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【ワンパブ・オープン社内報 vol.1】 常にワンパブをリードしていく媒体であるために、 常に新しいことにチャレンジし続けたい。

               GetNavi(ゲットナビ)編集長 川内一史

ワン・パブリッシングで働く人を通して、会社が、雑誌が、いまどのような新しいことにチャレンジしているかをお伝えしていく【ワンパブ・オープン社内報】が今回からスタート! 記念すべき第一回は、GetNavi編集長の川内一史さんにお話を伺いました。(所属や肩書は取材当時のものです)

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【社員プロフィール】
川内一史(GetNavi編集長)
2006年  4月:新卒で学習研究社に入社、『週刊パーゴルフ』編集部に配属。トーナメント担当として主に女子ツアーを取材する。
2010年  1月:『月刊アニメディア』編集部に異動。
2012年10月:『ゲットナビ』編集部へ異動。2018年10月 同誌の副編集長に、2020年7月に編集長となる。


GetNavi最新号は付録に注目!

―今年(2020年)7月に編集長になられたとお聞きしました。あらためて、『GetNavi』とはどんな媒体ですか?

モノ・コトの最新トレンドがわかる情報誌。家電やデジタル製品を中心として、文房具や雑貨などの日用品、フードやエンタメ、マネーなど、記事で扱う内容は多岐にわたっています。パラパラとめくって眺めるだけで、物欲・消費欲を喚起する雑誌です。

購入者は8割くらい男性なのですが、家庭を持っている読者が多いので、奥さんやお子さんなど家族で読まれているケースも少なくありません。そのため、男性目線のみで商品を語るのではなく、特に生活家電を紹介する場合は女性のレビューをピックアップしたり、キャッシュレス決済や文房具など幅広い年代が読んで楽しめる特集を意識したりしています。

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―現在発売中の10月号には、ステキな付録(折りたたみ式 ポータブルLEDランタン)がついていますね。

はじめはアウトドアで使うことを目的で考えていたのですが、防災でも使えるなという話になり……発売中に防災の日(9月1日)もありますし、ちょうどいいねということで、この付録に決定しました。実際、先日の大型台風のときに売れ行きが上がったこともあり、防災需要は確かにあったと実感しているところです。

―工夫されたところはありますか?

最初のサンプルではもっと透ける色味だったのですが、灯りがともったときの雰囲気をイメージして、インテリアとしても置いておけるように少しスモークっぽい色味に変えました。あとは、上部に取っ手をつけて、カラビナなどで吊り下げられるようにした点もポイントです。

―付録でついてくるアイテムは使い切りの物が多いですが、このLEDランタンは電池交換できるのが良いなと思いました。ずっと保管しておけますし、コンパクトなので収納にも困りませんね。

はい、破れるまで使ってもらえると思います!

―ちなみに、次になにか考えている付録のアイデアはありますか?

じつは10月24日発売の12月号にも付録をつけます。今回のランタンは完全オリジナルのノーブランドでしたが、次はカッターなどでおなじみのオルファさんとコラボします。

「カイコーン」という段ボールを開梱するときに使うアイテムがあるのですが、そのGetNaviオリジナルカラー(非売品)として黒いカイコーンが1冊に1つつきます! 玄関先に置いておくと、すごく便利ですよ。

―いいですね! よくネットで注文した荷物が届くのですが、いつも開けるときに困ってるんです。GetNaviオリジナルカラーのカイコーン、楽しみです!


読者に信頼してもらえる媒体を目指して。

―たくさんの読者に支持されているGetNaviですが、作り手として意識しているポイントを教えてください。

GetNaviの役割は、2つあると思っています。

1つは、「こんな商品があるんだ!」と読者に発見を届けること。これは、編集部員や協力してくれているライターさん、評論家さんたちのセレクトや眼力にかかっています。

もう1つは、読者はSNSはじめネットなどで情報を得ているので、すでに新商品が出ることを知っているケースも少なくありません。GetNaviとしてはその先の、「実際にその商品は使ってみてどうなのか?」という読者にとって信頼できるレビューや情報を提供すること。編集部員やライターさんなどが実際に使ってみた感想、リアルな生の声を載せることを意識しています。

―良い点だけではなく、もう少しこうだったら~といった点も包み隠さず載せている?

そうですね。ただ、GetNaviで取り上げているという時点で、すでにスタッフが注目し読者に薦めたい商品ということなんですよね。いいモノを厳選して載せているので、改善点を語ったりもしますが、基本はその商品の良い点をわかりやすく伝えることを重視しています。使ってみなければわからないポイントを実感のこもったレビューでお伝えすること、メリット(やデメリット)をわかりやすく見せてあげることで、取っ手出しの情報とは一線を画すバリューを生み出すと考えています。「一次情報」を扱うメディアは淘汰が進んでいるので、「編集」することの意義を絶えず反芻しながら記事制作に取り組んでいます。

―媒体自体の信頼度がキモ、ということですね! ほかに、信頼を勝ち取るために工夫している点はありますか?

誌面のレイアウト、見やすさです。最後まで読んだけど、結局何が言いたかったの?というつくりにはしたくない。たとえば、イヤホン○選といった企画内で、価格帯や想定されるユーザーがバラバラの製品が一緒くたにされている、というのはナシですね。

価格、デザイン、機能などを比較しやすいように表で示し、見やすく載せる。さらに、どんな魅力があるのか、J-POPをよく聴く人はこれ、クラシック好きならこっち、主に通勤時に楽しむならこれ……と選択肢を用意して紹介しています。

―今の時代、どれも性能が良くて値段も大きな差はない、じゃあ私にはどれがピッタリなの? と迷っているとき、GetNaviを見れば納得して決められる。まさに、読者のニーズに寄り添っていますね! ちなみに、来月号(9月24日発売11月号)の見どころを少しだけ教えてください。

巻頭特集は「バズりモノ実力診断」。インターネットやテレビなどで話題となっている“アノ製品”を、各業界のプロが実際に使用してその実力をチェックします。第2特集の「ホームセンター」特集も注力記事のひとつ。いまやDIYや園芸用品にとどまらず、インテリアやキャンプギアなども扱う「ホムセン」の魅力に迫ります。ワンランク上のQoLを実現するゴールド以上の「上級クレジットカード」特集や、そのウマさと便利さに誰もが驚く「冷凍食品」の特集もイイ感じに仕上がりそうです。


今の時代にフィットした方法で、GetNaviを露出していきたい。

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―編集長になって、仕事への取り組み方や心境など、何か変化はありましたか?

GetNaviのクオリティや売上に対しての全責任を負う立場となりましたが、これはその上の階層である部やワン・パブリッシング全体を見る視点がなければ、適切に対応することができないと痛感しています。ありがたいことに雑誌以外にも色々な業務に携わらせていただいているので、少しずつですが視野が広がってきていると思います。

一方で、チームメイトである編集部員たちとの心の距離が開かないよう注意しています。私はわりと目線が近いリーダーだと思っているのですが(笑)、現場レベルで何が起きているのか、どのような考えでスタッフが働いているのかを見失わないように気をつけています。幸いにもGetNaviのスタッフは優秀な人材ばかりなので、記事を作る点では心配はしていません。コミュニケーションの部分ですね、意識しているのは。全員既婚者でそれぞれの生活スタイルは異なるので、ムダな会議や不要な出社は減らし、締めるところは締めていこう、というように発信しています。伝わっているかはわかりませんが(笑)。

―最後に、今後の目標や夢を教えてください。

まずはGetNaviの編集長として結果を出すこと。すなわち売上をしっかり確保して雑誌を存続・繁栄させることです。

そこをクリアしたうえで、今のご時世 読者を集めてワイワイはできないので、生配信のようなオンラインイベントを軸に新しいことを進めていきたいです。YouTubeなど決められたプラットフォームの中で、たとえば投げ銭システムを作って、買い物雑誌なのでリアルタイムで商品が買えるようなシステムを作ったり……。

あとは、せっかくならテレビとかラジオにたくさん出演させてもらって、親が自慢できるような息子になりたいです(笑)。ただ、自分自身が昔マンガ雑誌を読んでいて、編集者がキャラクターになってマンガに出てくる~っていう感じが好きじゃなかったんですよね。「誰だよ、こいつ!」って。きっと同じような人がいるはずですし、出すぎると嫌われそうな気もするので、誌面に露出するときはあまりスカした顔をしないよう意識しています(笑)。これ、じつは一番大事にしていることかもしれません!

―今後は、川内さんの表情にも注目して、GetNaviをチェックしていきます(笑)。川内さん、ありがとうございました。

【GetNavi】賢い買い物をナビゲートする モノ・トレンド情報誌
       発売日:毎月24日
       ホームページ:https://getnavi.jp/

(取材:水谷映美/撮影:我妻慶一)


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