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気の極々小さい親戚のオヤジ Part 11
気の極々小さい矢鱈気の強い、50代の始末に負えん親戚のオヤジは、何にでも挑戦するオヤジだった。自分に出来ない事はないんだって、、、
勤めだって最後まで行く気でいた。オヤジには行かなければいけない理由もあった。
自分に出来る最後の踏ん張りだと思っていたんだろう。
その姿を見せたかったに違いはない。
でもその想いも通らない事を嫌と言うほど味わった。
オヤジの中で出来無い事はないって想いは、ガラスが壊れるように崩れ飛び散ってしまった。
ひょっとしたら初めての挫折だったのかもしれない。
社会とは縁遠くなるって事、そして孤独を嫌と言うほど味わうって事。(今も自室に籠りっぱなし)
今まで何十年も働いてきた人間が、ある日突然行き場を失うって想像して欲しい。
オヤジは消えるように、何十年働いて来た会社を去っていった。
最後は誰にも会わず何も言わずに、それがオヤジの想いなのか、黙して語らずを貫いたオヤジ。
気の極々小さい矢鱈気の強いオヤジの、美学なのかも知れないね。解る人には解ると思う。
そんな中で、オヤジが唯一芽生えた事は……
淡々と生きてやる! 淡々と生き延びてやる!
いまに見てろよ!生き延びてやるぞ!
だった・・・
気の極々小さい矢鱈気の強い、始末に負えん50代の親戚のオヤジらしい 発想だよ。
そのオヤジの想いを遂げさせたい! って陰ながら応援してる親戚のsaltであった。
オヤジ、負けんなよ!
つづく
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