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「専門がない!」と悩む学生・社会人の皆様へ
リベラルアーツ系の大学で非常勤講師をしているのですが、「専門分野がないから、大学院留学できるか不安です」という声を、学生や卒業生から頂きます。本noteでは、この悩みに対する回答案を複数提示したいと思います。
①進学を検討している分野の選択科目は取っておこう
多くの大学院が、専門分野について大学で学んでいることを、入学条件として課しています。例えば、経済学専攻に行きたい場合は、経済学部や経営学部を出ていることが求められます。
しかし、大学で関連科目を複数とった実績を持って、リベラルアーツ系の学科から別分野の大学院に進学した人は複数存在します。
即ち、関連する科目で単位(優秀な方がいいと思われます)を複数取得していれば、その事実を持って大学院の入学条件を満たせる可能性があります。そのため、進学候補になりそうな分野の科目を積極的に取り、進学選択肢を狭めないようにすることがお勧めです。
②オンライン大学院が入りやすい可能性がある
イギリスを中心に、オンラインで修士課程が取れる大学院が複数存在します。留学奨学金を使えない、現地で交流できないという欠点はありますが、知識と研究基礎スキルのインプットを目的とするのであれば、オンラインでも問題ない可能性があります。
また、経験則ではありますが、入学条件さえ満たしていれば、オンライン大学院の入学はしやすい印象です。大学助教からもらった推薦状で合格を得た人もいますし、志望理由書を数文変えるだけで、複数校からオファーを得た人もいます。
社会人との両立も不可能ではないですし、選択肢としえ頭の片隅に留めてもよいかもしれないです。
③社会人として経験したことを専門分野として良い
例を挙げると、大学でポルトガル語を専攻した後、製薬会社に数年勤めてから公衆衛生大学院に合格した人を知っています。このことから、社会人として培った専門性は、学部の専門性を凌駕する可能性がありそうです。
このパターンは、MBAなど実務に活かすことを前提とした分野で複数見受けられます。就職先をこのような切り口から考えることもよいでしょう。
皆様のキャリア選択の一助となれば幸いです!