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なぜ多くの飲食店がデリバリーやテイクアウト対応をするなかで、マクドナルドがテイクアウトでこれだけ頭一つ抜けられたのか【コロナ禍の分析】
ツイッターで、クラシル(料理動画サービス)をやっている堀江裕介さんが添付画像のツイートしていたので、仮説を即DMしてみました。
仕事の休憩中にざっと送った内容なので、正直 個人的には数字の根拠が少なすぎてぼくの感想程度でしかないと思ったのですが、noteでも公開します。
分析するときは数字も絡めたほうが説得力があがるので、皆さんも提案するときなどは気を付けてみてください。
【クラシルのサイト】
https://www.kurashiru.com/
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①テイクアウトをやっているという認知度が高い
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そもそもマクドナルドはテイクアウト比率が高く、ドライブスルー店舗などは7割がテイクアウトとドライブスルーであることが多いです。
同じ低価格帯である牛丼チェーン店も、コロナ禍においてそれほど売り上げを落としていないことから(落ちても10%前後で、吉野家のみ一桁の減)
「顧客にテイクアウトをやっているお店だと、元々認知されている」というのが一つ大きな要素となっていると考えられます。
マクドナルドはUber Eatsの導入も早く、Uber Eatsのクーポンコードなどの発行もしていました。そのため「テイクアウトをやっているお店」という認知度は、コロナ以前から高いと考えられます。
一方、他の飲食店は慌ててテイクアウトを始めたので、情報が埋もれてしまったのと、個々の発信力が弱く、顧客に情報が届きにくかったのも大きいと思います。
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②価格における店舗体験の割合が低い
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高級業態や居酒屋、カフェなどと違って「その空間や店舗での体験=お店の価値」という視点での価値提供はマクドナルドは弱いです。
「マクドナルドのお店で食べるハンバーガーは世界一美味しくて他では味わえない!」とはなかなか感じづらいですよね。でも裏を返せば、別にテイクアウトでも問題が無いというのも大きいと思います。
店内が満席なら利用をやめる選択肢が出てくるのが店舗体験の価値が高い業態で、満席ならテイクアウトでもいいや、とどちらに転んでも購買に繋がるのがマクドナルドです。
なので、コロナ禍においてはもともとマクドナルドを店内利用していた人が、軒並み揃ってテイクアウトに切り替えたのが大きいと思います。
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③テイクアウトでも店内飲食でも価値が変わらない(変わりにくい)
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通常の飲食店はテイクアウトだと商品の包装自体が店内提供と変わるので、見た目が崩れていたり、安っぽく見えたりしますが、マクドナルドの場合だと店内でもテイクアウトでも包装自体が変わらないです(包装紙にくるんである)。
通常の飲食店の場合はリピートに繋がりにくくなりますが、マクドナルドの場合はテイクアウトでも店内でも期待値通りの商品が出てくるのでリピートする(リピートを阻害する要因が少ない)というのはあると思います。
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④ポテトというキラーコンテンツ
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じつはマクドナルドのなかで一番売れるのがポテトで、7割ほどのお客さんが購入する商品です。
たまに無性に食べたくなる商品であり、認知度もおそらく日本で一番高いので、コロナ禍で自粛するなか、映画やドラマを見ながらポテトを食べたいと思った人がテイクアウトしたのではないかと思います。
さらにポテトを頼むなら、他の商品も一緒に…なんて単価が上がることもあったかもしれませんしね。
以上、簡単ではございますが「なぜコロナ禍において多くの飲食店がデリバリーやテイクアウト対応をするなかで、マクドナルドがテイクアウトで頭一つ抜けられたのか」についてのぼくの考えでした。
気が向いたら、もっと数字の根拠を増やした深堀もしようかな。
このnoteは2020年6月6日の「オンラインサロンMEAL」での投稿をもとに作成しました。
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