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<備忘録>銀行口座がもし凍結されたら、代理人カードというものを作っていても、預金は引き出せません、というはなし


過日、新年早々、ネット記事で下記の「これはイイネ!」と思える内容を見つけた。これはツイていると思ったけど、結局不発だったおはなしのnote。だけど忘れないようにしたいです。

たとえば私が認知症になったときに私の銀行口座が凍結されて預金が引き出せなくなることがあるが「代理人カード」というものを予め作っておくと妻が引き出せる!

このように読めた。その記事とは下記のリンク先記事です。

はたして例えば私が認知症になったら私の銀行預金口座は凍結されてしまうのだろうか?そして代理人カードを作っていたとしたら私の妻は生活費や医療費を私の口座から引き出すことができるのか?しかも「口座凍結」というふつうは誰もが引き出せないし入金することもできない状況の中で???

「認知症 代理人カード」と入れてググてみると過去から上記リンク先記事内容を裏付けるように「代理人カード」を予め作っておくとよい系の記事が散見される。だから「これは本当だ!」「だとしたら早速銀行に行って代理人カードを作り妻に渡しておこう!!」私は新年早々良いことができると胸ふくらんで最寄りでメイン口座にしている信用金庫の支店を訪ね「あのー代理人カードを作りに来ました」と言いました。

ところがその直後、代理人カードを作ったとしても効果は無いという悲惨な事実を窓口の人から聞くことになったのです(涙)

代理人カードでは凍結された口座から預金を引き出すことはできない!というのが窓口の人のストレートなおはなしの内容。

そこで「いや、ネットで可能だという記事を確認したんだ。もし私が認知症になって預金が引き出せなくなったら生活困るでしょ。だから引き出せる手立てが必要なんだ。そう反論しながら『もしかして銀行によって対応が違うのかも?』と思い、

本当に私が認知症になったらここの口座は凍結されるのですか?と聞いてみた。

実はこの先の窓口の人のはなしが少しあいまいになった。

一旦奥に行って上司と思われる人と会話して戻ってきた彼女が言うには、

まず、認知症になったことを当信用金庫が知らなければ、本人カードを妻が使い暗証番号を入力すればATMで引き下ろすことは可能だと言う。ベツに代理人カードを作らなくても本人カードと暗証番号を知っていれば問題ないという。

「でももし窓口で引き出しする用があって、そのときに妻が私が認知症になったので治療費が・・・とか言ったらどうなっちゃうの?」と畳みかけてみたら、

その時は「相談になります」なのだそうだ。相談してどうなるのだろう?どうも場合によって引き出せることもあり、引き出せないこともあるような、実に曖昧な答弁になってしまった。

仕方なくこの信用金庫ではこれ以上の押し問答はやめて、ベツの銀行に聞いてみることにして一旦家に帰ってきた。

次は第二メインバンクの地元地方銀行。ここのコールセンターに電話して同様のことを尋ねてみました。

結果は信用金庫とほぼほぼ同様。

銀行が知らなければ当人のキャッシュカードと暗証番号を使いATMで引き出すことは可能。しかし本人の認知症を銀行に告知したら「営業の判断になります」とこれまた曖昧な回答だった。

曖昧な理由を聞いてみたら、もし親族が勝手に銀行預金を引き出して後に問題になったら困るからという趣旨を回答してくれたが、後で考えると困るのはもしかしたら銀行かもしれなくて、認知症を知っていながらなぜ引き出しに応じたのだと裁判沙汰にでもなったら銀行が困るのかもしれない??そんな感じがしました。

最後に投資信託などをしている都市銀行にも聞いてみたところ、ここは以外にも曖昧さがありませんでした。

その都市銀行の支店担当者は、

ズバリ!認知症になっても口座を凍結することはありません!

なので代理人カードではなくて当人のクレジットカードと暗証番号で堂々と、ただしATMで引き出して構わない!と一気に言ってのけました。

その銀行の窓口で妻が「夫が認知症になりまして・・・」と告知しても上記の「できる」は変わらないのだそうです。

ただし、窓口では一切の引き出しは出来ません。あくまでもATMの日ごと月ごとに決まっている限度額までしか引き出せません。とここの説明もよどみなく電話の向こうからスラスラと出てきました。

結局、以上3行を調べる限りでは妻に代理人カードを作って持たせる理由は無さそう、こう言えます

しかし銀行によって対応に違いがあることだけはよく分かりました。曖昧な対応と、ハッキリ決まった対応と・・・なんだかハッキリしているのが良い感じを受けましたが、よく考えると「相談にのってくれる」という地銀や信用金庫の方が融通が利くのかもしれません。

それにしても、なんでネットで「代理人カード」を作っておく手があるという記事が載っているのか?上述調査で、その手は目的の効果を得ることはできないと分かったのに。。

もしかしたら当人がキャッシュカードをいつも仕舞っておくところを家族が知らない場合に、当人の認知症が急に進んだとか、脳卒中や肺炎で意識不明になったようなときに家族が代理人カードでATMから急いで治療費や生活費を引き出す。このような用途なら作っておく価値はあると思われます。

このことが分かって、我が家ではとりあえず代理人カードを作ることはやめたけど、私が認知症になっても、その他病気とかになっても、銀行には口を割らないようにした方が良さそうだということだけはその方針にしようと思いました。

それにしても当人のキャッシュカードを家族がその暗証番号を知っているからということでATMで使って引き出しすることはいいのでしょうか?信用金庫と銀行は「構わない」と口頭・電話でそう言いましたが、これも黙認するという意味なのでしょうねぇ。きっと。

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