狩に行くプレーがやりたい
晴れないし雨も降らない夕方過ぎバカのひとつ覚えに二キロと少し続く住宅街を歩いてぶち破っている。アホほど大群の鳥の声と夕食と人の家の様々なにおいをバチ破ってフットサルコートにたどり着く。四面あるコートを周回しながらプレーのイメージを鮮明して集中力を高めていく。ボヤけたり別のイメージが沸いてくるプレーはできないことを知ってる。
八月が目前なのに明けない梅雨のせいで夏の終わりのような空気の中で集中力が高まる。素早く攻守を切り替えどんどんハイプレスをかけて相手の攻撃を潰していく。ボールを奪ったら素早く攻撃を与える。詰まったらどこからでもシュート打つ。
全員がこの意識を持ってピッチに立つ気持ちのいい瞬間をイメージできた。
コートには照明が灯り選手が続々と集まってきたところで野球場を周回するコースに変えて軽いランキングをはじめる。身体も気持ちもかるく尻から足首それから足の裏までの感触がいつもより鮮明にわかるいいコンディションだ。こんな時は試合に気持ちよく入れてひとつ高い視点でプレーができる。ピッチがよく見える時だ。思わずスピードが上がっていることに気がつき軽いジョギングに戻す。前を走る人のペースがいいから合わせてながらまたイメージに戻ろうとするが前を走る女がとてもエロい。ジャージの尻と白のTシャツと汗の組み合わせが猛烈に想像力と集中力を高めさせた。半周もしないで女は歩きはじめその横を私は通りすぎた。仕方なく通りすぎてからダッシュをした。一周六百メートルほどのコースをシューマッハして戻るが女はいない。さらに一周したが女の姿は見当たらなかった。
野球場を突っ切ればよかったと思った。それから痔の痛みが出てきたのでゆっくり歩いて帰った。
頑張って読んでくれてありがと。キャンパスとパステルあるいはその他をサポートしてくれてありがと。