クラシック音楽道場における【練習法】を制定してみます(随時更新)


【練習法】
2022年2月
クラシック音楽道場における【練習法】を制定してみます

前書き(20250130)
自分の練習の仕方に自信がないという方は、この練習法を参考にしてください。(自分の練習の仕方に自信があって、着実に上手になっている手ごたえのある人は、どうぞ👍そのまま続けてください!)


第1条
●間違ったら、先へ行かずに止まって、数拍もしくは数小節前から弾き直す。(★間違ったそのところからただ弾き直さない!)
①弾き直して、上手く出来たら、そのまま先へ行ってよい。
②弾き直して、やっぱり上手く出来なかったら、「3回(4回)連続」で上手く出来るまで、繰返し練習。(ループ練習)
20240910補足(部分練習は、ただ機械的に小節線などで区切らないで、音楽的フレーズ感のあるものを工夫して探して)
(ミスしたら、0回からやり直し。追記20250130詳しくは第15条を参照)
(追記20241229、4回連続できたら、⑤回目は数小節前(あるいはフレーズ頭)から弾いてみて、そのまま通るかどうかチャレンジ。この練習回数を「練習の①②③④⑤」と名付けます。20250206あるいは「⑤回練習」)
③「連続3回」は、ゆっくり徐行も望ましい。(★速いテンポ・同じテンポで何度も(1,2回以上)間違ったまま弾かないように!悪い癖が付いたり、浅い考えでいることに慣れてしまう危険!?あり)しかしその際は、3回連続成功の後に、テンポをあげて確かめてみる(すなわち4回目以上ということ)。出来なかったら0回からやり直し(追記20250130詳しくは第15条を参照)。
④30回(50回?20250123)以上(5分以上、極度の集中力は5分までしかもたないとのこと)その部分練習をしていてもうまく出来なかったら、その日はそこまでにして、後日再び3回連続成功にチャレンジ(集中力が切れていなかったら練習を続けてもいい)。

補足(20240829)
「3回連続」は、達成・成功することが目的ではなく、あくまで目安としての回数設定であり、理想としては「弾ける手応えが出てきた、自信がついてきた」ら、部分練習のとりあえずの終わりと考えましょう。
補足(20240918)
ループ練習では、拍子に乗って「4回(8回)連続」がフレーズ感として気持ちいい!?
補足(20241008)
部分練習において、何度も間違ってしまうところは、弾かないで「指使い、音程、和声」などを冷静に有意義な書込みをすると近道かも!?
追記(20250130)
反復練習に入る目安は「あれ…あれ!?」とミスが続いた時。すなわち①②回連続でうまくいかなかったところは要反復練習と、自分が分かっているそれは顕れ!?


第2条
①難易度の高い約5秒以内の短かな部分練習においては「8回(芸大生は10回!?)連続」が望ましいかも。
②10秒ないしそれ以上の部分練習においては、第1条の通りに。


第3条
「ミス・間違い」とは
①音を間違う、掠る、抜ける、不揃い。
②楽譜に書いてある指示をやっていない。自分で楽譜に書込んだものをやっていない。
③和声感(不協和音の処理)がない。
(最も見付けやすいのは①)
①を自分で直せたら初段達成
②…中段達成
③…上段達成


第4条(20240804)
【通し練習の3段階】
①まだ頻繁に止まってしまうなら、第1条②の通りに。(要部分反復練習)
②止まる通し練習。間違いがあったら第1条①のように直して、基本はなるべく止まらずに先へ進む。
③止まらない通し練習。本番に備え、ミスしても止まらないで最後まで通す練習。(1度これをやったら、次の周は必ず「②止まる練習(もしくは①)」にすべし。連続で通し練習は⚠️間違いに慣れてしまう、演奏が荒れる危険あり!?)
追記(20241008)③止まらない通し練習においては「弾き直すこと」はあってはならない。
追記(20241030)②止まる通し練習においては、暗譜できている曲でも楽譜を置いて見ながら弾くのが良い?


第5条
部分練習しながら「指使い」「和声」「音程」などを考えることが大事。


第6条(20240816)
【新しい曲を勉強する諸段階】
①初見
②譜読み
③仕上げ
④磨き
初見①では、出来るだけ、最後まで弾いてみる。一度、曲の全体を知ってみることが目的。(新しい音楽に自分の手で触れる、楽しい時間!?)
1,2回たどたどしくも最後まで弾いてみたら、初見(初期の譜読み)の段階は終わり(追記20241217それ以上⚠️辿々しいまま弾き続けるクセ・習慣をつけないよう、第8条参照)、
いよいよ丁寧に②譜読みを、それぞれの部分ずつ弾けるようにしていく。だいたい5割くらいの表現力をもって(譜読みの段階で、音符ばかりを追って表情の無い練習を積み重ねないよう⚠️要注意…)、止まらずに最後まで弾けるようになってきたら、(追記20240918譜読みの段階は終了!?いよいよ)
③仕上げを目指す。
・指使いが9割がた定まって
・楽譜に書いてあることが9割がた出来る
・9割がたミスなしで弾ける
その後、
④磨き✨は一生続く(20241226一生愉しむ♪)。(和声の勉強は、この磨きのレヴェルに入るもの?②③の段階においても、和声の勉強は仕上げへの手助けとなること多々)
20240910これぞ✨芸術となってゆく段階!?


第7条(20240820)
繰返し練習をするのは、ミスを直すためだけでなく、音楽性を上げてゆくために、勿論することでもある。第3条②③然り。


第8条(20240829)
練習において、辿々しいまま(ミスが多いまま)、2,3小節以上弾かない方がいい?(意味がない?) そのような際は、1小節(半小節)ずつ(難しい場合は片手ずつ)しっかり弾けるようにしてから、少しずつ前後を足して行くのがいい?
補足:辿々しく先へ進んで良いのは、最初の初見・初期の譜読み(第6条①)の時のみ。
補足(20241217)辿々しいまま弾き続けてしまう習慣は、⚠️間違いを直さない、⚠️間違いに気付かない、⚠️部分練習すべき所を自分で見つけられない、等、上達を妨げるばかり!?


第9条
音楽演奏における「規則性(ポジション)」と「不規則性」を見定め、それぞれに応じて対処しましょう。
「木(バラバラに音符1つ1つ)を見て森(ポジション)を見ない」のは、規則性に気付いていない、効率の悪い譜読み!?


第10条(20240918)
徐行練習は、単に徐行するのではなく「絶対に間違えないよう(追記20241217、一発で決めるよう)徐行」することがコツ。間違えない😤、その意気込み・心掛けは重要!?


第11条(20241217)
練習において、いつもフレーズ頭に戻って弾き直すのは、⚠️クセに頼って弾いてることの顕れ!? 部分練習が必要な際には、その箇所の少し前から弾けるよう、クセに頼らないで。
追記(20250114)「クセに頼って弾く」というのは「指から出任せ」、これ中級者的と定めてみる。


第12条(20250106)
間違いを同じ速度で2回も3回も繰り返しているようなら🟨イエローカードだと思って!「徐行練習」して正すよう、そう思えるようになりましょう。
(追記20250206)同じ速さで間違いを繰り返すのは暴力的なファールのようなもの!?それは音楽に・脳に・身体にダメージを与える、避けるべきもの…!?


第13条(20250117)
第1条にある「練習①②③④⑤」は、その箇所において1日1回を限度とするのが良さそう!?
⑤回目うまくいって、しかし⑥⑦と試した際にうまくいかない時は、再び①〜⑤をする心的負担が大きくストレスとなり、せっかく出来ていたものが焦り・苛立ちにより逆に下手に出来なくなってしまう危険⚠️あり!?
なので、⑤回目が一応終わった後は、①,②回の少ない回数で成功させて、その成功体験のまま、その場所をその日は終えるのがよい!?
(追記20250204)フランスのピアニスト、エリック・ハイドシェック曰く「成功していたら、もうわざわざ弾き直さないように!!(その脳裏には「愚かな練習はしない」という考えあり!?)」



第14条(20250123)
部分練習する際、回数を設定して、目標を持って練習することが大事(だらだら練習しない⚠️ミスしたまま👿何度も弾かない、とも言える)
もしかすると、
●20回以上になったら、途中で止まらないようにすること
●30回以上になったら、ゆっくり徐行はやめて、インテンポを目指す
そして、
●50回以上は弾かないで、その日はその部分はおしまいにすべき!?!?(50回以上にもなってるということは、考えて直そうとする集中力が欠けて⚠️だらだら練習になってるのでは!?)
(追記)
20回も!?⚠️やってたら、
●出来ない原因を、しっかり考えてみるべき。
⚠️闇雲に回数を重ねないよう、要注意⚠️
(追記20250124)
反復練習しながら、なかなか上手くいかない時、そのまま下手に続けないで、ちゃんと「何が悪いのか?」考え、上手くいかない原因を探るよう心構えは大事。
理想は第1条「練習の①②③④⑤」の有意義な遂行。



第15条(20250124)
反復練習において、途中でミスしてしまった際(例えば3回目に)、
●0に戻すのは、その「直す内容がうまく出来なかったり⚠️忘れてしまった」時。
●直す内容は出来てきたけど、音をちょっと掠ってミスした程度だったら、その時はもう一度③回目として続けてもOK。(もちろん、程度によって酷いミスの場合は0戻しがいいことも)
すなわち、
●ノーミス・掠らないことを目的としている反復練習においては、もちろん、ミス・掠りがあった場合は0回に戻る。



第17条(20250204)
反復練習する際「何回目か」は、口に出して言うようにするのが良さそう!?頭の中で考えていても、途中で回数が分からなくなってしまうこと多々!?口に出す習慣ができれば、より練習の精度が上がる!?
(追記20250206)小さなミスであれば0回に戻さず、同じ回数を言って再チャレンジするのもあり。第15条参照。



第18条20250206
良い練習とは
●間違ったまま通さないこと
●難しいところは同じ速さでばかり弾かないで徐行すること

これが出来たら、
仕上がる、みんな名人!?

バッハ曰く「みんな私のようになれる。勤勉さFleißigが足りないだけ」
(追記)
ドイツ語では「後回しにすること」を
「nachlässigkeit」といい、意訳は「だらしない、怠慢」。練習において「後回ししない」のがコツ。


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(別冊20250204)
ピアノ演奏🎹における
【ポジション学】
を成立させると!?

●5度ポジション(6度、7度(広)が派生)
●8度ポジション(7度(狭)、9度が派生)
●10度ポジション
(後期ロマン派以降●12度ポジションもあり)

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5度ポジションにおいて、
1,2,3,4,5指は
●そのまま音程となる

8度ポジションにおいては、
●基本形、第1転、第2転により
使う指が少し変わってくる(3度(狭)or4度(広)の組み合わせによる)

●右手では、基本形は必ず1235、第1転は必ず1245、第2転は1235or1245(短調は3指、長調は4指!?)
●左手では、基本形は5421or5321(短調は4指、長調は3指!?)、第1転は必ず5421、第2転は必ず5321

これらを「基本」として知っておくことで、
現場で、臨機応変に、応用しながら認識することで、演奏の質を高めることが出来る!?


ーーーーーーーーー(号外20250206)
楽譜への精度の高い書き込み方
●同じパターンが続く場合、最初のみ書いて、後は「同様」とする。
そうでないと⚠️ここには書く、ここは書かない!?など、整然とせず、混乱を招く危険あり⚠️いい演奏に😵‍💫ならない!?


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【ポジションを言う勉強】

①音(ドレミ)
②数(音数、連結)
③色(白黒)
④音程

ここに
⑤連結の種類「またぎ、くぐり、せばめ、ひろげ、置換え」
を追加

鍵盤を触りながらやるなら、
⚠️表面を触るだけでなく(腕が浮いた状態では、脱力にならない、悪いクセを助長!?)
●無音ポジションで、音を出さずに、その鍵盤を押し下げて、そこに指達でぶら下がる感覚を会得したい。これ「腕の脱力奏法」、
ピアニストのツィンメルマンも言う「ぶら下がるように」


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【ピアノ演奏における座る位置について】
●前後は
1/2は、深すぎ(前傾の際に腿裏で引っかかってしまう感あり)
1/3が、ちょうど上半身が乗っかる
1/4は、浅すぎ(椅子からズレ落ちる危険あり!?)

●高さは、
鍵盤の底と肘が水平
(あとは、座る姿勢によって個々に変化)

●姿勢は、
坐骨センサーを頼りに、
坐骨より前の臀部下方から腿裏で座る
(すると、仙骨が立って、背中もちょうどよく伸びて、でも⚠️反り腰にはならないで)
そうすると、
ピアノの音がより豊かにまろやかになる🎹
前傾も効果的に重さが鍵盤に乗り、
鍵盤に力が伝わりやすくなる

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【音程】は秒で答えられるといい。
完全・長短は「1秒」
増減音程は「〜5秒」
(音程が明確に分かる人であることで、演奏の質は確実に高くなるはず🎹)

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音程を感じる2種類
●実際に隣合ったり上下するそのままの音程
●ポジション、フレーズなどの大枠の音程





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