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スカジャンの魅力③(洋服の個性)
こんにちは。こうです。
今回も、前回に引き続き「スカジャン」の魅力について書いていきます。
前回の記事はこちら。↓
3.スカジャンに見る「生き様」
日本独自の技術でアメリカ人からの人気を獲得し、戦後の不況を支える一端を担ったであろう「日本唯一の“洋服”」。
アメリカで発展した後、日本で生まれたヴィンテージブームに呼応し、新たな価値をもって「逆輸入」。日本でも発展していった、いわゆる「ジャパンヴィンテージ」。
そんなスカジャンに見る生き様はまさしく「大和魂を宿したトゥルーヴィンテージ」といえるのではないでしょうか。
大和魂たる所以
大和魂を意味することがらの中に、以下の2つがあるとされています。
・特に各種の専門的な学問・教養・技術などを社会
のなかで実際に役立ててゆくための才能や手腕。
・外国文化や文明を享受するうえで、それと対にな
るべき(日本人の)常識的・日本的な対応能力。
やまとごころ。
(Wikipediaより引用。)
専門的な技術を役立てるための才能や手腕。
外国文化や文明を享受するうえでの日本的な対応能力。
職人による確かな専門技術で作られ、アメリカで発展したものを「ヴィンテージ」の価値をもって受け入れる。
スカジャンにおけるこれらの要素は、大和魂が意味するものと重なる点がおおいにあるのではないでしょうか。
トゥルーヴィンテージたる所以
日本で誕生し、アメリカで発展したスカジャン。
日本人が、アメリカに現存する年代物の衣服に価値を見出すことで誕生した概念「ヴィンテージ古着」。
その概念の中で再評価され、付加価値をもって発展した「ヴィンテージスカジャン」。
日本で生まれた「服」が他国で認められ、日本で生まれた「概念」をもって、改めて世界から認められる。
そんな変遷をたどってきたスカジャンはまさに「トゥルーヴィンテージ」と言っても過言ではないかと。
精巧な日本の技術はもちろん、その歴史の流れにも心を揺さぶられます。
これらの魅力を兼ね備え、なおかつ現在もさまざまなスタイルに柔軟に取り入れられていく「スカジャン」には「大和魂を宿したトゥルーヴィンテージ」の生き様を見ることができると思うのです。
スカジャンのまとめ
①ルーツ
戦後にアメリカ軍兵士が日本からお土産として持ち帰り、その技術の高さからアメリカで人気を博して発展した「日本唯一の“洋服”」。
②カルチャー
日本で生まれた「ヴィンテージブーム」を機に、新たな付加価値をもってアメリカから逆輸入。
ヴィンテージスカジャンとして「ハマダー」スタイルをはじめ、さまざまなスタイルに取り入れられた。
③生き様
日本の技術と文化を踏まえた「大和魂」を宿し、歴史の中でアメリカや日本をはじめ、世界から認められてきた洋服。
そこにはまさに「大和魂を宿したトゥルーヴィンテージ」の生き様が見える。
スカジャンは、一見「ちょっとヤンチャな人が着てそう」という、なんとなく“怖い”イメージがあるものかと思います。
ですが、本来は日本の着物などにも通じる確かな刺繍技術やオリエンタルな柄など「日本らしさ」を大切にした“洋服”です。
それだけではなく「ヴィンテージ」というフィルターを通して世界から認められる「服」としての質の高さや、意外にもさまざまなスタイルに取り入れられる「ファッション性の高さ」があります。
和食器や着物など、「日本らしい」ものが好き。
ヴィンテージ服が好き。ヴィンテージじゃなくても、とにかく服、ファッションが好き。
そんな方の「個性」に、スカジャンの「個性」はグッと刺さるのではないかと思います。
以上で、3回にわたった「スカジャンの魅力」は以上となります。
僕もまだまだ勉強中のため、詳しい方やご意見などがある方は、ぜひコメントいただけるとありがたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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