Lee ジーンズについて(洋服の個性)②
こんにちは。こうです。
前回に引き続き、デニムブランド「Lee」について書いていきます。
前回の記事はこちら。↓
Lee デニム、ワークウェアの発展
創業当初から数年は食品や雑貨、他メーカーのウェアなどを取り扱ってきたLee。
1911年から自社製造のワークウェアの販売を開始します。
経緯としては、アメリカの高度経済成長に伴い鉄道網が発展し工事の際にワークウェアが重宝されたことや、他社から卸していたワークウェアの納期の遅延に悩まされたため、などといわれています。
1.鉄道員向けに発売し、人気を博したカバーオール
1921年に「91-J ロコジャケット」というカバーオールタイプのワークジャケットを発売。
前述した鉄道工事のワークウェアとして重宝されます。
また1925年には、糸の織り密度を工夫することで強度が増す「ジェルトデニム」という技術を開発。
11オンスという厚みながら、13.5オンスと同等の強度を誇る生地の制作を実現させます。
火の粉や煤を浴びながら作業する鉄道工事の環境ではとても重宝されたとか。
もともとLeeは鉄道員向けのワークウェアに力を入れていたこともあり、このカバーオールの人気は根強くロングセラーアイテムに。
1980年代まで自社で製造されました。
2.カウボーイ向けジーンズ「101」の発売
1924年には、Leeの定番型ジーンズとなる「101 カウボーイ」が発売。
ジーンズに初めて「ジッパーフライ」を採用したのはこの101と言われています。
またジッパーフライを採用するにあたって、生地を縮みにくくする「サンフォライズド加工」がはじめて施されたのも101だそうです(洗濯した際にジッパーは縮まず生地だけ縮むのを防ぐため)。
また、生地は14.4オンスと、一般的なジーンズに比べて厚みのあるものとなっており、重厚感が強調されています(一般的なジーンズは12〜14オンスだそう)。
こうしてLeeのジーンズの歴史をみると、数あるジーンズブランドの中でも「よりハードワークに特化した、強度のある製品づくりをしている」ことがわかります。
ジーンズの生みの親であり幅広いワーカーに重宝された「LEVI'S」。
主に美しさや魅せ方に拘った「Wrangler」。
代表的なジーンズブランドでも、それぞれの個性が感じられるようで面白いですね。
次回は「Lee ジーンズのカルチャー」について書いていきます。
今回は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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