冷え性撃退!温活養生のススメ
あなたは今、冷え性に悩んでいるからこそ、この記事に興味をもっていただき、開いていただいたのだと思います。
私は新潟県の豪雪地帯で鍼灸(しんきゅう)師を生業にしております、一鍼一灸堂大塚鍼灸治療院院長の大塚俊勝と申します。
鍼灸というと、残念ながら未だに中国何千年の歴史?おじいちゃんおばあちゃんが受けること?腰痛・肩こりの治療?痛い・熱い・怖いのトリプルプレイ?みたいなイメージでしょうか?
鍼灸(しんきゅう・はりきゅう)施術を業として行えれるのは、はり師きゆう師という国家資格免許を取得した者です。
(正確には医師免許を持つ者も含まれます)
国家資格免許ですから、専門の養成校で学び国家資格を取得して初めて鍼灸施術ができるようになります。
養成校では東洋医学やツボの単位はもちろん、当たり前ですが、解剖学、生理学などいわゆる現代医学の勉強も行います。
現代においては、鍼灸施術の治効理論は学術的に解明されていることがほとんどでどうして『効く』のかはきちんと説明ができる時代です。
もちろん、東洋医学の基礎である東洋思想や氣の概念や作用などもありますが、はりやお灸を治療に使うことは何も怪しい世界では全くありません。
鍼灸施術は腰痛・肩こりなど病院でいう整形外疾患のみの施術ではなく神経系疾患、心臓などの循環器系疾患、胃腸の調子を整えるなど消化器系疾患、ホルモンバランスなどを整える代謝内分泌系疾患などに効果があるとWHO(世界保健機関)からも有効性を認められています。
こういったことからも医学的、科学的にも鍼灸施術のあらゆる疾患に対して有効であることは事実です。
ですから、前置きが長くなりましたが、あなたの冷え性を改善できる可能性が鍼灸にはあります。
私にとって『冷え性』を改善することによって、ある女性の本来望んでいる疾患の回復につながったことを開業一年目に経験させてもらいました。
その女性は当院に初診で来院された当時は19歳。
お母さんと一緒に来院されました。
高校卒業後、進学のため当院の近くに引っ越して来られました
。
主な施術を受ける目的は生理不順の改善でした。
生理不順とはいえ、来院当時は高校時代から生理が来なくなってしまい、毎月婦人科クリニックで注射をしていわゆる強制的に生理をおこさせている状態でした。
そんな状態を案じたお母さんが調べて当院を見つけたそうです。
さっそく、問診やおからだを拝見するとからだ全体がとても冷たく、体温も35度台前半とのこと。
冷え性だということは着ている厚着の洋服やお顔の血色からも分かるくらいでした。
施術方針はとにかくからだを温める施術を中心に愚直に繰り返しました。
通院している婦人科クリニックにも冷えが原因で現在の症状があるので、その患者さんからクリニックの先生に冷えを改善することも聞いてみるようお願いをしました。
患者さんから聞いてもらったところ、婦人科クリニックの先生は『冷え性』とその症状は関係ないよ、と軽くあしらわれたそうです。
確かに現代医学的には、なにか病気で体温が上げられないなどのことはありますが『冷え性』という病気の分類はありません。
その後も婦人科クリニックと当院での施術を並行して行っていましたが、徐々に体温も上がっていき、最終的にはきちんと自然に周期的に生理が来るようになりました。
そして、婦人科クリニックにも通院しなくてもよくなり、学校卒業とともに当院での施術も終了しました。
当院で行っていたことは、鍼灸施術でとにかく血流を改善し体温を上げることや生活習慣の見直しも含めた指導を繰り返しただけです。
この患者さんとの施術経験やほかの患者さんの経過を見ていくと『冷え性』を改善させるとさまざまな不調の改善につながることが分かりました。
冷えは万病のもと、といいますが東洋医学では冷える状態を症状が出ていなくても問題視します。
そして、症状が出るまえに、出ないように対応します。
このNOTEでは『冷え性』のメカニズムや自分の体質に合った養生法を知ることやセルフケアの方法をアップしていきます。
一人でも多くの『冷え性』に悩む方の一助にこのNOTEが役立つことを祈念いたします。
雪国から冷え性改善を導く鍼灸師
一鍼一灸堂大塚鍼灸治療院 院長 大塚俊勝
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