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Amazonのリモートワーク廃止で始まるオフィス回帰の流れとは? アウトサイダーのグローバルキャリア術 Vol.5

Amazon.comが来年1月からオフィス出社を完全に義務付けるというニュースが話題になっています。2023年頃からZoomなどリモートワークを推進するサービスを提供している事業者でも出社を推奨するなど、RTO(リターン・トゥ・オフィス)への流れに向かっていると見られます。

前職のShopifyにおいてはコロナパンデミックが認識された直後より、全社員フルリモートでの勤務となり、私が退職した2024年の6月時点でもフルリモート体制で働いていました。

フル出社を2年、その後フルリモートを4年、現在は週に3回程度出社するハイブリットタイプで働く私が考える、リモートワークについての記事になります。

社員の目線

社員の立場としてリモートワークの魅力は「自由度」に尽きるのではないでしょうか。通勤からの解放、オフィスでの慌ただしさが苦手な人もいると思いますし、子供や家族のケアが必要な方にとってはリモートワークの選択肢は非常に価値があると思います。

また個人的にリモートワークで自宅で仕事をしている方が、誰かに話しかけられたりすることがないので、より没入でき仕事に集中できます。

自己決定理論(Self Determination Theory)ではモティベーションを高める要素として以下の3つをあげています。

  • 自律性(Autonomy):自分自身に権限があり、コントロールが可能でああり、主体的に行動できる状況。例えば、上司に強制、コントロールされて本人に権限のない部下は自律性が満たされない。一人で全てを行うという意味ではなく、サポートを求めたりや協働も選択できる。

  • 有能性(Competence):自分には十分な能力があると信じられる状況。人の役に立っていると感じられることで、スキルアップや練習を繰り返すことになりさらなる成長を通じて有能性の向上につながる。

  • 関係性(Relatedness):周囲から関心を持たれていると実感することができ、自らも人との関係性を築きたいという思いを持っている状況。周囲からの反応や関心が実感できない時、関係性の欲求は満たされない。

ここからリモートワークの利点と課題が見えてきますね。
「自律性」「有能性」ともに確立するには、ある程度の経験や成功体験が必要だと思います。そのような経験を築けないままリモートワークで仕事をするには、そのような環境に特化した教育、サポート体制が必要でしょう。

一方、高い「自律性」を持った人材にとっては、リモートワークでは主体的な意思決定と行動ができ、達成感とともに「有能性」を高めることができる環境といえるかもしれません。

鍵は関係性にある

では、関係性はどうでしょう?

やはりリモートワークでは関係性の構築には困難が伴うと思われます。不可能ではないですし、私自身も4年近くにわたって一度もオフラインで会うことのなかったチームメンバーとスムースに仕事をしたこともあります。

しかしオフラインでの関係性に比べると質、量共にコミュニケーションは減ります。

ちなみに、英語で職場での何気ない雑談のことを「water-cooler talk」と言います。吸水器のところで鉢合わせた同僚と数分気軽な雑談を交わすイメージですね。他にもランチを一緒に食べに行ったり、業後に飲みに行ったりする関係は間違いなく職場の文化を作り、信頼関係醸成にも効果があると思います。

特にジュニアメンバーにはスケジュールで決まったミーティングや1 on 1だけではなく、疑問や確認をぶつけることができる上司や先輩が身近にいることは彼らの成長にとって重要なことでしょう。

次回は私が経験したオフィスワーク、リモートワーク、ハイブリッドワークの実例を挙げてその利点とデメリットについて考えていきます。

この記事を作成したチェンジメーカーについて

名前:上田アキ/ Aki Ueda [One Global Co-founder]
略歴: ミュージシャンとしてインドやヨーロッパで活動。起業を経て外資系企業のマネージメント職を務める。現在日本発スタートアップの海外プロジェクトマネージャー。


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