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【ウガンダ】そんな場所が私にもあってよかった。私には安心できる場所がある。

   
コロナ禍に入り、感染対策のため社会経済活動が制限されたことで、貧困層や脆弱な女性たちの暮らしや命が、今も脅かされています。
       
彼女は、9歳の時に神の抵抗軍に誘拐され、12年間、拘束されていました。さらに、彼女の両親は、自身が所属させられていた神の抵抗軍によって殺されており、地域に戻っても、心に大きな傷を負っていました。
     
テラ・ルネッサンスの支援を受け、子どもを抱えながらの職業訓練でしたが、彼女は洋裁技術と小規模ビジネスの能力を身につけることができました。
    
卒業後は、日本円で約1万円の収入を得るように。この金額は、公務員よりも高い収入で、家族や親戚をサポートするなど、本当に大きく変化した女性でした。
     
ところが、神の抵抗軍から抜け出してから、新しいパートナー(夫)を見つけたのですが、ここ数年は、その夫からの暴力や夫家族から財産を搾取されるなど、大きな問題を抱えていたのです。
    
ウガンダでは、女性に対する暴力や搾取は大きな社会問題にもなっています。彼女の場合もそうでした。コロナ禍以降は、夫も仕事がなくなり、その暴力が一段とエスカレートしています。さらに、彼女もコロナ禍で、収入が激減しました。
    
定期的に、テラ・ルネッサンスのスタッフが、家庭訪問をし、親戚や家族と対話したりするなどの対応を続けてきました。しかし、コロナ禍に入り、彼女を巡る状況が酷くなり、警察や女性に対する暴力に取り組むNGOらと連携して、彼女を保護することにしました。
    
現在、彼女は布マスク製作の技術研修を受けて、マスク生産の仕事をになっています。それにより、コロナ禍の彼女の生活を再建することができつつあります。

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彼女は、

「私にとってテラ・ルネッサンスの施設は初めて、自立できた場所だった。だから、元子ども兵社会復帰センターに戻ってきたときはほっとしました。
      
そんな場所が私にもあってよかった。私には安心できる場所がある。そして、私には大切な仲間がいる。マスク作りを続けて、大切な家族との生活の再建にむけて歩んでいきます。」

      
と話してくれました。
     
彼女の生活再建は、これからですが、なんとかこのコロナ危機を乗り越えて、再び平和で幸せな日々を取り戻せるように支援を続けていきたいと思っています。
   
◆報告:小川真吾 編集:鬼丸昌也
   
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◆新型コロナの影響で、紛争で傷ついた人々の「いのち」と「暮らし」に危機が迫っています。その危機の中で、彼ら彼女らの「いのち」と「暮らし」を守りたい。1月末までに[2,100万円]の寄付を募っています。残り[427万円]の寄付が必要です。以下のウェブページから、すぐに、ご寄付いただけます。


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