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LEVI'S トラッカージャケットの魅力① ~洋服の個性~

こんにちは。こうです。
今回から「LEVI'S トラッカージャケット」の魅力について、数回に分けて解説していきます。

①ルーツ 
②カルチャー
③生き様

この3つの観点から解説します。

また、この3つの観点についての詳細は、↓の記事にて解説しています。

1.LEVI'S トラッカージャケットのルーツ


①LEVI'S ジーンズの誕生

1853年に「リーヴァイ・ストラウス」がサンフランシスコのベイエリアに雑貨店・生地商「リーバイ・ストラウス社」を設立。
1873年に共同作業者の「ヤコブ・デイビス」が、「生地の補強をするためにリベットを打ち込む」という方法を考案し特許を取得。
同年、その方法を用いたパンツとして、世界初の「ジーンズ」が誕生しました。

炭鉱作業でジーンズを穿くリーヴァイ・ストラウス(右)と
ヤコブ・デイビス(左)



②LEVI'S デニムジャケットの誕生 多くのワーカーから支持

デニムジャケットは、ジーンズに合わせる労働用作業着「506XX」として、1930年頃にリーバイス社より誕生(原型は1890年頃から誕生していたともいわれている)。通称「1st」とよばれる。
短丈、ボックスシルエットでの動きやすさと、丈夫な生地を兼ね備えたジャケットは、多くの労働作業の現場で重宝。1952年まで生産されました。
1952年〜196年まで、形は大きく変わらずポケットなどの細かい仕様変更がなされた「507XX」が生産。通称「2nd」とよばれる。
(今回はあくまでトラッカージャケットについての内容のため、506XX、507XXの詳細は省きます。)

LEVI'S 507XX(2nd)
ボックスシルエット、短丈、生地の粗さが特徴。
506XX(1st)は胸ポケットが片方に1つ。


③トラッカージャケットの誕生 「ワークウェア」から「ファッションアイテム」へ

1962年〜66年まで、それまでのデニムジャケットから大きくモデルチェンジした「557XX(通称3rd)」が生産。
これまでワークウェアとしての側面が強かった1stや2ndに比べ、身幅、着丈、ポケットやステッチワークなど、大幅に仕様が変更。
よりファッションアイテムとしての要素が強いものとなりました。

1966年以降は、より身幅や着丈がシルエット美に特化した「70505(通称4th。3rdとまとめられる場合も)」が生産。以降、リーバイスのデニムジャケットはこれを原型とし、細かな仕様変更をした数々の品番のものが発売されています。
また、多くのファッションブランドがこの形をベースとしたデニムジャケットを手掛けるように。
今や「デニムジャケットのスタンダード」として君臨するアイテムとなっています。

洋服の歴史として、50年代半ば以降からワークウェアをファッションとして着用する文化が浸透。
作業着であったデニムジャケットがファッションアイテムに転換していった要因の1つに、このような背景があったことが考えられます。

LEVI'S 70505(4th)
身幅、シルエット、デザインなど1st、2ndから大幅に
仕様変更されているのが一目でわかる。
3rdは基本的なデザインは同じで、より生地が粗いものが
多く、着丈はこれよりやや短い。



改めて感じる、LEVI'Sの偉大さ

ワークウェアとしての武骨な側面も残しつつ、ファッションアイテムとして洗練され、なおかつ支持を集めていったトラッカージャケット。

ワークジャケットの「定番」からファッションにおけるデニムジャケットの「王道」へ。 

それは、アイテムとしての魅力だけでなく、はるか昔から質の良いデニムジャケットを作り続けて、絶大な信頼を得てきたというリーバイスの歴史があったからこそ成し得たことなのではないかと思います。


※「トラッカージャケット」という名称について
アメリカのトラック運転手が着用することを想定して作られた側面もあることからついた呼称。
長時間トラックを運転する際の姿勢を想定して、ウエスト丈と曲線を描いたシルエットで作られたという面もあるようです。



今回は以上となります。
次回は「LEVI'S トラッカージャケットのカルチャー」について書いていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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