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東京レガシーハーフマラソン2023のコースが決まるまで~コース検定の裏側~

こんにちは!
東京マラソン財団よっしーです。

夏日があったかと思えば、
雨で肌寒い日もあり、
体調を崩されてはいないでしょうか?

私はそんな寒暖差にも負けず、元気です!
先日は職場の有志メンバーでナイトランをしてきました✨
久々に走ったので筋肉痛でしたー

まだまだ序盤なのですがすでにおいていかれ気味です…


さて、今日は
東京レガシーハーフマラソン2023のコース決定までの
裏側をご紹介したいと思います!

■東京レガシーハーフマラソン2023について

今年で第2回目の開催となる、
東京レガシーハーフマラソン2023の
大会概要とコースが4月27日に発表されました。

今大会は、日本陸上競技連盟が主催する
オリンピックマラソン日本代表選考会である
「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」
との併催により、コースが一部変更(スタート地点)となっています。車いすのコースは新設されています。

同じ日にエリート選手も東京を走ります!

□東京レガシーハーフマラソン2023 コースマップ

国立競技場前(外苑西通り)スタート~富久町~水道橋~神保町~神田~日本橋(第一折り返し)~神田~神保町~大手町・内堀通り(第二折り返し)~神保町~水道橋~富久町~国立競技場フィニッシュ

□東京レガシーハーフマラソン2023 車いすハーフマラソンコースマップ

国立競技場スタート~富久町~水道橋~神保町~須田町~上野広小路(第一折り返し)~日本橋~銀座~日比谷~内幸町(第二折り返し)~須田町~神保町フィニッシュ

コースはこちら
公式ウェブサイトでもぜひご覧ください。

コースを変更し、どのように決定しているか、
ご存知でしょうか?

みなさんに正確な距離を
走っていただくために
”コース検定”を実施し、決定しています!

今回は、
マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)、
東京レガシーハーフマラソン2023のための
コース検定を実施したので、
コース検定の裏側をご紹介したいと思います!

■コース検定について

□コース検定とは?コースの規定とは?

コース検定とは、
コースが規定の距離を
満たしているかどうかを測ることです。

コースの規定とはなに?
ということですが、
これは日本陸上競技連盟により定められています。
一部をご紹介すると、、、

長距離競走路または競歩路(以下「競走(歩)路」という。)
を公認しようとするときには、競技規則、公認陸上競技場
および公認長距離競走路ならびに公認競歩路規程(以下「規
程」という。)のほかこの細則によるものとする。

●スタートとフィニッシュ地点は、異なる場所においてもよ
い。スタートとフィニッシュ地点の2点間の理論上の直線
距離(セパレーション)は、そのレースの全距離の50%以
下とする。
●スタートとフィニッシュ地点の2点間の標高差(エレベー
ション)は1,000分の1以内とする。即ち1kmあたり1mを
超えてはならない。

ハーフマラソンでは、距離の誤差は+21.0975mまで、
スタートとフィニッシュの距離は
ハーフマラソンの半分の距離、10.54875km。
標高差も10.54875m以下が原則となります。
規定を満たしていないコースを
走った記録は公認されません。

このような条件を加えることで、
極端な下り坂のみのスピードの出やすいコースが
設定されることを防ぎ、
大会同士の差をなくし、
公平性を保つことができます。

では、ここから
コース検定の方法についてご紹介していきます!

□コース検定の方法

コース検定は自転車を使用して行います。

自転車の計測になったのは、
1986年ごろからと言われています。
それより前は、50mのワイヤーを使って
計測が行われていたそうです。
ハーフマラソンで考えると50mのワイヤー×422
フルだとその倍、と考えるだけで気が遠くなりますよね。

□自転車を使用します
自転車に10cmで1回まわるカウンターがついており、
その回転数に応じて距離を導き出します。

自転車に乗るのは計測員としての資格をもつ3名です。
万が一、パンクなどの突然のアクシデントにも
対応できる体制をとっています。

「WA/AIMS 国際道路コース計測員」
という資格なのですが、
A、B、C級とあり、
資格を持っている人は限られます。
ワールドアスレティックス(WA)と
国際マラソン・ディスタンスレース協会(AIMS)
から認められた国際的な資格です。

また、このカウント結果は原則として、
3名の平均値を活かして
距離が割り出されます。

では、ここから実際の作業を写真も入れながら、
見ていただきたいと思います!

□前日の準備


□事前のコース確認

自転車で走行する計測員も、
サポートするスタッフも、
コースを入念に確認します!

キロポイントや、給水ポイントは、
スタッフがそれぞれコースに先回りして、
待機しており、
自転車が通過する際に、
スタッフが側道で場所を伝えるので、
まずはその場所を確認しておきます。

計測は
事前に道路使用許可を取得したうえで
安全に配慮し行っています!

そして、自転車の準備も行います。

□カリブレーションコースの準備
まずは、カリブレーションという作業です。
カリブレーションとは、
自転車のカウンターが正確かどうかを確かめる作業です。

前日にカリブレーションのための
コースを準備しておきます。
400mのコースをつくり、
そこを何度か走ることで
カウンターに誤差が生じていないかを確かめます。

カリブレーションコースを作成中の様子1
カリブレーションコースを作成中の様子2
カリブレーションコースを作成中の様子3
コース設定が完了しました

ここまでの準備を終えて、
夜の作業にむけ休憩を取ります。

□検定当日

当日は交通量の少ない夜中に
集合して、長い1日が始まりますー!

検定の前後にカリブレーションを行い
自転車のカウンターに異常がないか確認してから
コースを走行します。

公道を走る自転車が危なくないよう、
車両で前後を守りながら計測を実施します。

1:00に集合して、
明るくなるまで走行しているのですが、
交通量は少ないと言っても
チラホラ、車は通っていますね!


もちろん競技場内も計測を行います。

そうして自転車がすべての想定されたコースを走り終わったら、

再度ポストカリブレーションを行い、
自転車のカウンターが壊れたり、狂ったりしていない事を確かめ、
距離計算を行い、正確な距離ポイントを割り出します。

これで、無事に距離が規定に収まっているかどうか、
どこが正確なキロポイントかがわかるのですが、
これで作業は終わりではありません!


再度、コースに出て、
正確なキロポイントを記してやっと検定が終了です!
キロポイントは大会当日までに
キロポイントがズレないよう、
動かない設置物からの距離を測ります。


キロポイントの確定により、
「コース検定」の作業がやっと終了です。

コース検定はコースが変更になるときや、
道路の状況も変わっていくので、定期的に実施します。

コースの公認期間は5年間です。
つまり少なくとも5年ごとに検定が
必要なのですが、
一部コースの変更があった場合には、
変更箇所のみ検定したりもします!

この作業は
財団の職員だけではどうしても実施できない作業で、
資格を持っている計測員の方、審判員の方、
道路を計測しますので、その道を通る方、
多くの協力をいただいたことで、
無事に計測を終えることができました。

このようにしてコースが決まっていること、
ご存知でしたでしょうか?

参加されるみなさんには、
規定を満たした公認コースで
ご自身の目標に向かって思いきり
走っていただけるよう、願っています!

□東京レガシーハーフマラソン2023に出場するには

すでにエントリーの準備はもちろん、
大会に向けて各所準備していますので、
ぜひ、東京レガシーハーフマラソン2023も
みなさんも参加してみてください!

東京レガシーハーフマラソン2023の
エントリースケジュールはこちら!

ぜひサイトもチェックしてみてください✨

ここまで読んでいただきありがとうございました。
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