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冬のウラジオストク【1】
ウラジオストクへ
週末弾丸旅行でウラジオストクへ行ってきました。成田から2時間半ぐらいのフライトだったと思います。
ウラジオストクは、様々な東欧の文化が入り混じる、ユニークな街でした。モスクワやペテルブルクのように、ロシア伝統文化のしつこさが感じられません。ぼんやりとしたロシアです。でも、それがウラジオストクらしさかも知れません。
政治的緊迫や領土問題など、考慮すべき点は多少ありますが、週末旅行にはもってこいではないでしょうか? ロシア正教(オーソドックス)の文化を肌で感じ取れる貴重な機会になると思います。
構図に優れたストリート
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レトロな印象の街並み。旧共産圏を舞台にした映画にはピッタリな風景だと思います。絵になるような構図が本当に素敵だと思います。
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建物の窓に注目。形状や位置に規則性が見られ、景観をより美しく際立たせています。西欧社会に好まれる美の意識だと思います。
街の様子
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早朝のレーニン像広場付近にて。空気が爽やかでした。ちなみに、ウラジオストクは、秋から春にかけて中国からのPM2.5に曝されます。この日は例外。
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滞在期間中、深夜に利用していたファストフード店。不摂生な生活はさておき、ロシアで24時間営業のお店があるのは、極東ぐらいではないでしょうか?
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人形劇場(手前)とウラジオストク市博物館(奥)。この博物館は、かつて二葉亭四迷が滞在した宿舎だったらしいです。
不気味なスポット
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ウラジオストク駅周辺。夜間に歩いてみたのですが、薄気味の悪い場所でした。この寒さにもかかわらず、ロシア人は薄手のジャケット1枚で深夜徘徊をしています。そう言えば、この周辺でゴロツキ者をたくさん見かけました。「やぁ(Yo ! )」と何度も声掛けされたのですが、意図は分かりません。
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土地を切り崩した真上に、まさかの大きなマンションが立っています。地盤の強度は知り得ませんが、これ大丈夫なんでしょうか? 雨水程度でも侵食されそうです。おそロシアですね。
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なぜ不気味かは・・・あえて記載しません。
ロシアらしい露店商売
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感激だったのは、この街にもキオスクが存在していたこと。風景に埋没することなく、自然に溶け込んでいるように見えます。また、バザーもありました。セカンドハンドな日用品で暮らしを整えるロシア文化が生きています。
ロシアのお婆ちゃん
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お婆ちゃんに写真を撮らせて頂きました。これは、畳一枚に満たない小さな貸し倉庫です。ドアに「20ルーブル」とありますが、きっとこの女性が利用中なのだと思います。お食事中でしょうか? ちょっとビックリしました。だが、これが私の知る「ロシア人らしさ」です。
鉄道網
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ウラジオストクからモスクワへと続く鉄道網。シベリア鉄道の旅は、まさに男のロマンでした。懐かしい思い出。この日は、長旅専用の車両は確認できませんでしたが、霧の立ち込める早朝より、ずっと電車を往来を眺めていました。
ロシア正教
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ロシア正教会の代表格。実は、双方ともに立ち入ることは叶いませんでした。大聖堂は改築が理由でしたが、アンドレイ教会前では、口煩いオババに拒否されてしまったのです。実はこの女性、有名な変人らしいです。教会とは無関係とのこと。私も人のことは言えませんが(笑)。