
理解するということ
ども!すけです!
最近、面白いな〜って思うことがありました。
タイトル通り「理解するということ」です。
早速ですが、皆さんも次の質問を一緒に考えてみてください。
そして、これは知らない人たちに発表しなければならない、という想定で答えを出してください。
「理解する」という言葉を使わずに「理解する」とはどういうことなのか説明してください。
さあ、答えは出ましたか?
僕がこの問いに出会ったのはTHINGiという起業家育成のボードゲームをプレイしている時です。
THINGiを教えてくれたファシリテーターのあびちゃん↓
実際にこれを問われたのは僕ではなかったのですが、考える間もなく反射的に答えが頭の中に浮かんでいました。
(その精度に関しては一旦置いておく。笑)
僕の頭の中に浮かんだ説明はこんな感じです。
あなたは知らないことを知ったとします。そのことを他の人に説明しました。それが上手に説明できる状態のこと。
ちなみに本来の「理解する」の言葉の意味についてはこのように記されています。
1 物事の道理や筋道が正しくわかること。意味・内容をのみこむこと。「—が早い」
2 他人の気持ちや立場を察すること。「彼の苦境を—する」
ん〜…
僕は30点くらいですね笑笑
皆さんはどれくらい正解に近かったでしょうか?
この質問、実はゲームで出てくる質問の中で最も難しい類のものらしいんです。
ということで、
今回は問いに対して答えを出す思考回路について考えてみます。
さっきの問題を考えている記憶を遡りながら読んでもらえると面白いと思います!
それでは、内容いってみましょう。
答えが出ない
さて、
冒頭の問いでは、答えが出なかった人もいるんじゃないでしょうか?
(実際のTHINGiでも答えが出ない人がいるようです)
これも皆さんに聞いてみたい!
もし、冒頭の問いに答えを出せない人がいたとしたら、その人は能力が低いと思いますか?
僕の答えはNoです。
僕は、答えが出ない人たちは、能力を発揮する手前で戦ってしまっているんじゃないか?と思うんです。
要は、これは正解を回答させる問いじゃないのに、勝手に正解を探してしまっているということ。
正解を回答させたいならば、問いはこのようになるはず。
「理解する」とは、どのような意味でしょうか?
これだと意味を問われてますよね?
ですが、THINGiで出てきた質問は違いました。
「理解する」という言葉を使わずに「理解する」とはどういうことなのか説明してください。
(※一言一句合ってる自信はないけどこんな感じ)
これは説明を求められていますよね?
つまり、
答えが出ない人たちの多くは、わざわざ「理解する」という本来の意味を正解した上で、説明しようと頑張ってるんじゃないか?と思うんです。
これが能力を発揮する手前で戦ってしまっている、ということ。
こんなん、難易度激高モードですよ!
一部の言語学オタクとか辞書マニアみたいな人にしか回答できなくなっちゃう。
言語化が苦手とか、知識や能力がない、とかじゃない。
0点か100点かの世界で戦っているから、100点に辿りついた!という自信が持てないとずっと0点になってしまう。
そんな感じ。
この問いは、30点でも進めばそれだけで正解なんですよ。
知らんけど!
最初の壁は脳より心
THINGiを体験してみて、
問いが出てきた時の最初の壁は間違っちゃいけないと思ってしまう心。なんじゃないかな?と考えてみました。
僕たちは小学校、中学校、高校、と常に正しいとは何か?という疑問に答えさせられ続けます。そして間違うと減点されます。
そう。それがテストです。
ただ、これは学校だけじゃなくて社会もほとんど同じ。
服装、髪型、言葉遣い、マナー、など。
これも間違うと減点されます。
そう。どうやらそれが常識と呼ばれるものらしいんです。
(わかってない)
間違うと笑われたり、蔑まれたり、見下されたりします。
(された)
僕たちは普通に生きているだけで、色んな人から採点され、間違うと減点される世界にいる。
そしてその減点は、時に社会的に大きなダメージになったり、精神にまで及んできたりする。
そんなの嫌ですよね?
減点されたくないですよね?
だから100点を出せる時以外は答えないという選択肢が出現するのは普通のこと。
ってなったら尚更!
この問いに答えるのって嫌ですよね…?
「理解する」という言葉を使わずに「理解する」とはどういうことなのか説明してください。
だって、この問いに100点なんて存在しないから。
100点を目指していると一生前に進めない。
思考回路の入り口
ここであえて改めて書きますが、今回のテーマは人に何かを説明する時の思考回路についてでした。
しかし、説明する時の思考回路まで書ききれませんでした。笑
今回書けたのは、その手前にある問いを読み解く感情って感じ。
説明する時の思考回路の入り口ですね。
「理解する」という言葉を使わずに「理解する」とはどういうことなのか説明してください。という問いに答えが出ない人は、
「理解する」という言葉の意味を間違ってはいけないという解釈も含んでしまっている可能性がある。
それをわざわざ含んでしまうのは、常に間違えると減点される世界に住んでいるからであって、間違ってはいけない癖がついてしまっているからではないか?
そう思うと、普段生きている環境によって答えられるかどうかも変わってくるんだと思います。
今回はこんな着地にする予定じゃなかったのですが、書きながら問いに答えられない人についての理解が深まりました。
起業家育成のボードゲームTHINGi。
1枚のカードと回答だけでも考えられる要素がとても多い。
他にも色んな問いのカードがあったので、やったことない人はやってみてほしいです!
では、また!
他の記事も良ければどーぞ!