新しい生活様式のために発達障害のある子どもを育てている親として行ったこと
新型コロナ休校明け、新しい生活様式を目前に、私は自閉症の娘に起こりうる反応を紙にまとめて、クラス担任、通級主任、学童に配ってその内容についても面談で伝えた。
幸い取り越し苦労だったが、先生方に娘のことを気にかけてもらっていたから助かった。
何より養護の先生が学校再開に合わせて、先回って学校の教員から児童まで全体に声かけをしてくれていたらしい。
私が想定したのは、コロナへの過剰な恐怖心や自粛警察化と他害(しゃべる子を叩いて注意する、ソーシャルディスタンスを取れない子を突き飛ばすなど)、落としたりしたあとのマスクの予備がないことへのパニック、あるいはマスクを付けられないことへのパニックなど。
先生方もこの不安に「他の子でもあり得るハプニング」として一緒にどうしたらいいか考えてくれた。
そして、大きな問題は起こらなかった。あれだけマスクが嫌いだった娘はマスクを付けられるようになったし、お友達を叩いたり突き飛ばしたりすることもなかった。
また「マスクをしなくてはいけない」とルールを頑なに守ることもなく「外だからマスクを外して歩いた」「暑かったのでマスクをつけないで過ごした」と教えてくれた。
学校側もクラスメイトもマスクを付けるよう強要する人がいなかったようでそれにもホッとした。
コロナ禍、理解のある人に囲まれたことは本当にありがたいことだと思った。