給食と体育しか出席しない超ポジティブ不登校中学生が会計士から社長になった話
Twitterでお知り合いになりましたOPSION Inc. CEOの深野さんにインタビューをさせていただきました。
OPSION Inc.は「Metaria」というバーチャルオフィスを提供するサービスを開発している企業です。現在α版の試用登録中で絶賛登録者募集中となっております。登録はこちらから。以下は「Metaria」の概要です。
「Metaria」はテレワークのコミュニケーションを円滑にする事、在宅ワーク者や地方居住者がバーチャルでオフィスに出勤することで会社やクライアントの人間とのビジネスを円滑にする事を目的としたオンラインバーチャルオフィスサービスです。メディアでも期待のサービスであると取り上げられています。
通勤で消耗するサラリーマンや、孤独を感じるフリーランス、在宅ワークを推進する企業の強い味方です。
これから様々な意見を取り入れ実装版としてリリース予定。
今回は深野さんの「Metaria」開発に至った経緯について、深野さんの学生時代のエピソードとインタビューも含めてご紹介します。
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僕がTwitterで深野さんに興味をもった理由には以下の点があります。
▼深野さんの経歴が異質だった:
夜間高校中退→大学進学し在学中会計士の試験合格→監査法人勤務→バーチャルオフィス起業
▼僕自身、都内に住んでいた時に通勤ラッシュで苦しんだ、以下のような経験があった
●満員電車
●痴漢冤罪などの情報で気を使う、喧嘩に巻き込まれる等
●人身事故、天候による遅延
▼僕自身が昨年に地方移住したため、今後の活動で都内との距離を埋めるということに課題をもっていた
「Metaria」自体も非常に興味深いものだったのですが、深野さんの経歴に興味深々だった僕は、深野さんがどんな過去をお持ちなのか、なぜ「Metaria」を開発したのかその詳細を訊いてみることにしました。
以下インタビュー内容です。これから起業を考えている方に役立つ情報、自分らしく生きる為のヒントが満載な内容ですので、是非お読みいただけますと幸いです。
1.夜間高校に進学した理由は何でしょうか。
「中学校は体育と給食にしか行かず、友達の家やカラオケでひたすら遊んでいて、成績的に普通の高校にいけなかったです。」
何と、深野さんの中学校時代は体育と給食にしか出席しない超ポジティブ不登校!
不登校の概念をぶち壊す強烈な中学生です。
一見、学校にもいかず友達の家、カラオケでひたすら遊ぶという暴挙にも見えますが、僕には学校に殆ど行かずとも人望がある深野さんの人柄がでるエピソードだと感じました。
2.自分の好きなものしか参加しないスタイルは当時周りからどう思われていましたか?
「周りにはとても迷惑をかけていたと思います(掃除サボるとか親を心配させる)。親や先生からは口うるさく言われてましたが、反抗期でもあり、突っかかってましたね 笑」
「去年、中学の同窓会があったのですが、当時の担任が今でも教え子たちに『昔、給食と体育にしかこんかったやつがおるけどそっから頑張って会計士なった』と話してくれているみたいです。その時に当時のことを詫びれてなんかスッキリしました!笑」
いわゆる「不登校」は無気力感を連想させますが、深野さんのスタイルは一貫して「自分の好きな事しかしない」ですね。これはポリシーであって、周囲の反対をも振り切る、ものともしないという深野さんのこだわりと意思の強さを伺わせるエピソードであると感じました。のちに当時反対、注意をされていた先生から武勇伝として現代の生徒への教育材料として紹介されている訳ですから、自分の生き方は正しかったと身をもって証明していますね。
それと同時に当時のことを申し訳なく思っている、詫びれてよかったと思っているとは、深野さんの人望のある人柄がわかります。
3.夜間高校中退の理由は何でしょうか。
「高校2年の終わりまでほとんど行ってなかった。なので、卒業が20歳くらいになる、あと将来への焦りから難関国公立大学受験を決意し環境を変えるため中退しました。周りとの関係も断ち、携帯も解約して3ヶ月くらい引きこもって勉強し、習慣づけました。」
夜間高校をも行かないという徹底ぶりです。しかし、携帯すら解約して、やる時はやるという根性。
本当に自分がやりたい事のみにロックオンするという深野さんの只ならぬ気力と気迫を感じます。
4.会計士になった理由は何でしょうか。
「ストイックに勉強したにもかかわらず、一浪し結局志望校に受からず。あまりにも悔しかったので、大学では最難関の試験を受けようと決意。もともと起業しようと思ってたので、起業に繋がりそうな会計士受験を決意しました。」
悔しさをばねにしてしまう、強烈なエネルギーを感じました。実際最難関の会計士試験を在学中にパスしてしまうわけですから、自分が決めたことに関しては全力で取り組むという真摯な姿勢に、自分らしく生きる為の学ぶべきポイントが大いにあると感じました。
5.会計士は一般的には安定した仕事というイメージがあると思うのですが、それを辞めて起業した理由は何でしょうか。
「新卒で監査法人に入ったときから3年を目処に辞めて起業すると上司にも話していました。なので、その通りに退職し、起業しました。」
新卒で入ったときには既に起業を決意していた深野さん。新卒でいきなり辞める話は職場としては、批判がありそうですが、逆に期限を決めておくことで周囲の理解や協力を得られそうです。
期限を決めることで目の前の仕事も目的をもって出来ますし、すべてが起業のための勉強となりそうです。そしてプラン通り、退職し起業するという所が深野さんの行動力の凄いところ。自分との約束は破りません。
6.バーチャルオフィス「Metaria」を開発しようと思った理由やきっかけは何でしょうか。
「自分勝手に生きてきた中で、周りを見てるとやりたいと思ってるのに、親の目や人の目を気にしてチャレンジしない人が多いと感じていました。なので、より多くの人がチャレンジしやすいような環境をつくりたいなーと漠然と考えていました。」
「仮想空間ならリアルよりも多くのことがやりやすいと考え、まずは今伸びてきていて、課題も多いテレワークに取り組もうと。これがMetaria開発のきっかけです。」
「あと僕は大阪に住んでいるのですが、起業家にとってはやはり東京の環境が圧倒的に良く、不便を感じることも多いので、場所による機会損失をなくしたいという経緯もあります。」
実は僕、この質問回答に一番興味がありました。「誰にでもその人にしかない魅力と使命がある」と僕は常々考えているのですが、深野さんの場合、過去自分が周りからいくら反対や、注意を受けようとも自分を曲げようとしなかった経験、周りから自分の意思への理解が得られなかった体験からこの「Metaria」の開発の発想が始まっていると理解できました。
「自分が正直に自分を通すことで成功してきた経験を、他の人にも提供したい。多くの人がチャレンジしやすい環境を作りたい。」
そんな深野さんの他者貢献の精神からこの「Metaria」は開発されています。
7.普通は会計士の資格をとったら個人で事務所を開く等といった起業の発想になるかと思うのですが、会計士の資格に関しては、OPSION Inc.でも事業として活かされておりますか?
「今は会計士として仕事することはありませんね!ただ、経営や資本政策などは会計士試験で学ぶので知識としては活かせていると思います!」
キャリアアップに関して、同僚や、先輩、後輩、上司など、僕はいろんな不幸な人を見てきた経験があります。僕自身も以前そうでしたが、会社の求めるスキルや資格を取得していって、会社が求める人材に自分を押し込めていくのがキャリア形成となりがちです。
深野さんの場合は自分がやりたい事や起業する事をベースに資格取得やキャリアを形成してきた(学生時代に給食と体育しか出なかったこと、夜間高校退学も含めて)ので、とても幸せなキャリアアップ、キャリア形成に繋がったのだと感じました。
以上、今回は「Metaria」というバーチャルオフィスの魅力と、それを開発中の深野さんの思い、経験、自分らしい生き方について紹介させていただきました。
読者様の自分らしい生き方のヒントになれば幸いです。
ことり 拝
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いつもお読みいただき有難う御座います。私の目標は人が自分らしさを発揮して生きている社会をつくる事です。