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小説を読まなくなった人のための、読書復活方法

昔、入社する以前にはかなり小説を読んでいたが、入社とほぼ同時期から小説を読まなくなった、というか読めなくなってしまった。

その理由は会社の仕事で手一杯になったからだと思う。こう書くと「仕事で忙しいから」だと想像すると思うけど、そうではなくて、仕事という現実の悩ましい事が多過ぎ、その現実の困難克服に加えて更に架空である小説世界の悩みを考えることを頭が拒否るようになってしまったからなのです。

その後更に"現実の悩み"は会社生活で増える一方だったので、小説はおろかテレビドラマも頭がそれを観ることを拒否るようになった。

当時は本屋に通うことはそれでも多かったけど、手にする本はビジネス本の、仕事をサッサと片付ける系の本ばかりになってしまいました。それから時がウンと流れ、私は会社を辞めて今は自由人になり、仕事の悩みの追いまわされる暮らしが無くなったのに、なかなか小説が読めません。読み始めるとやがて頭が勝手に本から離脱して違うことを考え始めるのですね。

こんな迷惑な自分の頭の勝手な行動を抑える方法の一端が、最近になって見つけられたのでnoteすることにしました。

先にネットで、その小説のあらすじを読んでから本を読めば頭が勝手に離脱するのを抑えることができそう

久々の読書にトライした小説は、ヘルマン・ヘッセの「荒野のおおかみ」です。

この小説は前半100ページ目あたりまでが難しいです。いったい何がどうなっているのか頭の中でイメージするのが難しくて、3回ぐらい時間を空けてトライしてもなかなか読書に没頭できなかった小説でした。

この「荒野のおおかみ」を読もう!と決心した理由は、ある知人から「これはかなり年齢行ってから生き方を変えようとした男の物語だ」と聞かされたので、それなら自身も52歳で会社生活を離れて違う生き方をしているわけだから、何かと参考になるだろうと内容に期待したからです。

しかし読書は困難でした。

本を買ってから3年間で100ページまでたどり着けませんでした。いったいどんな展開になる物語なのかがサッパリ掴めず、主人公のハリー・ハラーと彼の周囲で起きる稀有な体験描写が腑に落ちず、頭への読み込みができませんでした。

しかしこの小説はどうも読んで感動を与えるにふさわしい作品のようです。なぜなら、ドイツ語タイトルの DER STEPPENWOLF(デア ステッペンウルフ)は、ロックバンド「ステッペンウルフ」のメンバーがこの小説にちなんでつけたバンド名だそうで、彼らの脳裏に感銘を与えたことは間違いないからです。

私はなんとか「荒野のおおかみ」を読もうといろいろ模索して、上述したように、ネットであらすじを先に読んでから読書にとりかかると自身の頭の勝手な行動が軽減されることが分かりました。

あらすじを読めば、今はこんなに内容が辛くても、いつかあらすじに書いてあったような場面が読める日が来るわ!と期待できるようになり、そういう小説の「サビ」の部分が登場するまで、場合によっては困難箇所を読み飛ばしてでも先を急ごう!という欲望が湧いてきて読書の妨げが減ることが分かりました。

このような効果が出せる良質の「あらすじ」が書いてある記事をネット上で探すことがポイントです

「荒野のおおかみ あらすじ」でググってみるとたくさんのサイトがヒットしますが、思うようなあらすじは少数です。

「あらすじ」と書いてあっても、実は書かれた内容の書評だったりするので、そういうものを読んでも上述目的は得られません。あくまでも「あらすじ」そのまんまが必要なんです。

荒野のおおかみでの、私の場合に限ってのあらすじは、下のサイトに書いてあるような、割と丁寧で詳細なあらすじが役立ちました。

実はまだ荒野のおおかみは最後まで読み切っていないので、私の期待に役立ったかどうかはここで書けませんが、少なくとももう40年近く小説を頭が受け付けなくなってしまった男が、ネットを使ってあらすじを先読みするという方法で、読めるようになりそうだ! つまり62歳になってから生き方を変えられそうだ!ということまでは分かったので、ここにnoteいたしました。

「あらすじ」って小学生の頃からたまに先生に「この物語のあらすじ言ってみろ!」って言われただけでしたが、こんなところで役立ったのですねぇ。

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