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就学相談(教育センター→通級判定)から就学時健診までの様子

<注意事項>
 以下本文で扱う内容は、我が家のケースであって通常の通級利用に関する判定や経緯は各自治体や児童の状況によって異なり、また保護者の方針によっても結果が異なる可能性があるため、参考としてお読みください。

うちの息子と睡眠障害ついて

 2019年春に多動症の診断を受けた年長の息子。2020年夏頃からはロゼレムを飲むくらいの睡眠障害もある。つまり寝付きが非常に悪い坊や。

 彼は寝落ちるまでは毎度狭い布団の上で逆立ちしたりでんぐり返りしたりベラベラ思いついたことを一方的に話し続けたりして、時には振り上げた脚が横になっている私の身体のあちこちや顔面へ落とされたりもした。
 のちに「寝るのが下手なADHDは、脳の覚醒を緩やかに落としていく行程に困難さがある」と知った。私が受けてきた痛みを考えると、支援側はもっと早くから我が家に起こっている状況からその可能性を指摘するべきだと、少々恨めしく思った。分かるまでは彼も辛かったと思う。
 発達っ子の睡眠障害はよくある。そして子どもの睡眠は親の心身の健康状態に大きく影響することは言うまでもない。

息子のほかの特性の可能性

 ちなみに彼は田中ビネーでのスコアは120ある。字は癖字で鏡文字がまだ直っていないところがLDの兆候に思えてどうしても心配になる。

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まずは教育センターでの就学相談

 で、話を戻すと、田中ビネーを取ったのが2020年始めの頃で、審査に関する書類のすべて(診断書と心理検査結果と療育を受けているという状況)が整っていたので、五月には就学相談を受付始めていた。教育センターへ学区一の早さで教育相談にたどり着いた(と思う)。

 担当の心理士は「通級希望の申込みには(心理検査は)IQさえ分かれば(なんでも)いい」という雑な人で、「こんな人で大丈夫なのだろうか」という心配は相談が終わるまで続いたが、幸か不幸か平常通りの落ち着きのなさを披露した息子はその後の会議で無事通級利用の許可が降りた。(第一段階クリア)

学区内の小学校での就学相談

 その後、その年の夏休み頃に通級利用の判定を兼ねた検査を学区内の小学校で受けた。その日は息子の筆記用具と上履きを持参し、母子分離で、まず息子が個別に検査に呼ばれた。検査を待つ保護者もじきに順番について呼ばれ、息子とは別室で就学相談(通級利用の目的や就学時に懸念している具体的なことの共有)を行った。
 その地点で検査に参加する年長はうち以外におらず、ほかに在籍中の二年生と四年生の児童がいたのでやはり、通級利用の申請は年長の中で最速だったと確信した。

 その日の保護者と教育センター職員との就学相談(前の心理士ではなかった)では、子の特性と普段の園や家庭での様子、想定される問題と対応に必要なものなどの説明を共有した。
 私の話があまりに整理されたものだったので、学校側が私を支援関係の専門家だと勘違いしていた。発達っ子の親は平均的な保護者に比べ面談に慣れているので、状況の説明が素人なりにうまくなるらしい。
 一方、息子の方は通級指導の先生から名前を書かされたり運動をやらせたりして、様子を観察されていたらしい。そして通級利用が妥当と判断された。

 このようにして、五月の教育センターの許可(第一段階)と今回の判定(第二段階)を持って通級利用が確定するのだが、通常通り即日通級利用に関する判定結果の連絡が来た。希望通り通級利用は認められた。


就学時健診

 さて、就学時健診の方はどんなものだったのかと言う話だが。
 五月の教育相談(第一段階)の際は、使用する一室の案内を受ける前に館内をダッシュして勘で目的地を探す息子の様子に冷や汗をかいた私だったけれど、就学時健診の日は小学校でほぼ走ることなく、代わりに小躍りしながら別室へ移動し(ドアに頭をぶつけ)、いつも通り落ち着きのない様子(掲示物を剥がす、「触るな」と書かれた生徒の作品を触る、個別面談中に手遊び)を見せていたようで、心を無にしてやり過ごした。

 いくつかの健康状態を調べる検査をそのフロア内の各教室から出たり入ったりして階段を上り、次のフロアの教室をまた出たり入ったりしながら受けた。
 じきに飽きてきた息子の、完全に遊びモードに切り替わった様子を目にした、教室へ移動する際すれ違う先生方の" 小学生向き" の叱り方には心配が一気に増した。

 その後は母子同室で副校長との面談を行ったが、疲労(この時点で開始から三時間経過)と興奮が高まり、椅子でふざけたり室内でテーブルに隠れたりする息子の様子を見て、私の感情は苛立ちより「ほらこの子はこういう子ですからよく覚悟しておいてくださいね」という気持ちで、副校長の反応を静かに観察していた。


まとめ

 帰りにこのままだと学校で二次障害を起こしかねないから投薬を…!と心の底から悩んだが、後日園に相談すると「年長児に対して扱いが不適当。三時間は無理」と結論づけてくれたのでなんとなく投薬に関する判断を先送りできそうな気になった。まずは環境調整だもんね。

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