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シニアツアー

 数日前に義父母が我が家に遊びにやってきた。義父はほぼ耳が聞こえないので会話にはならない。大きな声で昔話を延々とする時もある。機嫌がいい時だ。

 そんな義父母を連れて我々夫婦と四人のシニアツアーを敢行した。と言っても我が家から車で20分程度のところにある水族館だ。実は、我々もまだ行ったことはなかった。

 JAFのクーポンを探していると、アプリクーポンが見つかった。最近はなんでもアプリクーポンになっているような気がする。チラシみたいなクーポンを一枚ずつ切り取って手渡しするアナログ時代が時に懐かしい気になる。結局義父母はもともとシニア割適用なので料金は変わらず、我々夫婦はあと数ヶ月でシニア割の仲間入りだったので割引適用者となった。ということは、65歳以上になったらJAFのクーポンは役に立たないということもわかった。

 水族館は平日だから空いているだろうと思ったら、幼稚園児の集団がいくつかきていた。帽子の色を見るだけでも四箇所くらいの幼稚園児が団体で来ていたようだった。そういえば、孫たちも来たんだなと思い起こす。水族館の楽しみの一つにはイルカショーというのがある。開演時間の10分前くらい席取りに行ってみると、すでに園児たちでごった返ししている。それはそれで微笑ましい光景だが、見惚れているわけにもいかず、我々も座る場所を確保。なんとありがたいことに、座席にはすべてヒーターの入ったシートが被せてあり、お尻があったかい。わりと暖かい日ではあったが、おしりがポカポカするのは気持ちいいものだ。

 私は耳がほとんど聞こえない義父と一緒に座って見ることにした。義父は感激しながら内容を説明するが、こっちから話をしても聞こえないので首を縦に振るだけだ。それを確認しながら嬉しそうにニコニコしながらショーを食い入るように見て楽しんでいた。連れてきてよかったと思った瞬間だ。ショーは、イルカのジャンプやブレイクダンスと定番のアシカのショーだった。

並んで挨拶するイルカたち
器用なアシカくん

 ひとしきりショーを楽しんだ後は、イワシの餌付けショーを見て、水槽巡りに突入。大きなウミガメやら魚を見て興奮気味の義父。これで耳が聞こえるともっと楽しいだろうなと思いながら一緒に見てまわった。

ウミガメ
大きな魚(なんの魚だったかな?)
大きな水槽のいろんな魚

 ひとしきり水族館を楽しんで軽い昼食を摂ろうということで、レストランに行き、変わった天ぷら(九州ではさつま揚げを天ぷらと言います)があり、義父母に食べさせた。ペンギンの形をした天ぷら。

ペンギンうどん (ペンギンに見えますか?)

 ほぼ半日を水族館で過ごし、満足した義父母をこの後、親戚のところに連れていった。ここでも嬉しかったようで一人漫談状態。四時過ぎごろさよならをして我が家のそばの焼肉屋さんで夕食をべて帰ることに。ずっと運転手の私に気を使い、家のそばの店で夕食を食べようという義父の気遣いで近くの焼肉屋さんに決定。義父母と妻を焼肉屋さんの前でおろして、私は車を自宅の駐車場に回していると妻からまさかの連絡「お店、今日まで休みみたい」とのこと。最初に計画した焼肉屋さんにはもつ鍋もあったからいいかなと思ったのだが、急遽予定変更。再度みんなをピックアップしてとりあえず自宅の駐車場に車を入れ、すぐ裏にある焼き肉屋さんへとみんなで歩いて行った。なぜか近場は焼肉屋さんばかり。

 やっとビールにありつけた私もほっと一息。義父は「まだ生きているのに極楽にきた気分」と終始ニコニコ。

 忙しい一日が終わり心地よい疲れが残った日だった。


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松浦 照葉 (てりは)
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