【ワンパブ・オープン社内報 vol.32】仕事は一人ではできない。持ちつ持たれつの精神で多数の案件をこなす
メディアソリューション部 メディアオペレーションチーム 野澤 芙実
【ワンパブ・オープン社内報】は、ワン・パブリッシングで働く人を通して、会社・雑誌・メディアが、今どのような新しいことにチャレンジしているかをお伝えしている連載です。今回出演してくれたのは、ワンパブが開催しているさまざまなイベント運営、並びに健康衣料の輸入販売というまったく別軸の業務に携わる野澤芙実さん。忙しい毎日の中で常に意識していること、仕事を円滑に進めるコツなどを教えてもらいました。(所属や肩書は取材当時のものです)
【社員プロフィール】
神・腰サポーターをより多くの人に知ってもらうことがミッション
―野澤さんは、まったく異なる2つの業務に携わっているのですね。まずは、「健康衣料の輸入販売」という、ワンパブの中でも少し異色の業務について教えてください。
「チュアンヌ」という、今年創業175周年を迎えるフランスの老舗ブランドがあるのですが、その日本正規代理店として腰用サポーターなどの商品を扱っています。ワンパブの出身会社である学研グループが約30年前から輸入販売を行っていて、それをワンパブが引き継いだ形です。フランスからの商品の仕入れ、各ECサイトでの販売、お客様対応、プロモーション、SNSの更新、新規販売経路の開拓など、やることは無限にありますね。
チュアンヌのプロモーション活動は2種類あります。ひとつは一般のお客さんへの認知拡大、もうひとつが百貨店などリアル店舗で取り扱ってもらうための販路拡大の営業活動。正直、なかなか取引先開拓まで手が回っていないのが現状なのですが、そこを進めないと事業の成長に直結しないので。必死にスケジュールを立てて、もろもろ同時進行で進めています。
―先日は、車のイベントにも出展されていましたね。
ル・ボランという媒体の「ル・ボラン カーズ・ミート 2023横浜」というイベントにブース出展しました。もともと、車をよく運転する人の多くが腰痛に悩んでいるんじゃないかと思っていたんです。
実際に出展してみると、やはり車のイベントなので、腰サポーターを買おうと思って来ている人はいないわけですよね。でも、「腰が痛いから試してみたい」という人が結構いらっしゃって、想像以上に売れたんです。なかには、親御さんへプレゼントしたいという方もいらっしゃいました。
ただ、2日間の野外イベントだったんですが、2日目がものすごく暑くて。そうしたら、1日目と打って変わって全然売れませんでした!(苦笑)。真夏の屋外イベントと、試着することが必要なチュアンヌは相性が良くないことを実感しましたね。次は涼しい秋頃のイベントに出展しようかなと目論んでいます。
―イベント出展は、ユーザーへ直接アプローチできる絶好の機会ですね。また、漫画家さんがチュアンヌを使ってみたというレビューマンガをSNSで見かけましたが、あの展開もチュアンヌの認知拡大に向けたプロモーションのひとつですよね。
そうです。SNSに掲載し、イベントなどでチラシとしても配布したんですが、ものすごく反響が大きかったんですよ。フランス本社の方にもすごく好評で、世界各地のチュアンヌ担当者にもシェアしてくださいました。海外の方は、日本のマンガ文化に興味があることを実感しましたね。本社用にオリジナルのマンガを描いてもらうかも、なんてお話もあったくらいです。
―それはすごい! 本社の方とは、定期的にミーティングをしているのですか?
1~2か月に1度くらいの頻度ですが、日本のメイン担当の方と、アジア担当の方を相手にオンラインミーティングを行っています。向こうは二人ともフランス人。お二人とも少し日本語が話せるんですが、それでもやっぱりうまく伝わらないときがあって(苦笑)。そんなときは、ムー編集部にいるフランス語が堪能なスタッフに加わってもらい、通訳してもらうこともありますね。担当業務ではないのに率先してサポートしてくれるので、本当にありがたいです!
相手の気持ちを推し量り、助け合うことで業務はスムーズに進められる
―もうひとつの大きな業務がイベント運営とのことですが、こちらの話も聞かせてもらえますか?
先日開催された「The Fit&Wellness Live2023」のような来場者ありのイベントと、オンライン配信でのイベントや発表会の両方を担当しています。ワンパブのメディア主催のものから、クライアント案件までさまざまです。
イベントの場所決めから、発表会であればどんなメディアの方たちを招待するか、クライアントや配信チーム、会場、広報チームの間に立っての細かな調整、出演者用のケータリングをどうするかに至るまですべてに携わっています。年間7~8回は実施していると思いますね。
―こちらもものすごい業務量だと思うのですが、どうやって乗り切っているのですか?
ワンパブ社内やグループ会社間での助け合いが本当に大切だなと、特にチュアンヌ業務を切り盛りしていく立場になってから痛感しています。「いつもお世話になっているから手伝いますよ!」とか「何か困ったらいつでも声をかけてください」と言っていただけて本当にありがたいです。
ムー編集部のスタッフがフランス語の通訳をしてくれることもそうですし、困っていると手を差し伸べてくれる仲間がいることは、本当に心強いですね。持ちつ持たれつじゃないですけど、お互いに助け合って仕事を進めています。
―その関係性のおかげで、実際に業務がうまく進んだという事例はありましたか?
はい。たとえば、本社にも大好評だったチュアンヌの体験マンガが誕生したきっかけは、GetNaviで連載している漫画家さんを紹介してもらったことです。それをワンパブ内のメディアに載せて、SNSでも拡散して。
チラシにしてイベントで配りたいと言えば、(日本創発グループである)東京リスマチックが動いてくれる。通常であれば外部にお願いしなきゃいけないようなことも、周囲のあらゆるパイプを活用すれば社内で一貫してできてしまうんですよ。しかもスピーディに進められる。ワンパブならではの強みだと思います。
―社内でスピーディに業務が進められるのはワンパブという会社の強みであり特徴でもありますが、やはり野澤さんのお人柄も大きいのだと思います。普段から、業務を円滑に進めるために意識していることがあったら教えてください。
そうですね……物事を俯瞰で見るように心がけています。私は編集でも営業でもない立場なので、相手がどうしてほしいのかをくみ取りながら、常に少し引いたところから案件を見て進めるようにしているかな。どちらにも属していないからこそ、双方の本音を聞くことができているような気がします。
私、昔アパレルで働いていたんですよ。7年くらいいたんですけど、店頭でお客様と一対一の接客をしていて。どう声がけをしたら相手の心に響くか、買ってもらえるかを常に考えながら接していました。やっぱり、本当に商品を気に入って、気持ちよく購入してほしいですし、商品2つで迷っているときはどちらを勧めたらいいのか、どんな言葉が迷っている背中を押せるのかを常に考えていましたね。
伝え方次第では両方買ってくれることもありますし、対話の仕方や内容がとても大切だと学びました。今思い返すと、あの頃学んだことが今の仕事に活きているかもしれません。
夢は日本全国でチュアンヌのイベントを開催すること!
―さまざまな業務に携わっている野澤さんですが、今後チャレンジしてみたいことや夢を聞かせてください。
日本全国でチュアンヌを体験できるイベントを開催したいなと思っています。それこそ、可能性は無限大だと思うんですよ。腰痛に悩む人が多く参加しそうなイベントがあったらどこでも参加したいし、地方の百貨店の方がチュアンヌに興味を持ってくれたら説明にも行きたいです。とにかく日本全国の方にチュアンヌのことを知っていただける機会を作りたい! ついでに各地の美味しいものを食べたいという願望もあるんですけどね。
―そういう楽しみは大事です! 今行きたい場所はどこですか?
北海道ですね。行きたいというか、すでに行く予定なんですが(笑)。じつは、一昨年くらいに『ゴールデンカムイ』というマンガに出会って以来、大ファンなんですよ。もともとそんなにマンガを読むタイプではないんですが、この作品にはどハマりしてしまいました。明治末期の金塊をめぐるサバイバルバトル漫画なんですけど、舞台が北海道で。昨年聖地巡礼もしていて、今年も函館に行きます。
―それはものすごいハマりようですね(笑)。
『ゴールデンカムイ』には筋骨隆々の男性たちが出てくるんですが、その姿を見ていたら、なんだか自分もいい体になりたくなっちゃって、ジムに通い始めました。ジムというか、暗闇で自転車を漕ぐプログラムなんですけど……。
テンション高めの先生の声と大音量の音楽に合わせて淡々とバイクを漕ぎながら、ダンベルで上半身も鍛えます。暗いのであまり人目を気にしないですみますし、ちょっとサボっても怒られたりしないので、自分のペースで楽しみながら参加できる。その感じがちょうどいいみたいです。
まだ3か月くらいですが、週に2回コンスタントに通ってます。自分では去年より締まってきたかなって思ってるんですが、誰からも痩せたねって言われてませんね……。もっと続けて、お腹を割りたいです!
明るく柔らかな物腰と、相手の気持ちをうまく推し量りながら繰り広げられる会話が心地よく、多くの人が手を貸し協力したくなる気持ちが取材でもよくわかりました。私も実際に使ってみてすごく効果があったチュアンヌが、より多くの方に知ってもらえるように、そして日本全国でイベントを行い、野澤さんの楽しみが増えることを願っています。野澤さん、ありがとうございました!
(取材:水谷映美/撮影:我妻慶一)