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白血病・高額医療費制度に加えてかかる病院代、出費、病人としての生命保険の必要性①
けいゆうです。
今回は、私が急性前骨髄球性白血病になり最初の(通常の)治療期間、約半年でかかった費用などを解説したいと思います。
4部をまとめて簡潔にしました。よろしければ、こちらをご覧ください。
https://onemaster.info/2020/10/15/kougakuiryouhi-gendogaku/
※ 記事の構成(部数)の変更、冒頭の文章の追記、診断書について追記しました。※印にて表示してます。2020/07/21
①高額医療費制度に加えてかかる病院代
高額医療費制度により定められた金額にプラスして病院から請求がきます。私の入院治療の範囲に限定されますが、可能な範囲で解説をします。
※ ②出費(病院の請求以外)
※ 私が入院するにあたり、購入した生活用品や家族が病院に通うためのガソリン代など。個人差が大きいと思いますが、参考になればと思います。
※ ③傷病手当金、社会保険料または国民健康保険料
傷病手当金はありますが社会保険料または国民健康保険料は別途支払わなければならないこと。また傷病手当金の支給期間などの解説。
④病人としての生命保険の薦め
“生命保険は宝くじ"とも言われますが、一般的な会社員の収入源・給与を考えたとき生命保険には加入するべきかどうかの個人的な見解です。
※ 文字数が多くなってしまったので数字で順番分けした通りに、記事を4部に分けて紹介していきます。今回の記事は①を解説します。
領収書はモザイクだらけになるかと思いますが、ご了承願います。
ちなみに、私の今の病院の事務に確認したところ、患者さん、治療内容により値段のバラツキがかなり大きいとのことで、無菌室の料金や食事代は私自身の請求でも合計額ぐらいしか当てになる情報が得られませんでしたが、今回は“限度額以上の金額"として紹介する事が目的でしたので、こちらもご了承ください。
※ ①〜④まで、あくまで私の経験と論理なので参考程度にと思いますが、情報に偽装などはありませんので、その点は安心して見ていただければと思います。
※ また、私自身、家族、親族、友人等、生命保険に関する職業のものはおりません。
生命保険などで悩んでいる方の、今後の判断材料の1つになればと思い、企画しました。
それでは、進めていきましょう。
①高額医療費制度に加えてかかる病院代
約半年の入院での病院への支払い総額
725,620円
まず、半年の入院治療での病院への支払い総額は725,620円でした。高額医療費制度の申請をしたうえでの支払い額でこのぐらいです。以下、モザイクだらけですが画像添付します。
私は事務の者ではないので、根本的な仕組みや手続きの方法には触れませんが、まず、自分の該当の区分での基本的な支払い限度額から説明すると、80,100円でした。
ここから、多数該当(直近12か月の間に3回以上高額医療費の対象の場合、4回目以降金額が引き下げられる制度)になると、私の場合、途中から44,400円となります。
私は支払い時に高額医療費を適用してもらってましたが、後からの場合、一旦、窓口では通常通りの保険適用で3割負担となり、例えば1か月で40〜50万円の支払いをした後に請求し、限度額が適用された請求額を超えた分が戻ります(先でも後でも、最終的に支払う金額は同じです)。その場合の手続きについては確認してみてください。
白血病など、抗がん剤治療している場合、高額医療費制度を使わず3割負担のみではかなりの金額になります(そもそもの抗がん剤や手術の合計額を見ると数百万円以上だったりします。そこからの3割)。
高額医療費以外の請求
見づらいと思いますが、画像を見ていただくと①〜⑥までが合算で請求金額となってます。で、私の場合そこには、“病衣貸与"、“食事負担金(病院食)"の他に、無菌室の料金など。また一般的には個室料金もあります。例えば、高額医療費80,100円に対して10万円以上の請求のもの、44,400円に対して6万円以上の請求のものなどは、そういった内容が含まれています。
ここから紹介するのは、高額医療費(限度額)にプラスして請求されます。なので、まずは最低でも、高額医療費制度を適用しても限度額以上の金額が確実に必要になるのは頭に入れておいてください。順番に解説します。
・病衣貸与についてはお断りもできます。
病衣利用の場合、ほとんどの病院は1日(1回)100円前後の料金になるかと思います。
利用については選択可能ですが、利用しない場合、当然ながら、ルート確保しづらい(または干渉する)長袖や、ジャストサイズのパンツ(ズボン)は避けるべきです。
ルート確保できない場合は脱げばいいですが、袖がルートに干渉してズレて、インサイトを何度も刺し直すとなると医療者側としては仕事が増えるわけですし、結果的に自分も何度も痛い思いをします(最悪、点滴漏れで重篤な障害になります)。
パンツ(ズボン)に関しては、施術内容が干渉しない人は大丈夫ではありますが、現在の私のようにCVカテーテルを鼠径部から挿入している場合、下腹部からももにかけてテープで固定します。
綺麗な画ではありませんが、参考までに載せます画像の奥(上)側がひざ、手前(下)側がお腹になります。
余裕のあるパンツ(ズボン)じゃないと、動くだけでもテープの剥がれやズレの原因になりますし、トイレでの脱ぎ履き、シャワーカバーをつける際にも手間取ります。
ちなみに、シャワーカバーをつける場合、画像のように下着を引っ張って上げるか、無理なら一度脱がなければなりません。
また、CVカテーテルのズレ、抜けは大量出血や抗がん剤の漏れ(皮膚の壊死など)に繋がり、リスクが大きいので自分の為にも、服装、行動はよく考えるべきです。
白血球の減少などデータが下がる人は衛生面でも毎日の着替えは必要とされます。
さらに付け加えると、薬液や血液が付着する可能性もあるので、お気に入りの服に付着しても自己責任です。
ここまでトータルして考えれば、1日100円前後の病衣を利用したほうが合理的だと私は思いますが、皆様はどう思われるでしょうか。
・食事負担金(病院食)
食事代も病院や治療内容次第で差はありますが、1食数百円、1日1,000〜2,000円ぐらいはかかっています。
これは、前回までの病院食についての記事でお伝えしていたムダを無くすの部分で説明したかった事です。
食事代払って、残すのがムダなのは言うまでもありませんが、やはり目的があって計画された病院食ですので、基本は残さない。完食できる設定にする。それで栄養が足りなければ点滴が増える。という流れでしかありません。
あらかじめ減らしても、栄養士さん、看護師さん、医師で連携し、経口摂取できる栄養に併せて点滴の内容も変わります。完食できる設定にしてしまい、“食事もストレスも残さない"のがベストです。
話が逸れてしまいますが、物をただ捨てる、食材をムダにするのは開運術などでも✕です。
流行りの断捨離、ミニマリストの思考の真意は、こういうところのムダを無くす事にも繋がっていると思います。
例えば、食事を残すかどうかを考えながら食べるのではなく、余計な思考を使わず食べきれる量をサッサと食べてしまい、他の何かに集中するということです。
・無菌室、個室料金
こちらも病院によって大きく差がありますが、例えば無菌室1か月で2〜3万円ぐらいとか、前述した私が2か月程いた病院の個室料金でしたら、日額5,000〜6,000円程度でした。
個室にシャワーがある場合は、シャワー時間にも縛られにくいので、そういったところでストレスを溜めたくない人は個室利用は良いかと思います。
※ 診断書
私が現在入院している病院ですと、1通8,000円かかります。
だいたい、3,000円〜10,000円ぐらいの金額のようです。
周りに誤解されていたこと
ここまでの内容について、私の周りの人で誤解があったのは、“限度額までの支払いで済む”つまり、食事代や部屋代なども含まれての限度額という誤解と“高額医療費制度(限度額)として払ったお金も戻ってくる”という誤解です。
支払いについて限度額以上必要なのはご理解いただけたと思いますが、さらに払った分が戻るかどうか、結論として、戻りません。全額戻るなんて、さすがに都合良すぎますね。まあ、戻るなら金銭面だけでも安心して入院できますがね・・・。
ちなみに、請求額が生命保険で相殺される場合、確定申告の医療費控除もありません。
今回は①高額医療費制度に加えてかかる病院代の紹介を、以上で終わりにします。
ここまでの内容ですと、「生命保険はいらないか」とか、「最低限でいい」もしくは「がん保険入ったらガッチリプラスになる」など、様々に思われるかもしれませんが、では入院に当たって、他にどのような出費があるか、次回、続けて②出費(病院の請求以外)の解説をします。下にリンクを貼りますので、よろしければご覧になってください。
白血病・高額医療費制度に加えてかかる病院代、出費、病人としての生命保険の必要性②|けいゆう https://note.com/onemaster/n/n3e8c3d0ec43f
白血病・高額医療費制度に加えてかかる病院代、出費、病人としての生命保険の必要性③|けいゆう https://note.com/onemaster/n/ncc592f3810a6
白血病・高額医療費制度に加えてかかる病院代、出費、病人としての生命保険の必要性④|けいゆう https://note.com/onemaster/n/n0ad117a7c1f7
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