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スカジャンの魅力①(洋服の個性)

こんにちは。こうです。
今回から数回に分けて、「スカジャン」の魅力について解説していきます。

①ルーツ
②カルチャー
③生き様

の3つの観点から解説していきます。

この3つについては、以前の記事で解説しているため、興味のある方はぜひご覧ください。↓


①スカジャンのルーツ

スカジャンとは、日本発祥のジャンパーで、「横須賀ジャンパー」の略称です。
戦後間もない頃、日本に駐留していたアメリカ軍兵士が記念品として購入していたことから、アメリカでは「スーベニア(お土産)ジャケット」とも呼ばれます。
鷲・虎・龍などの柄や、兵士の所属していた部隊などをジャケットに刺繍したのが始まりとされています。

戦後まもなくに誕生した「港商商会(現、東洋エンタープライズの前身)」という会社が、はじめてスカジャンを作り、販売したとされています。
もともとは生地の輸出入などを主な事業としていた港商。
戦後の銀座では、着物や帯など日本の伝統工芸品を買い求める米軍駐兵が多くいました。
それらの人をターゲットとした露店が並ぶ中、集まってくる米兵を見た港商の社員がスカジャンを考案したといわれています。

日本の伝統工芸品に関心の強かった米兵に向けて、鷲・虎・龍などの東洋らしい刺繍を施し、型はアメリカ人に馴染みやすいようベースボールジャケット型を採用。
当時は戦後の物資統制で絹糸の入手が難しく、生地はシルクに似た「アセテート」を使用。
またたく間に、多くの米兵からお土産として購入されていったといわれています。

その人気ぶりは、日本にある米軍駐留基地売店のバイヤーの目にも止まり、日本各地の基地に納品され、やがて海外の米軍基地にまで広がっていきました。

日本の港商が、米軍兵士に向けてアメリカ人の趣向に合わせて作った「スカジャン」。
着物が主な伝統品とされる日本。そんな中スカジャンは「唯一の日本発祥の“洋服”」といわれています(現在においても着用されている衣類のほとんどは海外が発祥のため)。


今回は以上となります。
次回は「スカジャンのカルチャー」について書いていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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