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大変な時こそ読みたい。心が落ち着く小説

・汝、星のごとく
凪良ゆう 2022年
――わたしは愛する男のために人生を誤りたい。
二人の男女の交わっては離れる淡く切ない物語。

10代で出会い、20代で別れ、30代で再会。
価値観が合わず、なかなかうまくいかない関係性を描いております。
人間関係、他者と協調する上で価値観の一致は大事なことです。
しかし、それがなかなかできない。こういったところに、共感するところがありました。

・お探し物は図書室まで
青山美智子 2020年
青山美智子さんの作品です。仕事や人生に行き詰った5人が不愛想だけど、頼りになる司書さんによる思いもよらない本のセレクトと可愛い付録によって、立ち直っていく話。

「自分のペースで生きたいのにそれが出来ない」そんな、誰もが一度は思ったことがあるであろう感情が鮮明に描かれており、とても共感しました。

・カラフル
森絵都 1998年
自殺を図った中学生の少年、小林真。自分の罪を思い出すための旅をしなければならなくなった。やり直しの旅を通して、自分の愚かさに気づき、ある大事なことに気づく。

一時の感情だけで決定をすることは無謀だということを感じることが出来ます。絶望的な状況でも、何もかも失った状態でも、後先の事を考えないと後で後悔することになるというメッセージが込められているように感じました。

・満月珈琲店の星詠みシリーズ
望月麻衣
満月の夜にだけ現れる珈琲屋さん。そこの猫のマスターが極上のスイーツと、星占いでおもてなし。疲れたお客さんを癒します。

仕事、人生に悩んで嫌になってしまった人たちが訪れてきます。私も何かで煮詰まって悩んだり、嫌になったりしたときには、このお店を訪れてみたいものです。(期間限定でどこかに店を作ったら結構話題になりそう)

去年、一昨年と続編が発売されたそうなので、気になっております。

・鎌倉うずまき案内所 
青山美智子 2021年
鎌倉うずまき案内所という、不思議な案内所がある。ここに来た人は、自分の悩みや弱さを見つけ、強くなっていくという話。

それぞれが持つ悩みに、頼りなさそうなお爺さん二人組が耳を傾け、「ナイスうずまき!」と言っている作品でしたね。ちゃんと聞いているのか、聞いていないのか、一見分からないあの感じは印象的でしたね。


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