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【DIY記事】直すコンプレッサー №3

 ひょんなことでコンプレッサーが我が家にやってきた。
 しかしこのコンプレッサー、状態がちょっと悪い。
 この記事は、そんな少し古いコンプレッサーを使えるようにしようとした奮闘記(第3回)のようなものになります。


ぶ・ん・か・い!(分解)

 エアーを溜める道具がエアーを漏らしているんじゃ仕様がありませんよね。なので分解整備をします。もともとそこまでするつもりはありませんでしたが、こればかりは仕方ない。ついでにこの時点でのメンテナンスもします。

旧JISの襲来

 前回の記事でエアフィルターのメンテナンスをしましたが、ここで問題が起きていました。シュラウドやハウジングっていえばいいのでしょうか。エアフィルターを固定する蓋を留めるネジ、旧JISだったんですよね。これの固定をちゃんとします。

ネジ変えられるのなら変えたい。
今ではばら売りは絶望的なの。

 本当なら蝶ネジがよかったのですが、そんなもの中々売ってないので、小ねじセットにあるナットで我慢するしかないようです。

分解を進めます

 タンクだけにするので、付いているものを外していきます。まずは圧力スイッチを外していきます。
 圧力スイッチには銅管の配管と電気配線が入り込んでいます。銅管は六角なので、モンキーレンチで外し、スイッチ本体のカバーを開けて、配線を外します。

まだ役割が分からない配管。

 圧力スイッチからは、レギュレーターへの配管も出ています。レギュレーターの先にあたるカプラを外せば、スイッチごと回して外すことができるようです。

配線は必ず撮影をしましょう。

スイッチを観察します

 外した圧力スイッチを観察してみましょう。下方向から入ったエアーが3方向と上方向へ分岐するようです。3方向はそれぞれ、吐出方向、圧力計、安全弁で、上方向は圧力スイッチへ入り、設定圧で電気を切断したり接続したりするのだと思います。
 そしてよくサビています。私の記憶では、このコンプレッサーは雨水があたるような場所にはありませんでしたが、台風とかだと食らっていたような気がします。つまり半外みたいなところでだったんですね。加えて冬の群馬の風はデスウィンドです。土にまみれているのも頷けます。
 注目ポイントは配管の中です。サビてるように見えますが、油でした。もちろんサビている部分もあります。2枚目の下方向からの写真に写っているのはサビでした。

サビたり土だったり無残な姿。
中も若干サビているようです。

 油が配管を通して飛んでいるようです。なかなかそんなことって起きないと思うのですが、ノーメンテどころか、ドレンも開けていない印象がするのでその辺の影響ではないかと思います。

モーターの取り外し

 モーターを取り外します。モーターが駆動するとピストンが駆動して圧縮空気を作る仕組みだと思うのですが、ピストン上部から配管が出ていてタンクに続いています。タンクの接続部では、銅配管が合流しています。ナット径は全部違い、14mmより小さかったり大きかったりします。これはモンキーレンチの出番しかありません。
 分解するには、まず樹脂でできた風防を外します。この風防はモーターに被っていて、モーター軸先端のファンで作る冷却風の効率化を図っているようです。(想像です)
 続いてモンキーレンチを用いて各ナットを回し、外していきます。銅管だけ変形の可能性が高いので慎重に外しました。フィンが付いている配管は、圧縮空気が流れるメインの配管です。圧縮すると熱がでるので、冷却するようにフィンがついているようですね。

厚みのある土コーティングも剥がします。

 上の写真の中央がモーターです。配線の途中にあるのはリセットボタンのある部品なので、安全装置なんじゃないかと思います。
 モーター上に見える水色はコンデンサーで、奥にもう1つついています。モーターそのものも土化粧をしているのですが、清掃はまだやらないことにしました。

外して外してモーターが乗っているだけ。

 各部品をあれよあれよと外して、モーターの固定部品を取るだけです。
 写真では見えませんが、配線の下位にボルトで止まっています。ボルトは間に黒い樹脂パーツが付いていて、タンクの金属部分と直接交通しないようになっているようです。絶縁が目的なのかなと思います。ボルトを固定するナットはナイロンナットでした。
 ナイロンナットは再利用できると思いますが、なんとなく新品に変えようということで、外したネジ類全てを新品に換装します。錆が出ているのも多いですしね。

はだかのタンク

 こうして各パーツを外していき、タンクのみにすることができました。分解自体は簡単ですが、下調べをして損はありません。おかげ様で特に破損もなく、すべてのパーツがパージされました。

なんだかんだで夜になっちゃった。

 次はこのタンクの塗装を剥がし、内部をコーティングすることになります。

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