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生きる伝説猟師テラとワイep2

集合場所で荒ぶるテラを待つ。

テラとは御年70才で勢子をバリバリに

出来る絶滅危惧種の人間である。

勢子とは何か?

これを語らねばテラのヤバさは伝わらない。

猟犬を使わず獲物を追い出す役目をするのが

勢子であり、山と地形を熟知し、獲物の動き

を予測して他の猟師に待ちの指示を出すのが

神勢子テラである。

真っ先に道なき道をかき分けて山に入り、

山頂を目指しながら獲物を追い出すのである。

豪雪の中、かんじきを穿き3時間も5時間も

歩き続けることもある。

銃を背負ってである...........それを70才で

こなせるだけでもとんでもないことなのに

神勢子と呼ばれるテラは

とてつもなく移動速度

が速いのである................

20代30代の運動してない人間は

まずついていけない................

小柄な体型、山岳での足運びに

体重移動がそれを可能にする。

無理してついていった者は翌日には全身

筋肉痛と発熱で行動不能になるのだw

現在テラについていけるのはメンバーの1人

殿様だけ...........テラが引退すると勢子の

技術と伝統が消えてしまうので我々が

引き継がないといけない。

もう残された時間は限られているのだ。

次の世代に伝えれるように、若者を育てて

くれる猟師は本当に神なのだ。

若い奴を育てない猟師は本当に愚かだ。

狭いコミニュティで、今と自分のことだけしか

考えていない老害である。

そんな人間には誰もついていかない。

テラとホムは若い者を育てようとする。

とても大切なこと。

お金を払ってでも猟師として1人前に育て

てくれる場所が欲しい!知りたいという人間は

たくさんいると思う。

猟師になるのはハードルが高い。

数十年一緒に狩りの出来る仲間を作るのは

人生の財産のひとつだと思う。

だからハードルは高い.............ちょっとやって

みたい!と言って本当に

猟師になったのは2人。

ほとんどがケツをまくって逃げるw

言い訳はたくさん用意されているし、

環境が許さない場合も多い。

狩りが出来る人間は少ないのだ。


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寒い.............

こないだよりも遥かに寒い...............

死が近いくらい。


ポムが言う、

「テラさんはもう山に入ってぐるっと回ってきとる。

どこからか下山するとのこと................」

な、何ぃ!

もう山入ってるのかよ...................


この豪雪の雪山に単独か.........すげぇなw

と思っていたら

山奥の雪の細道の奥に強烈な覇気を感じる.............

これは

一般社会にいる人間の気じゃ無い............

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テラだ.................


銃を肩に担いだ小柄な老人が大きく見える!

近くにやってきてニット帽を脱ぐとムワっと

立ち上る蒸気...............とてつもない運動量だw

「おるで、どっかにおる!そんなにおいがすらぁな!」

荒ぶっている!すでに滾っているのだ!

勇気を出して言葉を発する.............

「テラさん!今日は俺も勢子してみたいっす!」

「おおーあんたーなにしよるひとじゃったか?」

「散髪屋ですよw会うの3回目ですよ!」

「おーおー!散髪よのぉーおし、こいやぁ!」

勢子のテラさんに山岳でついていくのは

至難の業と聞いている。

コロ松兄さんは言っていた。

「銃を持ってきたことを後悔するくらい

ひどいとこ登るよ.................ぐひひ!」

じゃ、銃置いて行こうかな..............と言うと、

それはそれで「お前は猟師じゃないんかぁ!」と

怒られるとのこと...........ごもっともw

「まずはこのうえのやまからだすけぇのぉー

まちきめーよ!」

「うす!」

ということで猟犬役の勢子の我々は山に入る。

目付(足跡を見つける)したら各待ちに連絡

して配置についてもらう。

さぁ、足跡を探す...............か.............

って、なんじゃこりゃぁぁぁぁあ!

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足跡は俺の手のひらくらいか............

80kgとかあるんじゃないかな..............

デカい猪ってめっちゃコワいですからね^^:

これを追尾していくんです。

そしてこの山の逃げるであろうルートに待ち(狙撃隊)

を配置するのがテラ、待ちを率いるのがポムなのです。

さぁ、この先に何がいるのか?

ワクワクと緊張が止まりませんね...................

つづく

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キティ
よし、ちょっと応援したげる!って感謝しかありません。 子供たちの笑顔のために、たまに自分の挑戦のためにつかわせていただきます!ありがとうございます。