【DIY記事】直すコンプレッサー №4
ひょんなことでコンプレッサーが我が家にやってきた。
しかしこのコンプレッサー、状態がちょっと悪い。
この記事は、そんな少し古いコンプレッサーを使えるようにしようとした奮闘記(第4回)のようなものになります。
なぜ塗装をはがすのか
簡単に言えばサビです。タンクの外はあまりサビていませんが、ドレンからサビが大量に出てきたことから、錆止めをしたほうがいいと考えました。何事も挟み撃ちは不利にしかなりませんし。
作業工程
サビのコーティングをするうえで、作業工程を考えなくてはなりません。コロナが明けてから忙しいですし、少しでも効率的に進めないとですからね。
分解→塗装剥がし→洗浄→内部コーティング(二日間)→外の錆止めと塗装、と、こういった工程を考えました。大まかな分解はもう終えています。
塗装をはがせ
塗装を剥がします。最初はそんなに苦労しないと考えていました。電気で動く道具があるのですから。
しかし、この目論見は外れ、結構な時間を取られる結果になってしまいました。
木工用のコーナーサンダーに粗目のpaperを付けてサンディングしたのですが、あまり剥がれません。確かに削れてはいるのですが、しっかりと塗装されているので地金が出るまで時間がかかるのです。
道具を試行錯誤
ホームセンターに行ったついでに、やすりで安くて効果のありそうなものを探してみました。
結果としては剥がれます。が、めっちゃ疲れる。そりゃそうです、手ですもの。
タンクの両端みたいな曲面には悪くありませんが、広い範囲はなかなんか厳しい。
いいものを見つける
買い物に行ったついでに色々探す日々でした。ある日ダイソーで買い物をしていると、ふと目に付いたものがあります。
それは折り目のないカッター刃です。
始めはカッター刃のスクレーパの購入を考えました。でもね、結構高いんですね。この作業のためだけに用意するには高すぎると感じました。そこで普通のカッターを使ったのですが、効率よく剥がせるもののよく折れるんです。すぐではないにしろ何かにつけて折れてしまうので、スクレーパを買うか悩んだのです。
100円だし試しに買ってみた折れ目なし刃、曲げて曲面に当てても折れずにズーッと塗装を剥いでくれます。
手作業ではありましたが、作業効率は良かったと思います。
最後はサンドペーパーや、コーナーサンダーなどで細かい部分の作業をしました。
地金だけになったタンク、幸いなことに外面のサビは大したことがありませんでした。
タンクの洗浄
塗装剥がしが終わったので、タンクの洗浄をします。上部のメネジから水を流し込んでドレン口から排水します。最終的には経路をひっくり返して洗浄を行いました。というのもタンク内で発生したサビの破片が、ドレン口からだと排出されないためです。
水を入れていいのって思うかもしれませんが、後述のタンククリーナーは水で希釈するものなので、問題はないはず。
後々思ったこととしては、パーツクリーナーを一回使えばよかったなとは思っています。
タンクのネジの仕様
ここまでの作業でこのタンクのネジ仕様が分かりました。
タンクに圧縮空気が入る経路、1/2(RC)のメネジ。
圧縮空気の吐出経路、1/4(R)のオネジ。
ドレン経路、1/4(RC)のメネジ。
突然なんでこんな話なのと思うかもしれません。中にタンククリーナーを入れる都合上、開口部を全部塞がないといけないわけなんですね。なので蓋になる部材を探します。
吐き出される茶色い水
水を入れたら、先の画像の部材を蓋をして、タンクを抱えて振ります。しばらく振ったら、いずれかの蓋を外して排水、これを何度も繰り返します。この時にお目見えするのは茶色の水。
油分はそんなに感じないけども、1,2回目は茶色過ぎて思考停止し、そのまま芝生へ帰してしまいました。そんで、ちらほら映ってますが破片が出てきます。この写真では破片が詰まり、水が出なくなったりしました。
何回くらい繰り返しただろう、20回以上はふりふりしたと思います。そうして出てくる水は綺麗とはいえないものの茶色ではなくなりました。
内面のコーティング
中のサビをやっつけます。使うのは「花咲かG」
だいぶ変わった名前ですが、燃料タンクの錆転換&コーティング界隈では有名なようで、バイクにのる知人はみんな知っていました。
Amazonで3000円くらいで購入、容量は1000mlですが20倍まで希釈できるようで30リットルタンクのコンプレッサーに19倍くらいの希釈で投入しようと思います。
じいさんの下に写っているのは20リットルのポリタンクです。
いざGさんを投入
ドレンや吐出口に蓋をしたら、タンクの1/2の穴に漏斗を差してタンククリーナーを投入。
続いて水を入れます。ポリタンクの水を投入すれば大体の希釈になります。水が入ったら水平にして1日、ひっくり返して1日。二日間かけて内面全体が漬かるようにしました。
コーティング剤を排出する
ドレンからGさん溶液を排出します。この溶液、再利用できるようなので、サビとか破片が入らないようメダカ網を介して排出しました。黒い網をボウルにかけて排出、溜まったらポリタンクへ移すのを繰り返します。
結構濁った液体がでてきますが、さわってみたところサラっとした感じでした。30分ほどかけて全部排出しました。ドレンコックがいい位置にあるわけではないので、揺らしたりなんだりが大変でしたが。
排出時も大きな破片が詰まっているようでした。溶液を戻してゆすって排出を何回か繰り返し、細かい粒がでなくなりました。
でかいブツを取り除く
タンクを振るとしゃりしゃりと音がします。まだ大きな破片が残っているようです。中にカメラでも入れて取れば楽だと思いますが、そんなものありませんし、これのために用意するのもなんかばからしいので、こういうときはあそこにいくしかありません。
ダイソーでなんかいいものが無いか探してみると、100円で先端にマグネットのついたピックアップツールがありました。2本購入して早速取り除いてみます。
まずは振って粗方取り除きます。続いて1/2の穴からピックアップツールを差し込んでみると、先端に大きなサビがくっついてきました。これを何度も繰り返します。振って音がしなくなるまで何度でも。
1/2の穴の下に溜まるよう、ゆすって差し込んでを繰り返し1時間弱、ようやく音がしなくなりました。
ピックアップツールも少し曲げ、溜まりにあたりやすくしてみましたが、再利用はできなくなったので、お役御免に。
乾燥
最後に乾燥させます。冬とはいえ自然乾燥は難しそうなので、ブロワで空気を送り込んで乾燥させました。
完全に乾く感じはしなかったのですが、ブロワで乾かし、あとは家の中で乾燥させることにしました。
次回は塗装編になります。