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昔取った杵柄って、定年後にホント役立つ可能性を秘めている

朝日放送テレビの「ポツンと一軒家」、2021年7月18日放送の「石川、能登半島の山奥にリンゴ農園」を観て、昔取った杵柄かぁ!って気づいたので、ここにnoteすることにしました。

この日の番組の主人公、石川県の山奥で主にリンゴ栽培を営む夫婦はもともと農家ではありませんでした。前職はまったく別の仕事だったそう。くだんのポツンと一軒家の一角に細長い建物がありまして、実はこの建物はリンゴ農家さんの旦那さんが古くて役目を終えた丸太の電柱を一本100円で手に入れ、それを材料に小屋を一人で自力建設したそうです。実はそのときに役立ったスキルは・・・昔彼が土木建設会社でアルバイトした頃に、建設現場が変わるたびに現場で建てた小屋作りのやり方。これを思い出して電柱の丸太を切り、穴を明け、組み立ててボルトで締めて骨格を作り、壁をこれまた製材所でゴミとして出る端材を使って格安で小屋を完成させて今の暮らしに役立てている、という物語がありました。

この物語はこの放送のほんの一部の内容だったけど、こんな生活が昔取った杵柄を活かすことで実現できる見本を見せてもらったようで、自分の暮らし方のヒントになると思ったのです。

目のつけどころは、過去に身に着けたスキル

会社生活終盤になって、これから俺はどうやって身を立てて行くか?と考えるとき、私もかつてそうだったけど、会社員時代に身に着けたスキルを思い出しては使えるかな?と考えることをすると思います。これを自分のスキルの棚卸しというのだそうで、この手の話題はネットでも記事化されているし、本になっている立派なものもあります。

そこで多く語られているのは「ビジネススキル」で、文字通りお仕事をするために役立つであろう過去に会社で身に着けた業務遂行スキルです。これは仕事をするなら役立つでしょう。だけど・・・

上述のような建設現場での小屋建てアルバイト経験は、ビジネススキルに入れて棚卸ししているか?ということを考えると、私はかつてそんなものまで含めて考えたことはありませんでした。ビジネススキルといったらふつうは会社の主要業務で身に着けた、たとえば営業や研究開発や経理なんかのスキルだけ考えるんだと思います。

でもあるとき、それは今から8年前ぐらいから真剣にこういう番外編のスキルは自分にどんなものがあるか?ということを考え始めました。

稼げる仕事する前提なら、それを頼りにピカピカの新品を買うこともできるかもだけど・・・

その仕事(のようなこと)がうまくいくかどうか分からない場合は、たとえ仕事に必要だからといってやみくもにお金かけられません。一銭も儲からなかったらどうしよう?と考えるからです。

そう考えていて現実は良かったです!
アタリでした。私の稼ぎはほんの少し。だからやみくもにお金かけないで初めて本当に良かったです♪

そんなお金掛けたくない場合に上述「ポツンと一軒家」のリンゴ農家の旦那さんのように一本100円の中古電柱を買って、それで建物を作るに似た節約発想が必要になり、それを可能にするような過去に身に着けたスキルがあれば身を助けることになります。

おろらくリンゴ農家の旦那さんは、小屋が欲しい!と思ったけど、それをどうやって手に入れるか??を毎日毎日考えていたのでしょうね。たぶん最初は中古のプレファブ建物なんかを安く買えないかなぁと考えながらもお目当てのモノが無くて、近所を歩いていたら電柱建て替えの工事現場に出くわし、「そうだ!あの要らなくなった丸太の中古電柱をもらおう!」と閃いたんじゃないかと私は妄想しました。きっとこの瞬間に、以前やった工事現場での掘立小屋建設で得た「昔取った杵柄」的なスキルと、探していた安い小屋が頭の中でつながったのだと・・・勝手に私はそう想像しました。

この想像が当たっているかどうかはさておいて、

実際に60歳ぐらいになって、老後の資金も気がかりなときに、何か新しいことを!と考えるとき「そんなお金は無いなぁ」と諦めかける気分をなんとか払拭する策が必要です

そこをブレイクスルーしないと何もしない老後が待っているようになるかもしれません。

要らないものを手に入れて自分の欲しいモノを手にいれる方法があれば助かるんです。これを実現させるには、会社で身に着けたような、いかにもなビジネススキルでは間に合わないです。もっと自分にできることで、要らないものをもらって、ほぼタダで必要なモノに変える発想を捻出するチカラが要ります。電柱を眺めて→小屋を作る という少し跳んだ発想が出たらほんとにしめたものです。

私も8年ぐらい前から、リンゴ農家の旦那さんには及ばないけど似たような発想をして欲しかった大きな机を、要らなくなったタンスから改造して作りました。

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製作費はほぼタダでした。今も使っています。

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少々左右に揺れるような華奢な机になってしまったけど、私はこれでブログを書いたり、オンラインで小学校につないで授業支援したりできています。

モノづくりに限ったはなしですが、モノを自作すると安く済みますが材料はホームセンターで買ってくるとそれなりにお値段張ります。もし工務店で端材がもらえるとほぼタダで材料が手に入ります。さらに海で流木を拾う手もあるし、石ころだって束石として利用できるとか、ガラクタも着想次第でそのまま使えるモノづくりの資源になります。

モノ作りではない分野でも、野原に生えている野草を使って実は美味しい料理ができるとか、なんか創意工夫で、少し他とは違うけど自分のやりたかったことを定年後に実現することはできる!と、7月18日のポツンと一軒家を観てそんな感じを強くしました。

それにしても「昔取った杵柄」は、ふだん自分の意識の底で忘れかけているかもしれないから、子供時代の頃まで意識を遡って、自分が何をして来たか棚卸ししてみるといいと思います。

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