そして生活はつづく
星野源 2009年
・あらすじ
携帯電話の料金を払い忘れても、部屋が荒れ放題でも、人付き合いが苦手でも、誰にでも朝日は昇り、何があっても生活はつづいていく。ならば、そんな素晴らしくない日常を、つまらない生活をおもしろがろう!音楽家で俳優の星野源、初めてのエッセイ集。巻末に俳優・きたろうとの文庫版特別対談「く…そして生活はつづく」も収録。
『そして生活はつづく』あらすじより引用
・感想
約2年ぶりに、星野さんの作品を読みました。前読んだ時も、等々に下ネタを出してきたり、突っ込まずにはいられないような行動をしたりするなど、相当印象深い内容でした。思わぬところで突っついてくるような書かれ方で吹き出しそうになりながら、読んだのを覚えています。
1週間前またいつも通り図書館に行ってきまして、その時にこの本を見つけ「そういえば、星野さんのほかのエッセイ読みたいと思っていたまま、ずいぶん経ってしまったな…。」と思ったので借りてきて読むことにしました。
星野さん初めてのエッセイということでしたが、この頃から脱力感満点な作風だったのですね。初めてこの感じをみたときは普段目にする姿とだいぶギャップがあるように見えましたが、これが星野さんの本性なのかと思いました。非の打ち所のないイメージより、ちょっと抜けているところがあるほうが逆に最近は星野さんらしいと思いました。
大変な毎日を描いているということで、仕事や体調面での苦労、理想と現実のギャップに悩んでいる姿が彼なりの言葉で綴られておりました。撮影で極めて薄い格好をしていたので、通し稽古の時にお腹壊して笑いものにされたとか、業界人ならではの苦悩が描かれていた章では、ちょっと違うけど似ている私と部分もあって、共感しました。
「く…そして生活はつづく」
最後の対談のタイトル、電車の中で吹き出してしまいました。(完全に変な奴ですね)
「くそ」と「つまらない毎日がつづく」というのを掛け合わせたことをなんとなく察して、「この方、本当に人の心を掴むのがうまいな…。」と感じました。
もう一冊、別作品があったので借りようか迷いましたが、別の作品を紹介したいと考えているのでそれはまたの機会ということで。
近々、読まなかったほうの作品も借りてきたいと思います(借りられていてないかも)
・書籍情報
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