決断について
ども!すけです!
今日は「いいな」と思ったことについて書きます。
5月末、大阪は悪天候だったので、知人のコワーキングスペースがイベントの中止を発表していて、いいなって思いました。
何がいいかって、20名の参加者が決まっていたのに当日の決断で中止にしたことです。
天候が悪いし、人へのリスクがあるから中止を決断した。
これだけ見るとキャンセルは当然のことのように思えますが、そうではないんですよね。
そんなことを書きたい。
もし、決断に関して悩んでいることがある。
もしくは悩んだことがある人は最後まで読んでほしいです。
決断することの何が難しいか?
結論から書きます!
難しい決断っていうのはいつも辞める決断なんです。
何かを始める決断よりも辞める決断の方が難しいってことです。
あなたの周りにこんな知人や友達はいませんか?
もしくはあなた自身に経験はないですか?
・ある程度の期間付き合ったパートナーと別れるのに苦労している
・今の職場が嫌なのになかなか転職しない
・パチンコやスロットなどのギャンブルで予定していた以上にお金を投資する
多くの人が経験していると思いますし、日常的に辞めることが始めることよりも難しいのは理解できますよね。
僕たちは辞めることが難しいと感じてしまうポイントは大きく3つ考えられます。
①辞めようとすることがそもそも自分自身で決めたもの
②辞めることによって何かを失う。何かを損する
③辞めたことによる結果がすぐに表れる
辞める決断にはこの3つのポイントが全て絡んでくることが多いです。
もちろん、辞めたその先にプラスの要素が働くことは合理的には理解できます。
しかし、辞めたことによる結果はすぐに表れますが、プラスに働く結果は
その後。
この順番が僕たちの辞める決断を阻止してくるし、自分の感情に勝つことは簡単ではありません。
じゃあどうすれば良いのか?
まずは辞める決断は誰にとってもかなり難しいものなんだと理解するところから始めた方がいい。
人によっては自分の能力やメンタルを責めることもありますが、そんなことはないです。
そもそも人には感情があるので普通は難しいものなんです。
次に辞めないことによる損失を考える方がいい。
多くの人は辞める損失と辞める利得で比較してしまいます。
で、結果は辞める時の損失が怖くて辞めにくい、っていうのがさっき挙げた恋愛とかギャンブルの例ですよね。
恋愛だとパートナーを失うし、ギャンブルだと負けているお金が取り返せなくなります。
人は失うことの方が怖いんです。
(損失と利得を比較した場合、利得側を2倍にするとようやくフェアになるというのが人間の感情=100円の損と200円の得は同じ感情幅になります)
だから、日常的な出来事では損失と損失を比較した方が正しい判断がしやすい。
つまり、辞める損失と辞めない損失のどちらの損失の方が大きくなるのか?と考えるということです。
損失を揃えて考えてあげる方が計算が楽になる。
それでも辞める時の損失が大きいなら現状維持がいいでしょう。
辞めない時(現状維持)の損失の方が大きいのなら辞める決断をした方がいいでしょう。
もちろんその人が置かれる状況、環境によってはもっと複雑なことですし、正しい考え方も変わりますが、そもそも辞める決断っていうのはかなり難しいものであることを知ってもらえると嬉しいです。
また、比較をする時は○○な時の損失と△△の時の損失のどちらが嫌か?を考えるようにすると決断は比較的スムーズになります。
辞める決断が難しい。
だからこそ、経済的にも人間関係的にも損失が大きくなる中で、タイムリーにイベント中止の決断ができたコワーキングスペース『グランドスラム』さんは素敵だな~と思いました。
こんな内容をもっと科学的(行動経済学的)に説明している記事もあるので良かったら覗いてみてください!
ではでは~