見出し画像

Twitterをやめた絵描き、一ヶ月半後の様子

ご覧頂きありがとうございます。
私はアカウント移動もしながら約3年間ほど続けてきたイラスト・漫画のTwitterカウントを2022年8月1日に閉じました。主に一次創作漫画を描いて、コミティアなどの即売会に参加している者です。


Twitterをやめる前は深く交流させて頂いている方との繋がりが切れてしまう寂しさや、有名でもなんでもない一次創作者がTwitterをやめて果たしてやっていけるのかということを悩んでなかなか踏ん切りがつきませんでした。


そこで、やめる前にいくつかのサイトを見てまわったところ、意外と多くのクリエイターさんが似たような悩みを抱えていらっしゃることが分かりました。


一ヶ月半程度でも結構変化があったので、やめた後実際にどうなっているのかありのままをお伝えしたいと思います。一つの例として、悩めるクリエイターさんの参考になりましたら幸いです。



※Twitterを上手に活用されている方々を否定する意図は全くありません。そのことをご理解頂いた上でご覧頂けたらと思います。よろしくお願いいたします🍄




【Twitterをやめた理由】

私がTwitterで出会った方々は穏やかで面白い方が多く、かなり恵まれた環境でした。それでもこのような結果になったので、余程私はTwitterに向いていなかったのだと思います…。


✅主な理由

よく言われる理由ですがご多分に漏れず、情報過多で疲弊したり、数字が見えすぎるあまり振り回されてしまったり、知らなくても良い人間関係まで見えてしまったり、集中力を欠いたり…ということがありました。


Twitterの構造上、タイムラインに悲しい話題も明るい話題も同時に流れてくるため、感情がジェットコースターのように乱高下してしまい、疲弊してしまうことも。


また、承認欲求が妙に刺激されて自分が幼くなっていくような感覚もあり、うっかり余計な発言をしないよう気を付けていました。それでも何回かはお恥ずかしいところを見せてしまったかもしれません!
Twitterは直感的に投稿できることが魅力ですが、その分大きなリスクと常に隣り合わせだと感じています。



それから、大切な作品がタイムラインで一瞬で流れていく虚しさを感じるようになっていったり、「これはジャンル外だからフォロワーさんを不快にさせてしまうかもしれない」と投稿前にあれこれ考えて時間を浪費することもしばしばありました。


そして、しばらく投稿しないとフォロワーさんが減ることもあったので、ログインしない日も常に焦っている感覚がありました。誰かに責められたわけでもないのに何故あんなにも落ち着かなかったのだろうと、今思うと不思議です。


「フォロー解除=嫌われた」と考えすぎてしまっていたかもしれません。そういう要素もあるかもしれませんが、全員に好かれる方が無理な話なのでそれも仕方ないよね今までありがとう♪くらいのどっしりとした気持ちでいられたら良かったなと思います。


様々な理由で最終的に動悸がするようになり、作品を知って頂いたり楽しんで頂きたくて始めたはずが、本末転倒状態になるまで追い詰められていきました。


素直に意見を取り入れようとする人だったり、自分のことよりも相手を優先しようとするタイプの方は、よりしんどくなるのではないかと感じています。きっとなかなか口に出せず、お一人で悩みを抱えて苦しんでいらっしゃる方も多いのではないかと思います。



✅クリエイターとしての危機感

たくさんの情報に触れて視野が広くなっていくはずのTwitterで、逆に狭くなっていくような違和感を感じていました。



このジャンルはこうあるべき、これが正解、どこかの偉い方のただのマウントなど、フォローしている方のツイート以外もタイムラインに容赦なく流れてくるのがTwitterなので、勉強になる反面雑音も多く、目に入るだけで体力がヨボヨボになることがありました。



窮屈でがんじがらめになって縛られていくような感覚…。これってクリエイターにとってやばくないのかな。皆さんは平気なんだろうか…と常に感じていました。上手に活用されている方は自衛も上手くされているのかもしれません。



✅始める前に全く想定していなかったこと

そして、始める前に全く想定していなかったこととして、フォロワーさん内で休眠アカウントが増えていったことも深刻な問題でした。


私はTwitterを始める前に決めていたことがあって、「画面の向こうには自分と同じように泣いたり笑ったりする生身の人がいる。だから、フォロワーさんをただの数字として見るのは絶対にやめよう」と決意していました。


結局アカウントを削除することになったので偉そうなことは言えませんが、少なくとも継続していた時はこの信条に則って繋がってくださった方々を大切にしていました。


そのようにゆっくり丁寧にアカウントを育てながら1年、2年、3年とやっているうちにふと気付いたんです。「仲が良かった方々の呟きが止まっている」と…。


生活の変化もありますので仕方のないこととはいえ、私の感覚では1~2年くらいで呟きが止まることも多いように感じました。そして、寂しく思うと共に、せっかくフォロワーさんが増えてもどんどんアクティブな方々と繋がっていく必要があるんだ、ということに気付かされました。


それは、いつまで…?

上記の通り私は交流自体は好きでしたが、無理をしてTwitterを続けていた部分もあったため、出会いと別れを繰り返しながらこれを5年後もやれるだろうか…?と自分に問いかけたところ、とても出来そうにないという答えに辿り着き、覚悟を固めていきました。


【Twitterをやめて変化したこと】


楽しかった思い出もたくさんあるので寂しさは当然あります。
ですが、ツイッターをやっていた頃の悩みのほとんどが消えたのも事実で、気持ちはとても楽になりました。

✅数字について

Twitterでは数字について振り回されていましたが、ずっとお休みしていたピクシブを再開させたところ、不思議なことにそちらでは全く数字に振り回されなくなりました。もちろん、いいねやブクマを頂けるととても嬉しいので意識していないわけではないのですが、良い意味で諦めがついているからだと思います。


ほとんど交流が発生していないため閲覧して頂けるだけでもありがたい状況で、そんな中で反応を頂けた場合はやはりとても嬉しいです。


Twitterでも純粋な気持ちで投稿を楽しみにしてくださっていた方もいたはずなのに、いいねに関してちょっとした些細なトラブルをきっかけに、「作品を投稿すると同調圧力や義務感を与えないだろうか」という変な妄想にも囚われるようになっていました。現在はそれらの杞憂も綺麗さっぱりなくなって良かったです。



✅創作する上での重要な変化

そして、この変化が最も自分にとっては重要なことでした。
毎日たくさんの情報が入ってこなくなったため頭の中がスッキリして、自分が何を感じ、何を描きたいのか、何に喜んだり何に怒りを感じるのか。そういう湧き上がってくる自分の内面としっかり向き合う感覚が戻ってきました。



上手く情報を取捨選択できる方や自分軸がぶれない方は良いのですが、私は流されやすいので、誰かが面白いと言っていたこと、望んでいることに重きをおく傾向にあります。
世の中の需要について考えることは創作者として大切だと思いますが、それだけでは表面的な作品になる危険性もあると思います。


また、いい人に見られたいという願望もTwitterをやっていた頃は今より大きかったです。それは人間として自然な感情かもしれませんが、創作者は時に嫌われる覚悟で作品を表現しなければならないこともありますよね。そういうことに対してどこかで遠慮していた自分がいたんじゃないかなと最近感じるようになりました。


今まで大切にしてきた作風も保ちつつ、新たな側面も追加して色々試してみようと思うと楽しみになってきました。私にとってこの気付きは、Twitterをやめたメリットの中で一番大きなことでした。



【結論】

有名でもなんでもないクリエイターがTwitterをやめてもやっていけるのかに対する私の意見は「やっていけます。というか、やっていくしかありません…!」です。


何とかしないといけない状況に立たされれば人間自然と知恵も出てくるんだなと感じています。

放置気味だった個人サイトに手を加え始めたり、それだけではやはり心細いのでこうしてnoteを始めさせて頂いたり、今までお休みしていたピクシブにも投稿するようになったり…。もしピクシブが苦手な方は、他にもたくさん投稿できる場所はありますし、やめたらやめたで新たな道が開けていくことを実感しています。

とはいえ、Twitterをやめた直後は拡散力が下がるのは確かなので、今悩まれている方の中で、もし上手に距離を保ちながら継続できる方は現状維持が理想ともいえます。



ですが、私のように継続困難なところまでいってしまった方は思い切ってアカウントを削除するのもありだと思います。急には無理そうでしたらTwitter以外の場所でも活動を始められて準備されるのはいかがでしょうか。少なくとも私は、思い切って決断して良かったと思っています。


ご縁が全て断ち切れるわけではありませんし、意外と自分の知らないところでずっと覚えていてくださる方もいるように思います。というのも、ネットの最果ての地のような私の個人サイトに、Twitterをやめた後何名かが見に来てくださっていることが分かりました。


即売会の部数の変動は今のところ分かりませんが、もし以前と変わらずお手に取ってくださる方がいたら感謝の気持ちを大切にしていきたいです。


ということで以上になります。長文を最後までご覧頂きありがとうございました。今悩まれている方にとって少しでもお役に立てましたら幸いです。どうかご自身の心を守られますように……🍀



【2023年9月25日追記】

ご覧いただきありがとうございます。また、たくさんの方にご反応いただきとても感謝しております。


この記事を書いた当時は生成AI学習のための、無断転載等の問題が起こる前でしたので上記にピクシブでの活動について書かせていただきましたが、現在はXfolio(クロスフォリオ)にて作品を投稿しております。よろしければ覗いていただけますと幸いに存じます。


最後までご覧いただき誠にありがとうございました。



いいなと思ったら応援しよう!