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疲れ果てた一日の記録

 今日は、朝から孫たちのママである娘を病院に連れて行くため、早起きをして支度した。すでに幼稚園は春休みに入ってしまったので、我々が娘の家に行って病院組と留守番組に分かれて対応するためだ。車で送って行く役割は私、娘の家に残って孫の相手をするのは妻という役割分担だ。高速を使えば30分もかからずに到着する距離の娘の家には9時半前に到着し、10時からの診察の予約に合わせて、娘と私で病院に向かった。それほど離れていない大きな病院で10分程度で行くことができる。近い距離なので渋滞も問題もない。

 娘は先週虫垂炎の手術で入院したが、卒園式を控えていたため早めに退院してしまっていた。そのためかどうかは知らないが、退院後一週間を経過した後に術後の確認をするための通院だった。確認なので、そんなに時間はかからないだろうと思い、私は病院の駐車場に車を停めて車の中で待つことにした。

 次第にいい天気になり太陽がフロントガラス越しに差し込み始め、社内の温度が上がり始めた。最初は、ポカポカして気持ちよかったのでシートを倒してウトウトとしていたのだが、次第に暑くなってきた寝ていられなくなった。気がつくとすでに1時間半近く経過していた。トイレにも行きたくなったので、とりあえずは病院のロビーに移動することにした。移動したことを知らせるためにロビーについてから娘にラインをいれた。

「暑いからロビーに来てるよ。長いね」するとすかさず娘から返信があった。
「今、外科の診察待ち。長い。。。」

 それから30分以上待たされて診察が始まった様だった。後から確認したところ、最初は血液検査があり、そこで1時間以上かかったとのこと。入院していた病院はかなり大きな病院だったため、ロビーもの患者さんで埋め尽くされている状態。それに加えて、新規の入院手続き対応も忙しそうだった。ロビーで待つことにはしたが、患者さんが多いのでロビーの端っこの方にあるローソンの前の椅子に座って待つことにした。幸い、ローソンのフリーWiFiも入るのでnoteを確認したり、kindleアプリで小説を読んだりして待つことができた。そろそろ、病院もお昼休みに入るはずだが、依然として患者さんの数は減っていない様に感じる。娘からの連絡もない。

 午後1時過ぎ、やっと会計まで辿り着いたと連絡が入った。まず診断書の発行依頼。ここでまた待つとこ数分。その後会計の窓口に娘が移動。駐車券も忘れずに処理してもらってやっと2人で車に向かった。そして車に乗り込み、まだお昼を食べていない子供たちや我々のためのお昼を買って帰るためスーパーに寄ろうとしていた時、娘のスマホが鳴った。

「本日の診察料金のお支払いが済んでいない様です」

 何ということだ。どうやら、診断書の料金だけ支払って、病院を出てきてしまった様だ。慌てて病院に戻り娘は院内に入って行った。すでに昼休みで通常の入口からは入れなかったらしい。裏に回って緊急出入り口から中に入り、受付に回って、自動精算機で支払いを済ませたとのこと。時計はすでに午後2時を回っていた。

 その後、スーパーに寄ってお昼のお弁当などを買い、やっと孫たちが待っている娘の家に帰ってきた。やれやれ。それから、ひとしきりみんなでお昼というかほぼ3時のおやつを食べて、今度は娘と妻が今晩のおかずの買い出しに出かけていった。今度は私が孫たちと1時間ほどのお留守番。ここでも待っている間はkindle読書をした。孫たちはYoutubeに釘付けだった。

 二人が帰ってきたら今度は妻が「まだ病院間に合うみたいだから行こうかな」ということに。定期的に通っている病院の診療時間にまだ間に合うらしいので、バタバタとして帰宅することになった。急ぎ車を運転して、自宅そばの妻の掛かりつけの病院へと車を走らせた。途中の高速では気持ちよさそうに私の隣でコックリコックリしていた。孫たちの世話で疲れたのだろう。そうこうしているうちに病院に到着。またしても駐車場で待機してkindle読書。

 我が家に帰ってきたのは 午後5時を回っていた。何とも、今日は体を大いに動かしたわけでもなかったが、普段と違いすぎるパターンにかなり疲れを感じていた。帰宅後は、早々にお風呂のお湯を張って温まった。そして、麦焼酎のロックをいただき、この記事を書いている。すでに午後7時半を回っている。「今日の夕食はなくてもいいね。お昼が遅かったから」と妻と話しながら、薄い琥珀色の焼酎が入ったロックグラスを口に運んだ。

 長い一日がやっと終わる。

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