学校事務の仕事と自作解題 ~パワハラのニュースが気になるあなたへ。疾走コンプライアンス~
パワハラのニュースが気になるあなたへ。
まさにいま悩んでいる人もいれば、過去に困った人、
自分でなくても近しい人が悩んでいたり。
ハラスメントについての社会の関心の高さを感じる昨今。
公務員たる音事検はコンプライアンスの遵守を宣言しています。それを歌ったのがこの「疾走コンプライアンス」です。
ハラスメントの歴史 平成にセクハラ、21世紀にパワハラ
コンプライアンス違反の中でも日常的に身近な「〇〇ハラ」
まず、「セクハラ」という言葉が1989年の流行語大賞になりました。
小学生だった私は「下品な大人がいるもんだなあ」と呆れたように思いますが、昭和末期~平成初期のなんか浮かれた空気感もあって、最初は冗談のように消費された気がします。
「パワハラ」が生まれたのはだいぶあとの、2001年とのこと。
「〇〇ハラ」の派生形としてはこれが最初で、ここから様々なハラスメントの略称として定着していきます。
これも、最初に聞いたときは語感もあいまってあまりピンとこなかったのですが、漢字の難しい名称でなくカタカナ略称にすることで口にしやすくなるということがわかりました。
「強要罪」「侮辱罪」という字面は重いけれど、それらに関連するさまざまな嫌がらせ行為について「パワハラ」という名前を与えて話題に上りやすくしたのは問題を顕在化させるためにも大事なことだと思います。
できたのはだいぶあとになりますが、労働施策総合推進法という法律で明確にパワハラへの対策が謳われています。
なぜコンプライアンス違反が生まれるのか
問題の列挙だけでなく原因まで掘り下げて歌った「疾走コンプライアンス」
二番のサビに
「動機・機会に加え 正当化して象る 魔のトライアングル」という歌詞がありますが、
動機・機会・正当化 の三つが揃うとコンプライアンス違反が生じちゃう。ということです。
私たち学校事務職員はお金を扱う仕事なので、特にコンプライアンスを意識していますがそれでもお金にまつわる不祥事はなくなりません。
「動機」はいろいろあるでしょうが、単に事務処理がめんどくさいというものから、本当にお金を盗もうと思ったり。
ただ、それを実行させてしまう「機会」があるとまずい。
上司の監督の下とはいえ、基本的に一人で仕事を遂行する学校事務職員はまあ、やろうと思ったら同僚の目を逃れて・・・・・・ということもあり得なくはないです。
そういう「機会」を防ぐために、いまでは一人職の事務職員が集まって一緒に仕事をする「共同学校事務室」が機能しています。
もちろん、相互監視によるコンプラ遵守が共同学校事務室の一番の目的ではありません。けれども結果的にはこういう効果もあります。
一人でやっているとつい「正当化」もしたくなります。期限に間に合わせるためにはしかたなかった、とかいろいろ。でも、相談できる相手、必要に応じて助言してくれる人がいたら不正までには至らずに済むはずです。
私が共同学校事務室のリーダーをしていたときには、やたら「コミュニケー
ションが大事!」と連呼してウザがられていましたが理由は上のとおりです。
共同学校「事務室」と、まるで一個の建物で一緒に仕事をしているように一般の方には誤認させる名称の制度ですが、その名前のとおり私としては職員室で隣の先生に話しかけるノリで隣の学校の事務職員に聞ける。というのを目標にしていました。
ふだん、学校では事務室で孤独な学校事務職員だからこそ必要な制度です。
だからこの曲を聴いて
もっとも、いいと思ったことでも「ウザがられる」・・・・・・ほど強要するのはダメですね。私は年齢も経験年数も周囲に比べて上の方になるし特に気をつけないと。
曲の最後ではこう歌っています。
組織のルールとして、ハラスメントを許さない。不正ダメ。というのはもちろんですが、それを明文化して、共通理解することが大事ということです。んで、みんなはそこに書いたことを実現するよう行動しないといけませんね。
だからこの曲「疾走コンプライアンス」をみんな聴いて遵法意識を高めろ。といったら押しつけになるので、みなさんに自然と気に入って貰えるように音事検は日々精進します。
これからの音事検にご期待ください!