#14 新入社員が今するべきことを考えよう!〜技術編〜
こんにちは!
新ルール1期生の声PJT note編集部です!
*新ルール1期生の声PJTはnoteの他、変化の渦中の船出となった20卒の声を集めるアンケート・分析を行っています!ぜひあなたの声をお聞かせください!
今回は「PEST分析から今するべきことを考えよう!〜技術編〜」というテーマで記事を書きました。本記事は、こんな思いを持つ方にぜひ読んで欲しいと思います!
・コロナをきっかけに、今までの働き方を変えていきたい人
・技術活用による業務効率化に興味がある人
※読了目安時間:7分程度
①そもそもコロナ以前の日本の状況は?
コロナウイルスの感染拡大も日本国内では縮小傾向になり、新たな生活様式を考える「Withコロナ」「Afterコロナ」に関する発信は数多く見かけるようになりました。しかし、ここで筆者はふと思いました。
そもそも、コロナ以前の状況はどうだったんだっけ?
コロナ後の世界について考える時にBeforeコロナをしっかり整理しておくことで、Withコロナ、Afterコロナについてより一貫性を持って考えられるはずです。
そこで、今回は最近会社で学んだPEST分析を用いて、Beforeコロナの日本の状況をもう一度整理してみたいと思います。
②PEST分析
PEST分析とは、
政治(P)・経済(E)・社会(S)・技術(T)の4つの視点から所属業界をマクロに分析する経済的な分析手法
(https://www.leadplus.net/blog/pest-analysis.html)
を指します。今回は、試験的に「Beforeコロナの日本の状況」をPESTの観点から整理します。
私たちは目下のコロナの動向に気を取られていますが、
コロナ以前に日本は元々厳しい状況にあったことが浮き彫りになってきます。
このような問題を抱えていた日本は3月中旬からコロナ感染者数が爆発的に増加していきました。
一方、韓国・台湾・シンガポールなどのアジアの科学技術先進国は、
PCR検査や感染者追跡にIT機器やアプリなどの次世代技術活用し、感染者数の劇的な抑制に成功しています。
https://www.koryu.or.jp/tabid2169.html
(公益財団法人日本台湾交流会から引用)
※日本国内のコロナ感染率0.015%と比較して、台湾国内のコロナ感染率は0.0019%と一桁小さい。(感染率=感染者数÷人口)
これらを踏まえると今回のコロナウイルスは、日本が抱える「基礎疾患」
具体的にいうと次世代技術への耐性の無さを浮き彫りにしたとも考えられます。
そこで、本記事では
「特に日本が抱える技術的課題を中心に整理し、若手人材(20〜30代)は具体的にどうすればいいのか?」
を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
③富を生む技術のシフト
各企業の時価総額を用いて、時代で富を生んできた技術を整理します。
https://www.nikkei.com/article/DGXLZO17212690S7A600C1MM8000/
(日本経済新聞, 2017年6月2日から引用)
2007年の時価総額ランキングを見てみると
Exon Mobile・GE・トヨタなど卓越した製造技術を持つ企業が富を独占している
しかし、2017年の時価総額ランキングを見てみると
GAFAなどのICTとAIを使いこなす企業が上位を富を独占している
勿論、トヨタをはじめとするは日本の自動車会社は現在も自動車業界ではトップの地位にいます。しかし、世界的な経済規模を見てみると富を生み出す技術の重心がAI・ICT技術へと世界的にシフトしたことを念頭におかなければいけません。
※2020年5月現在の時価総額ランキング
https://www.180.co.jp/world_etf_adr/adr/ranking.htm
概ね3年前と傾向は変わっておらず、コロナの影響も相まって空間的な制約を受けないAI・ICTを活用した技術革新は今後も止まらないと考えられます。
④日本国内で技術活用ができる人材が足りていない
こちらには日本国内の技術者数の将来推計と理系卒割合の国際比較を示しています。AI・ICTへのゲームチェンジにいち早く対応し、理数系に精通した人材が豊富な諸外国に対し、日本国内ではこの変化に対応できておらず、人材不足である傾向は否めません。
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/17/backdata/2-3-10.html
(厚生労働省から引用)
特に、日本の理系卒の割合は技術立国であるドイツ・韓国の6割程度、またシン・ニホンの著者である安宅和人さんはデータサイエンス教育環境が全く整っていない状況に警鐘を鳴らしています。
https://www.mof.go.jp/pri/research/conference/fy2017/inv2017_04_02.pdf
(参考資料:シン・ニホン, 安宅和人, 2017年12月21日, p.36〜40)
https://www.youtube.com/watch?v=G6ypXVO_Fm0
(参考動画:シン・ニホン, 安宅和人, TED×Tokyo)
⑤確定的な未来から考える。
また、人口動態から日本の生産人口の推移を見ていきます。
人口動態は、極めて信頼性の高い未来予測と言われており、最近のビジネス書籍でも人口動態が引用される例が増えています。
(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc111110.html, 日本総務省より引用)
日本の生産人口(15歳〜65歳)は今後減少し、2020年現在の人口を100%とすると2040年には78%まで減少します。
つまり、20年後には今まで5人でしていた仕事を4人でできてやっと現状維持という状況に必ずなるということです。
皆さんの職場は、この事実を前提に本気で仕事を変えようとしていますか?
目下のコロナ対策も重要な課題ですが、日本が抱えている本質的な課題についてもどこかで考えなければいけません。
コロナの国内流行が落ち着いている今こそ、次世代技術活用による生産性・組織制度のあり方について本気で考えませんか?
④2020年は意識の転換点
今までの内容を整理します。
・世界中で情報技術やAI技術の活用が前提になっている。
・日本は技術・科学者、特に情報科学の分野に精通した人材が足りていない。
・確実に生産人口が減る未来で、今までの働き方では現状維持すら出来ない。
この日本の現状は、黒船が来た江戸末期と非常に酷似しているとシン・ニホンの著者・安宅和人さんは唱えています。産業革命により急速に工業化する西欧に対して、当時の日本人の9割は農耕に励み、侍が闊歩していたのです。令和の日本は、まさにこの状態に逆戻りしてしまっています。
このような途方も無い変化の前に、私たちはこのままでいいのでしょうか?
答えは当然「No!」でしょう。
⑤具体的に何をすればいいのか?
それでは私たちは何をすればいいのでしょうか?
まず、前提として考えているだけでは何も変わりません。
周囲を巻き込み、実際に行動することで初めて変化が起きる可能性が生まれます。
コロナ禍の状況下で私たちがお勧めするのはプログラミング学習です。
人との接触を控えなければいけない現在、オンライン学習は極めて有効な自己投資となります。
最初は大きな一歩でなくてもいいのです。
ランチ・終礼時に、上司に「今の仕事がこんな技術を活用したらもっと楽になりますよね!」と小さな提案するだけでも、状況が変わるかもしれません。
(著者も職場で一日一提案することを心がけています!)
まずは小さくてもいいので、新たな技術を学び、一人一人の生産性について考えながら一緒に行動をしてみませんか?
最後に、これまでの内容をまとめます。
厳しい状況が続きますが、明るい未来を思い描いて一緒に頑張っていきましょう!
【皆さんの声に応えます!】
本記事の内容に関して質問があれば必ず記事を作成し、誠実に対応します。
どんな些細な質問でも構いません。気軽にコメントをお寄せください。
例:機械学習には何ができて、何ができないのか?
AIで人の仕事は無くなるのか?etc…
【働き方についての皆さんのアイディアを集め、発信します。】
弊PJTでは現在、2020新卒社員の新型コロナウイルス影響下での勤務状況・生活環境を調査・分析するためのアンケートを実施しております。
未曽有の環境下での新卒の働き方や働くことに対する意識を体系化、社会へ有益発信をするためにあなたの声をお聞かせくださいませ。
また、以下URLにてアンケートの拡散にご協力いただけますと幸いですhttps://forms.gle/r37rG9vND2q14VX49
また、6月8日付で調査計画書をリリースいたしました。
# 新ルール1期生の声プロジェクト 編集部
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