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英語のリスニング強化 2つの学習ルート

こんにちは。英語が聞こえるようにならない!話せるようにならない!そんな悩みがあるなら思い切って学習方法を変えるのも1つの手です。

アメリカ在住25年。これまで英語を母国語とする人をたくさんみてきました。アメリカ人の子供がどのように英語が話せるようになってゆくのか?どのような英語教育を受けているのか?日本人の子供が「英語」を習得してゆく方法と何が違うのか?そのような比較をしてゆくうちに、ネイティブと非ネイティブとでは、学習ルートが全く違うということに気がつきました。

英語の学習ルート

「英語を学ぶ」方法には、2つの学習ルートがあります。どちらもゴールは同じ。英語力をつける。です。

  1. 学問ルート(第二言語として学ぶ人が取る方法)

  2. 音感ルート(母国語が取る方法)

皆さんも日本語は、音感ルート。で学んでいるはずです。音感ルートとは、文法的知識なく音で語学を習得する方法です。

例えば、

これは、私のものです。
これが、私のものです。

こんなニュアンスの違いを文法的に解説できない人は、音感ルートで日本語を学んできたということになります。

アメリカ人もも同様なんですね。

She plays tennis.
She play tennis.
 

という2つの文は、2番目はなんか音が変と感じるのです。決して、一般動詞の3人称単数のsが付いていないから下の文は、間違いだ!とはならないんです。

音が変と感じるネイティブが、英語を学ぶ際は、

体育、音楽、美術、英語 のように五感を使って学んでゆく方法をとります。

文法が変だと学ぶ英語学習者は、

国語、算数、理科、社会、英語 という位置付けをします。

科目によって学び方って違いますよね?

英語がネイティブの人とそうでない人が英語を学習する方法は、全く違うのです。

多くの人は、英語を勉強する場合、学問ルートを選択します。留学をして学ぶのは、音感ルートになります。つまり留学すると英語が聞こえる、話せるようになるのは、学習ルートを変更したためなのです。

日本在住でも音感ルートに変更できる!

英語の音声がYoutubeなどで豊富に聞ける現代では、日本に住んでいても音感ルート(母国語が取る方法)に切り替えることができます。しかし、試験や資格などは、学問ルートの方が点数が取りやすいため学問ルートを選択した方が有利なこともあります。

そこで、学校で習うこと(点数がとれる)を音感ルートで学べる方法があれば。。。成績も良くなり、ネイティブのような音感もつけることができるのではないか?

そう考えたんですね。そこでこんな動画を作ってみました。

この動画では、主語とBe動詞の文法規則を「音感ルート」で自然に学ぶことができます。

音感ルート

  1.   基本文が聞こえてきます。「I am a student.」 声に出して音を覚えてください。

  2.  次に、Tom  _______.  とでたら、Tom is a student. と適切なBe動詞で続けて発声してください。(5秒以内)

  3.  次に、They  _______. 主語だけ変え発声して続けます。(5秒以内)

  4.  最後に、We _______. 主語が複数なので students として発声します。(5秒以内)

これがワンセットで、15問続きます。基本文は初回しかでませんので、普通のリスニングと違い、考えながらリスニングをしてゆかなければなりません。また、主語によってbe動詞を変えるので5秒という制限時間内に瞬時に判断しなければなりません。

この数十分の動画を、暇な時に繰り返し聞いていれば、Be動詞の肯定文は攻略です。音に慣れてしまうと、 She are students. なんておかしな文法は、音で違う!と気づくようになります。

動画は、中学の単元にあわせて徐々に作成してゆきますのでご興味のある方はYoutube登録しておくとお知らせがゆきます。

もちろん、同じことを学問ルートで学ぶこともできます。

学問ルート

Be動詞の肯定文とは、「~です」や「~である」といった意味を持つ文です。Be動詞を使った肯定文では、主語に合わせて am, is, are を使い分けます。

  • I → am
    例:I am a student.

  • he, she, it → is
    例:he is a teacher.

  • Tom → is
    例:Tom is a student.

  • you, we, they → are
    例:they are friends.

  • 不可算名詞(例:water, money, information)→ is
    例:water is important.

不可算名詞は「数えられないもの」を指し、単数扱いになるので is を使います。また、主語によって、従属する名詞を単数形、複数形に変える必要があります。

  • Tom is a student.(トムは学生です。)→ 1人の学生について話しています。

  • Tom and Mary are students.(トムとメアリーは学生です。)→ 複数の学生について話しているので、are を使います。

students は「複数の学生」を指すため、単数形の is ではなく、複数形の are を使います。

いかがでしょうか?音感ルートも学問ルートも学ぶことは同じです。理屈を覚えるのか?リズムを覚えるのか?それだけの違いなんです。

あなたはどちらのルートを選ぶ?

音感ルート、学問ルート。どちらの方法で勉強するのも正解です。正直、教える側(先生)からすれば、学問ルートの方がはるかに簡単です。

音感が悪い子に、ドレミの音を納得させるのは難しい。体育で走り方を教える時に、右足を出した時に左手は後ろに引くようになんて教えてもうまくゆきません。これは、自分が五感を使って体験してゆくもので、先生が教えられる域ではないということですね。

学校という教育の場では、学問ルートを使うしかありません。しっかりと文法という形で教える。それが今でも続いている英語教育です。しかし、学校の勉強でも、音感ルートを取ることができます。

それは、ネイティブが学ぶ方法がまさにそれだからです。どちらを選ぶかはご自身次第です。

ビジネスでもBe動詞は大事なの?

いや。Be動詞よりもっと使える英語を勉強したい。なんて思ったら大間違いです。ビジネスの上での英語でちょっとした間違いは、「英語ができない人」というイメージを与えてしまいます。例えば、取引先での会話でこんな初歩的な間違いをしてしまうとネイティブとは一線を置かれてしまいます。

x Our company are happy to offer this service.
(私たちの会社はこのサービスを提供できることを喜んでいます。)

⚪️ Our company is happy to offer this service.
「Our company」は単数扱いなので、"are" ではなく "is" を使うのが正しいです。

Be動詞は中学1年で習う初歩的なものですが、このような小さなミスは、基本の基本。上級英語になればなるほど、注意すべきものなのです。

Good luck!

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