SHINeeとかいうカリスマ
いつから、何がきっかけで、ハマったのか思い出せないくらいには昔から、夜行バスに乗ってライブのために東京遠征をしていた。必死でバイトをしていたのは覚えているので恐らく高校生の頃。と言うことは9年ぶり以上になるだろうか、SHINee WORLDへの参戦は。時が経つのは早すぎだ。
専門学生になってから徐々に韓国アイドルを追っかけることをやめたが、また、ある時を境に夢中になってしまった。禁煙に成功したと思いきや、久々に吸ったタバコは余計に美味いみたいなことだった。たまたま見た音楽番組で彼らは3人になっていた。7年前を思い出して胸がざわざわする。色んなこと''で片付けられないような彼らの人生の一部をもう一度目の当たりにしてみたいってそのとき思った。
キーちゃんは元気でやっているんだろうか。私が好きだったのは、キーちゃんの筋肉の芯の芯までを使っているような踊り方と、なんでもそつなくこなすところだった。
「ライブってさあ、始まる前や衣装チェンジの時のVCRが良いよな。あれで興奮するわ。」と一緒に行った後輩と話した。勿論、ファンクラブなんてとっくのとうに抜けているのでチケットはXで譲ってもらった。ファンクラブ一次先行での当選だったらしいが席は良くはない。スタンド1列目の後ろのほう。東京ドーム規模の会場だとスタンド1階席くらいじゃ、アイドルを肉眼で見ることはできないから尚の事だった。
期待していたような、CGと特殊効果を使った手の込んだ、壮大な、VCRは流れなかった。もっと凄かったんだ。
↓アニメーションを担当したTezoさんのInstagram
海外ツアー中なのでまだVCRの内容は公開されていないみたい。
乱文だけど、忘れないうちに書き留めておきたいVCRのアニメーションたち。Sherlockに乗せてうつしだされたのは3本の光と3人のシルエット。それが5本の光になって、5人へと変わる。キーくんが何かの番組で言ってた「口に出してはいけない空気が大嫌いだった。だから言いたかった。」そんな話を思い出さずにはいられない。
後半の衣装チェンジのVCRもまた、1of1のアニメーションだった。本当にのっぺらぼうの5人のシルエットが踊るだけのアニメーション。なのに、今はいないオニュも、もういないジョンヒョンも、いないけどいるんだ、という感覚になれた。「3人なんだけど5人なんだ」ここにいる全員がそう思っているんだなって。ジョンヒョンであろうシルエットが映るたびに会場が沸いていた。私も、''触れてはいけない''もので、''忘れはしないけど無かったことのようにしていかなければならないセンシティブなこと''だと思っていたので、あのような形でジョンヒョンをステージに立たせてくれたことは、勝手に救われたような気分になった。
と、同時に7年前、ぼんやりと分かってはいたけどあまりに距離が遠すぎて現実味がなかったジョンヒョンの訃報が今改めて突きつけられて「あ、マジなんだ。だからこうやってアニメーションとして、やってんだ。」とようやく受け入れられた。
ボーカルライン2人が不在の中、2人のパートを3人でカバーしながらやってのけて、音源には微かに2人の声が乗せられていた。私が学生時代に擦り切れるほど聴いていたあんな曲やこんな曲。確かキーちゃんが泣いていたのはジョンヒョンのパートだったような気がする。なんかもう全員泣いていた。今このタイミングでセトリにいれてくれて、大袈裟ではなく、10年分の思い出を一緒に振り返っているみたいだった。
とにかくシャイニーの日本語曲は、良いのだ。
誰々より良いとか、誰と比べてどうだとか言う話ではなく、かつて日本でバンバン活動してた時の日本語曲には、運営側の本気も感じる。
とにかく粋でカリスマそのものだった。
ファンの端くれみたいな自分は、この7-8年の間シャイニーを観たり、観なかったり、フラフラとしていたが、久々に観た彼らに対して「元気だった?私も色々あったけど今こうして働いてるよ。」と。もっと言えば「これからも貢いでいくよ」そんな気持ちになった。(私だって良い歳なんだから貢いでる場合ではないんだよ^ ^)
かつて仲良くしてもらったオタク仲間たちにも久々に連絡を取りたくなってメッセージを送ってしまったりした。
昔を懐かしむファンにも、最近彼らを知ったファンにも寄り添う構成や演出。そして、喚かず彼らの声に耳を傾ける、治安の良すぎるシャヲル。何かもう、誇らしかった。シャイニーを好きでいる自分のことさえ誇らしかったよ。
テミンは「ただいま!」と叫んでステージを去っていった。
今日と言う日が終わってしまう悲しみに暮れそうなところを、「また人生は続いていくんだから」って言われているみたいで、またいつかライブに行けるように頑張れる気がした。
どうやら2日目の最後の言葉は「いってきます!」だったらしい。どこまでも粋である。
あの日から特に、シャイニーに対する熱は変わらず、毎日の動向を追ったりとか、彼らの画像を集めまくったりとかはしていない。曲を聴く程度。私も頑張ろっかなって思ったくらい。そしたらまた、ドームでも、小さいホールでも、彼らを観れる気がするから。
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