憧れを現実にするには何もかもが足りない~斉木久美子『かげきしょうじょ!!』~

 おじゃまたくしです。今日は内定先の顔合わせがオンラインでありました。自己紹介の時に愛好家(椎名林檎・東京事変のファンのこと)を一人見つけてびっくりしました(笑)ゲームで景品を頂けたので届くのが楽しみです!

 この夏、ものすごくハマった漫画とアニメがある。普段あまり漫画を読まないし、世間で盛り上がっている時とかそういうリアルタイムで読んでいたのなんて吾峠呼世晴先生の『鬼滅の刃』と荒川弘先生の『銀の匙』くらいだ。その『鬼滅の刃』のおかげで深夜アニメを観るようになったし、その他好きな人たちのおかげで気になる漫画は買う、ということを覚えた。今は十日草輔先生の『王様ランキング』高橋しん先生の『髪を切りに来ました。』和山やま先生の『夢中さ、君に。』(完結)、『カラオケ行こ!』(完結)、『女の園の星』、そして斉木久美子先生の『かげきしょうじょ!!』を買っている。

 『かげきしょうじょ!!』は未婚の女性だけで結成された紅華歌劇団に入団するための唯一の手段、紅華音楽学校に入学した15歳の女の子・渡辺さらさを主人公にした漫画だ。さらさは天真爛漫で、長身で、「オスカル様になる!」と事ある毎に言ったり、とにかく凄く元気いっぱいな女の子だ。その他の登場人物たちも、元国民的アイドルグループ所属で母は女優、叔父は紅華のバレエ講師の奈良田愛や、さらさ達100期生のまとめ役(委員長)でバレエに長けていてかつ紅華オタクの杉本紗和、祖母と母が紅華女優のサラブレッド・星野薫、双子の沢田千夏と千秋、歌が得意で自分にちょっと自信が持てない山田彩子といった様々な女の子が歌劇団に入団するために日々を送っていく。

 アプリで無料分を読んでいたのだが、アニメ化されるという情報を得たので紙版で購入。既刊11巻とシーズン0、公式ガイドブックも併せて数回に分けて購入。今友達に貸している3巻分以外は本棚に並んでいる。読めば読むほど、さらさ達が大好きになる。お気に入りキャラクターは杉本紗和と夏組トップスターの椎名玲央だ。

 読んでいてなんだか色々思い出してしまった。小学生の時一番好きな行事は学芸会だったこと、音読のテストは何時も満点だったこと、中学生の時の学校祭は端役だったけど三年間演劇をやったこと、宿泊研修で観た劇団四季の美女と野獣は圧倒され過ぎて瞬き忘れてドライアイになったし劇場を出た後は膝が震えて歩くのがやっとだった。高校の時は放送部で朗読をやっていたのだが、大会の時にステージに上がってマイクを使って読むのがとにかく好きだったこと、大学でも入学式の前のセレモニー的なやつとか高校生のビブリオバトルとか学部のイベントで司会をやったこと。とにかく人前で喋ったりとかそういうのが大好きだっていうその気持ち。就職先は全然それとは関係ないし、朗読だって最後に人前でやったのは大学2年の冬だ。それに才能も、表現力もない。だから自分がそちら側へ行くことなどない。

 それでも「憧れ」はなくならない。ディズニープリンセスに憧れるのと同じ感じでテレビやラジオ、舞台で輝く人たちに憧れる。多分もうそれ以上にはなれない。でも、それでいいのだと思う。幸い、自分が好きな人たちを応援することは大好きなので、食費を削ってまでグッズなどにつぎ込んでしまうので、そういう形で「憧れ」を昇華することが出来るしそうしていきたいと思う。

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おじゃまたくし
知識をつけたり心を豊かにするために使います。家族に美味しいもの買って帰省するためにも使います。