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白血病・高額医療費制度に加えてかかる病院代、出費、病人としての生命保険の必要性③

けいゆうです。

 今回も、前回までに引き続き、私が急性前骨髄球性白血病になり最初の(通常の)治療期間、約半年でかかった費用などを解説したいと思います。

4部をまとめて簡潔にしました。よろしければこちらをご覧ください。
https://onemaster.info/2020/10/15/kougakuiryouhi-gendogaku/

 私自身、とりあえず保険に入っていて、現状では生活もどうにかなってますが、現在は傷病手当金はありませんし、“こうしておけば良かった"、“もっと保障を充実させておけば良かった"など思うところがありました。
 生命保険に加入するかどうか、また、住宅ローンなども含め、どういった保障内容にするかなどの参考になればと思い、私が入院にあたり実際に使った金額を解説していきます。

 また、私自身、家族、親族、友人等に生命保険に関する職業のものはおりません。
 勧誘などではなく、単純に生命保険や住宅ローンについて悩んでいる方などの今後の判断材料の1つになればと思い、企画しました。

①高額医療費制度に加えてかかる病院代
 高額医療費制度により定められた金額にプラスして病院から請求がきます。私の入院治療の範囲に限定されますが、前々回の記事で解説をしました。リンク貼っておきますので、良かったら見てください。

白血病・高額医療費制度に加えてかかる病院代、出費、病人としての生命保険の必要性①|けいゆう

②出費(病院の請求以外)
 私が入院中に必要になった生活用品、家族が病院に通う際のガソリン代など。普段の生活費についても結果的にはいつも以上にかかってしまうかと思います。前回、解説しました。こちらも、リンク貼っておきますので、良かったら見てください。

白血病・高額医療費制度に加えてかかる病院代、出費、病人としての生命保険の必要性②|けいゆう

③傷病手当金、社会保険料または国民健康保険料
 傷病手当金がありますが、社会保険料や国民健康保険料は別途支払わなければならないこと。また傷病手当金の支給期間などを少し解説。
 仕組みや制度の説明としては補足程度になるとは思いますが、今回、解説していきます。

④病人としての生命保険の必要性
 “生命保険は宝くじ"とも言われますが、一般的な会社員の収入源・給与を考えたとき生命保険には加入するべきかどうかの個人的な見解です。

 ①〜④まで、あくまで私の経験と論理なので参考程度にと思いますが、情報に偽装などはありませんので、その点は安心して見ていただければと思います。
 また、誤解が無いようあえて説明しますが、今回の記事で私が白血病になったことでかかった費用の合計額を提示しますが、「その金額で治るなら安い」とか「生活感の違い」を論点としているわけではないので、そこは理解してください。
 私は、子供を1人亡くした過去があり、命はお金で買えないもの(買えるなら安いもの)という認識で生きています。
 しかし、現実としてお金は必要であり、人と生活を豊かにするものです。
 誰しもが病気になるわけではありませんが、私に起きた失敗や後悔は、皆様がする必要はありません。だからこそ、経験などから発信しています。

 それでは進めていきましょう。

③傷病手当金、社会保険料または国民健康保険料

 ・傷病手当金

 事務の専門ではないので、手続きや開始日の詳細などには触れませんが、まず金額としては、直近12カ月の標準報酬月額を平均した額÷30日×3分の2が支給されます。

 支給の期間ですが、開始から1年6か月。条件としては給与収入が無いことなどがあります。
 つまり、仕事を休んで給料が出ない分(期間)だけ支給されます。治療を終わり職場復帰し、給与収入が発生した場合の支給はありません(給与収入が一部ある場合で、傷病手当金が減額支給というのもあります)。
 条件の詳細は必要であれば調べてください。

 ちなみに、私はてっきり、1年6か月分請求できると思い、再発してからも10か月程度は請求できると思ってましたが、あくまで支給開始から1年6か月という期間内でした。
 私の場合、支給開始は2018年10月なので、2020年4月30日までが該当の期間となり、一度支給開始してしまうと退院後など、もらっていようがいまいが、2020年4月30日以降は請求できません。
 こうなると、それ以降の収入は無くなります。

 病状によって障害年金の申請は検討できますが、ハードルが高く、さらに審査にもかなりの時間を要します。
 私は再発した今、傷病手当金はありませんし、障害年金についてもまだ、申請そのものもできておりません。

 ・実際の支給額と期間

 私の場合で、約1か月分で14万円代です。申請する日数での計算なので、申請する期間(日数)で一回の支給額は上下します。

 私は転職したばかりでした。
 直近(12か月)の報酬が反映されるので、転職などする場合、タイミングによっては3分の2とも言えないような金額になる方も多いかと思います。

 また、私が傷病手当金を支給された期間としましては、7か月。入院期間6か月と、退院後療養期間1か月で、2018年10月から2019年5月15日でした(退院は2019年04月17日、職場復帰は2019年05月16日です)。

 仮の計算ですが、支給額としては、

 140,000 × 7 = 980,000円

 となります。

 毎月の生活費について、私は前回の記事で20万円以上と計算しました。
 そのうえで“傷病手当金を生活費として考えた場合"、毎月約6万円のマイナスとなります。

 余談ですが、支給開始日については有給をどうするかなども検討が必要になると思います。
 私は有給を使ってしまいましたが、職場復帰後の通院で有給が無い状態でした。けっこうイタイです(欠勤が給与、賞与に影響する場合は特に)。

 ・社会保険料または国民健康保険料

 ご加入されている方がほとんどかと思いますが、社会保険または国民健康保険に加入していないと、抗がん剤治療に限らず、医療費が高額の出費となります。

 傷病手当金の解説から繋げてお話ししますが、入院中、傷病手当金支給期間でも、普段通り毎月支払わなければなりません。

 入院し、傷病手当金をもらう場合などは給与収入ではないので引き落とされませんが、会社で立て替えてくれる場合もあるかと思います。
 私の場合、半年入院と約1か月の療養期間で合わせて7か月程、総額27万円以上を会社で立て替えていただいてました。

 ちなみに、私の毎月の社会保険料の支払い額は4万円弱です。
 先程の、“傷病手当金と生活費の部分だけ"考えると、社会保険料も支払うことで、毎月約10万円のマイナスとなります。

 改めて計算します

 以前の記事で病院への支払い総額725,620円でしたが、病院への支払い総額について、初診の病院は別であり、さらに増えます。
 わかりやすくしたいので、ここからの計算では総額730,000円とさせてください。

 そして、前回の記事で解説した入院にあたり、半年の間必要となる生活用品、食べ物、飲み物の購入や洗濯機、テレビカードの利用、家族の交通費などで300,000円とします。
 あくまで私の出費としてですが、おまけで紹介しましたが500,000円以上の出費もありました。ネットで商品を見続けていても買ってしまいますし、自分の生死が関わるとついつい使ってしまうものです。

 また、毎月の生活費200,000円として7か月で1,400,000円、社会保険料の支払い毎月4万円としてこちらも7か月で280,000円で計算していきます。

    730,000
+   300,000
+   500,000
+   1,400,000
+   280,000
合計 3,210,000円

 私が急性前骨髄球性白血病になり、約半年の間に必要となった金額は321万円でした。(家族の生活費込み)

 ちなみに、ここに傷病手当金の支給額を入れる(引く)と、

   3,210,000
-    980,000
合計 2,230,000円

となります。

 傷病手当金を差し引いた出費した合計額としては223万円です。

 私が急性前骨髄球性白血病になり、約半年の間に必要となった金額に傷病手当金の支給を考えると223万円でした。(家族の生活費込み)

 わかりやすく計算したところもありましたし、私のおまけとして紹介した部分は本来不要だったり、実際の金額には個人差があると思いますので、あくまで目安でしかありませんが、私の場合はこのぐらいでした。

 出費について余談・追記ですが、特に女性の場合でしたら、ウィッグの購入またはレンタルなども必要になるかと思います。
 私の手元にあるのはスヴェンソンのメンズのカタログですが、購入で15〜30万円、レンタルプランでは1日あたり356円〜(1か月1万円代で、初期登録は別で必要)などあります。
 

 以上を踏まえて、次回、生命保険や住宅ローンの保障内容についての個人的な意見で記事を作成します。
 再発後、新たに必要になった金額も紹介したいと思います。リンクを貼りますので、よろしければご覧になってください。

白血病・高額医療費制度に加えてかかる病院代、出費、病人としての生命保険の必要性④|けいゆう https://note.com/onemaster/n/n0ad117a7c1f7

 これからも、白血病、がんなどの患者さんをはじめ、そのご家族が参考にできるような情報を発信できるよう頑張ります。
 また、今回の記事のように患者さん以外の方にも参考、有益になる情報を再発患者として発信できたらと思います。
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 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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