【ワンパブ・オープン社内報 vol.8】 今年で25周年! 学研キッズネットを通して世界中の親子を笑顔にしていきます!
第1メディアプロデュース部 学研キッズネットチーム チームリーダー 坂田 邦雄
【ワンパブ・オープン社内報】は、ワン・パブリッシングで働く人を通して、会社・雑誌・メディアが、いまどのような新しいことにチャレンジしているかをお伝えしている連載です。
今回は、今年25周年を迎える「学研キッズネット」チームのリーダー・坂田邦雄さんを追って、いざ大阪へ。おおさかATCグリーンエコプラザに学研キッズネットブースを設営する傍ら、お話を聞いてきました。(所属や肩書は取材当時のものです)
【社員プロフィール】
坂田邦雄
■2004年~2014年:歴史群像編集部/雑誌、ムック、書籍の編集
■2014年~2020年:野菜だより編集部/雑誌「野菜だより」編集長
■2020年2月~6月:「mer」編集部/webメディア「mer」編集長
■2020年7月~:第1メディアプロデュース「学研キッズネット」チーム/チームリーダー
25年の歴史と知見、人脈、技術を強みに快進撃を続ける「学研キッズネット」
―今回のブース出展についてお聞きする前に、まずは坂田さんが現在取り組んでいる業務内容について、詳しく教えてもらえますか?
昨年夏から、「学研キッズネット」というwebメディアを柱としたキッズ事業を担当しています。キッズ事業は「メディア事業」と「ソリューション事業」という2つの事業を中心に展開しており、両方の事業をつなげて、我々が持っている知見や人脈、技術のパフォーマンスを最大限発揮できるように心がけています。
―「学研キッズネット」は、かなり長い歴史を持つサイトですよね。今年で25周年とか……?
はい、ローンチは1996年、今年で25周年を迎えます。Yahoo! JAPANと同い年というのが定番の営業トークです(笑)。この学研キッズネットの運営がメディア事業の柱です。一方のソリューション事業は、我々のブランド、そして長年webメディアで蓄積してきた教育コンテンツへの信頼やノウハウなしでは成り立たない事業なんです。
ソリューション事業の最近の事例としては、私が担当した特許庁のキッズ向けサイト、ジュニアイノベーションフェスがあります。
「"回転”を通じて物の見方を変えてみよう」というテーマの特設サイトです。ここにも、学研キッズネットがこれまで培ってきたさまざまな知見や人脈が生かされています。子どもはもちろん、大人も夢中になって楽しめるコンテンツに仕上がっていると思うので、ぜひ覗いてみてほしいですね。
―この特許庁をはじめ、ここ数年は、行政機関や企業などとの取り組みが今まで以上に増えています。実際に現場を担当していて、学研キッズネットのどのような点が評価されていると感じますか?
「学研」というブランドの存在は大きいとは思いますが、加えて私たちのDX(Digital Transformation:ITの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させるという概念)への対応力が求められている気がします。デジタルを活用したコンテンツ・マーケティングやプロモーション、ブランディングの相談が非常に増えているんですよね。これは新型コロナによる社会変容によるものでしょう。
学研キッズネットは25年にも及ぶ歴史あるwebメディアですから、その部分の信頼が厚いのだと思います。また、デジタルの強みは、ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)やオンデマンドなどユーザーメリットがたくさんあること。さらに我々制作側のメリットとして、さまざまなものとシームレスに"つなげられる”ということがあると思うんです。これらの強みを生かした提案をしており、その結果、学研キッズネットと一緒に仕事をしよう! と支持してくださるクライアントが増えているのかなと思いますね。
「SDGs」を子どもたちに伝えていく、というミッション
―続いては、今回のブース出展についてお伺いします。どのような経緯で、ここ「おおさかATCグリーンエコプラザ」(以下、エコプラザ)に学研キッズネットのブースを出展することになったのですか?
きっかけは、学研グループでODAをサポートしている会社があり、そこからエコプラザを紹介していただいたことです。いろいろとお話を聞いていると、エコプラザは、国内企業のSDGsへの取り組みを広く子どもたちに発信していきたいという想いを持っており、まさに我々学研キッズネットが考えていたことと同じだったんですよ。
「SDGs」って、いまや地球すべての人が今すぐ取り組まなくてはいけない課題です。ですが、大人も子どもも、すぐに生活や行動を変えることはできませんよね。ですから、第一歩として我々がするべきことは「知ること」だと思うんです。地球がいまどのような状況で、なぜこのような状態になってしまったのか、このまま行くと近い将来どうなってしまうのか……。
現在、学研キッズネットで連載しているまんが「地球防衛隊SDGs」は、子どもたちにSDGsを知ってもらう入り口になるようにとスタートしました。これから社会に出ていく子どもたちは、これまでと同じような働き方は通用しません。社会に出たときにどうやって地球規模の課題を解決していくか、親しみやすいまんがから学んでほしいと思っています。
そんな流れもあって、我々のメディア力とエコプラザの活動をつなげて、もっと多く子どもたちにSDGsを知ってもらおう!ということで、ブースの出展を決めました。さらに、子ども向けのエコプラザ案内冊子も受託して制作しました。たくさんの方に見てほしいです。
―展示してある「空き缶ペットボトル分別箱」が、とても面白いですね。
アルミ缶、スチール缶、ペットボトルを一度で分別できる装置なんですが、小学生が発明したんですよ! しかも特許まで取っている。すごいと思いませんか!? 今回の展示テーマは、子どもたちに課題を解決するアイデアを自由な発想で考えてもらいたいという思いで「Innovation for SDGs」にしたのですが、せっかくリアルで展示できるので、実際に体感できるものを……と考えていました。
そんななか、ある小学校に別件で行ったときに、この「空き缶ペットボトル分別箱」に出会ったんです。調べてみると、愛知県に住む小学生のきょうだいが夏休みの自由研究でつくった装置だということがわかりました。すぐに発明したきょうだいとご家族に連絡をして、展示の許可をもらって……まさに「Innovation for SDGs」のテーマにピッタリの展示になったと思います。イノベーションは、クリエイション(創造)とソリューション(課題解決)をかけ合わせてできるものだと、改めて実感しました。
エコプラザに来た子どもたちには、自分と同じ年齢の小学生がこんなにすごい発明をしたんだということを、見て触って感じてほしいですね。また、一緒に来た親御さんには、子どもが自由な発想で考えられるよう背中を押してほしいと願っています。
自分が発信した情報で、誰かを笑顔にしたい
―ここからは、坂田さんご自身のことについてお聞きします。お仕事をしていて一番楽しい・うれしい瞬間はどんなときですか?
中学生の頃から編集者になりたいと思って、この仕事に就きました。友だちが知らないことを教えて感謝されたり、笑顔になったりすることが本当に好きで。それが、いまの仕事のモチベーションでもあります。
本の編集者をやっていたときはその対象が読者でしたが、今は"三方良し”が実現できたときが一番うれしいですね。web事業、さらにはキッズ事業を担当するようになって、「自社」と「クライアント」、そしてユーザーとなる「社会」を意識するようになりました。意識するものが3つになったことで、やりたいこと、やれること、やるべきことが2倍以上に広がったと感じています。
―反対に、坂田さんがお仕事で大変だなと思うのはどんなときでしょうか?
いまお話した”三方良し”の考えは、うまくいくときはもちろん楽しいし、うれしさも大きいのですが、関係者が増えるほど調整が大変です。でも、それがいわゆるSDGsなんですよね。さまざまな考えがあって、みんな損はしたくない。みんなが納得する落とし所を発想することが、大変ですが一番やりがいのあるところです。
―最後に、今後の夢や目標を教えてください。
いま我々が持っているメディア力を使って、我々がつくった情報(コンテンツ)でより多くの人を笑顔にしたいです。webも本も今回のリアルな展示も、みんなを笑顔にするための手段に過ぎません。なので、これからはもっと多くの手段のノウハウを身につけたいです。そうすれば、今までアプローチできなかった人も笑顔にできるようになると思いますので。「自分が発信した情報が誰かの役に立つことの喜び」、これは私が編集の仕事を志したきっかけであり、いまも変わりませんね。
今回、展示の準備をしているときも、「空き缶ペットボトル分別箱」を試しているときも、坂田さんはじめスタッフの皆さんが本当に楽しそうだったのが印象的でした。SDGsを知る第一歩になるような素晴らしい展示に仕上がっていますので、お近くの方は、ぜひおおさかATCグリーンエコプラザに足を運んでみてくださいね。学研キッズネットの事業を通じて、坂田さんのような輝く笑顔が世界中に溢れますように! 坂田さん、ありがとうございました!
(取材・撮影:水谷映美)