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アート業界の問題について考察をおこなってみる。

こんにちは、こんばんはZakiです。
以前私はイラストエンスというチームでアートビジネスに関わっていました。アートに関わる中で日本のアート業界の問題を私自身の経験を交えながら、これらの問題について考察します。


この記事を作成したチェンジメーカーについて
名前:Zaki[Initiative Member]
略歴:大手芸能事務所で新規事業開発を経験、その後IT業。
One Globalでの活動:One Global Note


1.アーティストのキャリア形成が整備されていない

サッカー選手や俳優がクラブや事務所に所属し、明確なキャリアパスがあるのに対し、アーティストにはそのような道筋がありません。

以前、アート活動をしている知人に「アーティストの定義は『アートをしている人』という曖昧なものにとどまっている」と聞いたことがあります。

このように、職業としての基盤が不十分です。また、個人活動に依存せざるを得ないため、業界全体や長期的な視点を持つ機会が少なく、アーティストが業界の課題に気づきにくい、または無関心になる傾向があります。

さらに、村上隆や奈良美智のように成功したアーティストの例もありますが、その過程は不透明で、多くのアーティストは自己のキャリアを個人で模索するしかありません。

2.村社会的な構造とハラスメントの蔓延


日本のアート業界では、ギャラリーや購入者、一部のオピニオンリーダーが大きな影響力を持ち、限られた関係者同士が密接に結びついています。

このような環境では、アーティストの作品の質よりも、ステークホルダーとの関係が評価に直結することが多くなります。さらに、業界の範囲が狭いため、他の環境に移る選択肢が限られ、不当な扱いを受けても耐えざるを得ない状況が生じやすくなります。

この村社会的な構造が生まれた背景には、いくつかの要因があります。

市場の小ささ: 日本のアート市場は限られた規模で、関係者が少数で構成されています。そのため、各ステークホルダーが少数のネットワークに依存し、閉鎖的な環境が形成されています。

評価基準の曖昧さ: アートの価値は定量的に測れるものではなく、少数のステークホルダーが自己の基準で力を持ちやすい環境が生まれています。
これにより、権力が集中し、ハラスメント行為が発生しやすい状況が作り出されています。

私が企画したある個展では、ギャラリーカフェのオーナーから不当な指示や要望を受け、展示の中止をちらつかせる圧力がかかりました。

売上が過去最高であったにもかかわらず、オーナーは結果を認めず、別のアーティストが来場しなかったことを理由に批判するなど、評価基準が曖昧で権力を行使される状況がありました。

このような環境では、他の選択肢が限られ、ハラスメント行為に耐えるしかないリスクが高まります。

3.アートの多様性とユーザーの捉え方

アートには、美術館でのアカデミックな視点、オークションでの商業的な価値、個人の自己表現など、さまざまな文脈があります。

しかし、これらが同じ基準で扱われることが多く、ユーザーが作品の価値を正確に理解することが難しい現状があります。

アートの多様性はその魅力ですが、ユーザーが単一の基準で捉えることで特定の価値のみが強調され、他の表現が正当に評価されないリスクがあります。

さらに、アートの価値が明確に定義されないため、ユーザーにとってその意義や価値が捉えづらい現状が続いています。


このように、日本のアート業界には多くの課題が存在しています。
業界の構造や課題を理解し、アーティスト自身がキャリアや作品の価値をより広い視点で捉える機会を増やすことで、未来のアートシーンをより豊かにすることが必要だと考えています。


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