『拡張話法』で聞き上手になる
良いコミュニケーションのコツは相手の話を聞くことだと言われています。
『人は話し方が9割』を読んで、会話はキャッチボールではなく、『聞く』ことが重要であると気付かされました。
相手にどんどんボールを投げてもらい、自分はひたすら補る。
良いボールを投げさせるキャッチャーに徹することで聞き上手になることができます。
聞き上手になるためのテクニックのひとつ『拡張話法』について考えます。
『拡張話法』とは、感嘆→反復→共感→称賛→質問の5ステップで相手の話を引き出し、気持ちよく良いボールを投げさせるテクニックです。
① 感嘆
「へー!」「そうなんですね!」のように感嘆の声を上げる、リアクションを取るということです。
少しオーバーなくらいリアクションを取ることで場が温まり、話している方は気持ち良くなります。
言葉の最後に「!」「?」「♡」などの絵文字や顔文字を付けるイメージで話をすると上手く伝わります^_^
② 反復
相手の話を反復し繰り返します。
反復することで相手は次の話を繰り出しやすくなり、自然と会話が進みます。
ここで注意したいのが、自分の解釈で言葉を置き換えてしまうとよくないということ。
例えば…
A「朝はコーヒー派なんだよね」
B「朝に紅茶は飲まないんですね」
余計な解釈を加えています。
Aさんは「いやいや…紅茶も飲むけどね」と思うかもしれません。
仮に紅茶を飲まなかったとしても、今は「朝はコーヒー派である」ということについて話がしたいわけです。
言葉を換える必要はなく、シンプルにオウム返しすれば良いのです。
A「朝はコーヒー派なんだよね」
B「へー!朝はコーヒー派なんですね!」
これが正解です。(感嘆も入ってますね)
同じ言葉を反復すれば失敗しません。
しかし反復を繰り返しすぎると不快に思われることがあるので気をつけましょう。
③ 共感
共感とは、相手の気持ちや感情に寄り添って言葉をかけることです。
話し相手はアドバイスが欲しいのではなく、心に共感してほしいということを意識しておきましょう。
④ 称賛
適切なタイミングで少しずつ相手を褒めます。
称賛の言葉は様々ですが、「さしすせそ」の相槌を意識すると咄嗟に口から飛び出しやすくなります。
さ さすがですね!
し 知らなかったです!
す 素晴らしいですね!すごいですね!
せ センス良いですね!
そ そうなんですか!
褒めるのが苦手な場合は、驚いてみるのも有効です。
⑤ 質問
しっかり相手の話を聞き、掘り下げるような質問をして相手に語っていただきます。
「それで?」
「どうなったの?」
のように相手に話をしてもらうことを促すような質問もしていきましょう。
適切な相槌や質問で相手に気持ちよくボールを投げさせ続けます。キャッチャーとしてボールを補りながらも話の主導権は自分が握り、リードしていきます。
人は自分に興味を持ってもらい、自分の話をしたい生き物。
「この人と話すと気持ち良い!楽しい!」
と思わせ、『また会いたい人』になりしょう。
以上、拡張話法の5ステップを会話に取り入れスムーズなコミュニケーションを心がけていきます。