リズムの読み方
リズムは音符の塊をパターンとして読んでる人がほとんどだと思う。
最初のうちはゆっくりきちんとリズムを確認して、それを正しいテンポまで早くして行くのがいいと思う。リズムは曲数をこなせばどんどん上達する。
練習する時には必ず拍の感覚を感じることが大切だと思う。16分音符が混ざっているリズムの場合は、最初は思い切ってメトロノームを4倍打ち、つまり16分音符ひとつにつき1回、カチカチ鳴るようにしてもいいと思う。
そこから少しずつ速くしていき、4倍打ちから2倍打ちに、つまり8分音符ひとつにつき1回カチカチ鳴らし、さらに速くして1拍につき1回にするといいのではないか。
メトロノームのカチカチを減らした時に、メトロノームが鳴っているはずの音符はどこなのかをきちんと確認して、実際に合っていることが大事である。これが「拍を感じる」ということだと思う。
ディスレクシアの話ではないが、人によってはどうしてもメトロノームに合わない人もいるかもしれない。そういう人はまた別に考えなければならないが、申し訳ないがいいアイディアがあるわけでもない。
慣れてくると音符の塊を見ただけでスラスラとリズム読みできるようになる。
4分音符以上の長さの音符は普通に数えればいい。きちんと数えて演奏できるようになってから速くすればいい。
8分音符が混ざった場合、まともな楽譜なら基本的には1拍(2個)か2拍(4個)ごとに8分音符を繋げてあるはずである(♫、連桁「れんこう」という)。リズムによって塊のぱっと見が変わるので、基本的にはこの塊ごとにリズムを判断して演奏する。
たまに16分音符♬ですら別々に旗を書いてある楽譜があるが、大変に読みづらい。4個で音程が変わればまだいい方で、3個とか5個で音程が変わってたりすると、もう嫌がらせとしか思えない。浄書するのは楽なんだろうけどさ。
16分音符が混ざってくると多少パターンが増えるが、実は意外と少ない。この駄文は電車の中で書いているので、文字で書けない図は書かないことにしている。以下、8は8分音符、16は16分音符だと思って欲しい。
8 8 → タ、タ、
8 16 16 → タ、タカ
16 8 16 → タタ、タ
16 16 8 → タカタ、
16 16 16 16 → タカタカ
今から楽譜を読めるようになろうと思っている方は、ぜひ楽譜の中からこれに相当する音符を見つけてみてほしい。
付点8分音符が入ると、
8. 16 → タッカ
16 8.→ タター
が増えて、多分これで全部ではなかろうか。付点8分音符が入るパターンの場合、見え方としては付点よりも16分音符を示す中途半端な連桁の方が目立つ。付点書いてあっても桁が♫のままだったら、みんな間違えて読むんじゃなかろうか。いやまぁ、その前に楽譜が間違ってるワケなんだが…
音楽というのはずっと音を出しているわけではない。音を出さないところには休符がある。これもきちんと数える必要がある。リズムがおかしい人の中には意外と休符を数えてない人もいるのではないだろうか。音を出さないからホッとして数えなくてよいのではなく、音符と同じキモチで数えなければダメだ。
そのためには声に出してリズムを確認する時に「ウ」や「ウン」と休符も読むことだ。例えば、16分休符・付点8分音符と並んでいたら、16分休符をなんとなく休むのではなく、きちんと「ウター」と「ウ」で表現してやることである。
あるいは、音符の書いてある積木と、休符の書いてある積木を交互に並べると思えばいい。8分休符と8分音符の積木の大きさは同じである。これが大きさが違うとか、積木ですらなくなんかフニャフニャな物体だったら合うはずがない。
あとはタイで繋がった音符に対処すれば終わりである。タイで繋がった音符は基本シンコペーションと呼ばれるリズムになるので、
タタータ、タタータータ、タタータータータ
のようなリズムになる。基本のパターンをパッと見て分かるようになったら、まずはタイを外して別々のリズムとして読んでみて、それから繋げて読んでみるといいだろう。
まぁ、この辺は楽譜の読み方教えますサイトとか動画の方が分かりやすく説明してくれてると思う。