僕たちが、「非効率で非合理なブランドづくり」を選んだ理由。
「飼い主と愛犬にとって最高のごほうび体験をつくる」、こんな旗を掲げてからもうすぐ半年。
ここ最近noteが滞っていたのは、僕たちと一緒にブランドづくりをしてくれているワンバサダーのみなさんに向けてユーザーテストを行なっていたからです(なかなか良い言い訳だ)。
ここで改めて書いておきたいのですが、僕は僕たちは自分たちのプロダクトにめちゃくちゃ自信を持っています。そして、この自信を持てたのは、協力してくれているみんながいたから。
もしかしたらOEMみたいなカタチで作った方が、誰も苦悩せず、誰も苦労しなかったかもしれません。ていうか、ある程度の経験とノウハウがあればそっちを選んでいたのかもしれません。どちらかというとデザインワークは得意なので、それっぽく見せるだけならそれなりのものができたと思います。
でも、「それっぽくてそれなりのもの」に、一体誰が熱狂してくれるだろうか。
犬のおやつは世の中に溢れていて、愛犬家の人は言ってみれば選び放題で、皆さんそれぞれの目は肥えていて、その中で選ばれるには「それっぽくてそれなりのもの」じゃ絶対ダメで。
じゃあ、経験も、資金も、体制も盤石ではない僕たちが一体何で勝負できるのか。
それは「効率性」とか「合理性」を求めるんじゃなくて、「非効率で非合理なブランドづくり」なんじゃないかって最近思うんです。
ちょっとネタバレしますが、現在おやつのメニューが17種類あります。当初は24種類くらいあったんですが、ユーザーテストを経てここまで数を絞ることができました。とはいえスタートからこんなにたくさんの種類をつくることは、正直言ってめちゃくちゃ大変です。ほんとうにしんどいです(作り手の人にはどれだけ感謝しても感謝しきれません…)。
0から仕入れ先を見つけて、その食材に合った製法を追求して、愛犬にとって理想的なおやつをつくるために何度も何度も試作を繰り返して、それでも上手くいかなかったものはなかったことに…。日の目を浴びずに消えてった頑張りがこれまでにたくさんあります。
でも、つくっていると「やっぱりこっちのお肉の方がいいか」とか、「犬の健康のことを考えたらこっちでは?」とか、そういった現場での気づきが山のように出てきます。その中でやっと「効率的」で「合理的」なやり方がようやく顔を出してきます。
今振り返って考えているのは、ここのステップを逃げずに踏んでほんとうに良かったなということ。
今回実施したユーザーテストには、60名弱のワンバサダーさんにご協力いただきました(そうだ、ほんとうはこのユーザーテストを経ての感想を書きたかったんだった…)。
テスト後のアンケートは、こちらからの想いや問いかけに、想像以上にやさしく熱く応えてくれていて、僕たちにとっては「宝物」みたいなもので。もちろん改善点はたくさん見つかりましたが、プロダクトに自信を持つことができたし、ワンバサダーの皆さんのためにも絶対いいものをつくりたいという想いがますます強くなりました。早くみんなのもとに届けたい(サイト開発中なのでもうしばらくお待ちください!予告noteも書かなくちゃ)。
「最短距離が正解じゃない」とよく耳にしますが、まさにその通りで、この遠回りをしなければ、今のカタチには絶対になってなかったと思います。
まわり道でしか発見できない草花があって、まわり道でしか出会えない人たちがいる。悩んだ分だけ、届けたい人に近づける。
そんなことを強く感じずにはいられない2ヶ月でした。
おしまい。
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