上肢運動に伴う胸郭の安定化

上肢運動には体幹の安定化が必要で、
特に前鋸筋と外腹斜筋が胸郭を安定化させる働きが重要で、
前鋸筋の求心性収縮は肋骨外側面と肩甲骨内側縁を引きつけ、結果、肩甲骨の外転運動だけで無く体幹の同側への回旋も同時に生じる。したがって、肩甲骨が上方回旋するために、前鋸筋が求心性収縮する場合に体幹が同側に回旋しない機能が前鋸筋の起始部と筋連結がある外腹斜筋に求められる。前鋸筋によって生じる胸郭の回旋に対し、同側外腹斜筋が収縮することで、体幹を安定させることで、前鋸筋による、肩甲骨の上方回旋が可能になる。
(鈴木俊明ほか監修:the center of the body 体幹機能の謎を探る)

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