【面接経験8,000人】WEB面接・オンライン面接の極意② 〜セッティング編〜
とある企業の新卒採用担当として、今まで約8,000人の学生を面接してきました。
面接を受ける人に最低限クリアして欲しいポイントと面接官の目線を書いてみます。
自己PRなど話す内容についてというよりは、基本的なオンライン面接の戦い方についてお伝えします。
23卒、24卒、25卒はもちろん、転職対策としても役に立てていただければと思います。
今回は印象をアップさせるための、セッティングのコツをお伝えします。
■ カメラの角度
自分の顔と同じ高さか少し高い位置に置きましょう。
やりすぎない程度に上目遣いもOKです。
通常のデスクの位置にカメラを置くと、自分が見下ろすような格好となり、面接官に良い印象は与えません。
偉そうに見えてしまいます。
また目線が下がるので暗い印象にもなります。
スマートフォンで面接に臨む際は要注意です。
カメラを上に向けてデスクに置き、覗き込むような体制で面接に臨む…なんてことは避けましょう。
■ 光の当て方
男性女性関わらず意識して欲しいです。
自分の顔に光が当たるようにしましょう。
ベストは自然光が自分の顔に当たるようにセッティングすることです。
しかしこれは部屋の間取りや時間帯によって難しい場合があるので、スタンドライトやドーナツ型ライトなどを準備し、工夫しましょう。
光の色は白色が望ましいです。
できるだけ明るい部屋で面接を受けましょう。
顔に影がかかっていたり、暗い部屋ですと、
本人がどんなに笑顔で明るく振る舞っても暗い印象になってしまいます。
■ 外部の音
できる限り、外部の音は遮断しましょう。
例えば部屋の窓を開けていると、外を救急車が走ったり、夕方の町内放送が入り込んだりと、外的要因に悩まされることがあります。
宅配便なども重ならないようにした方がいいです。
面接官からしたらインターホンの音は気になります。
自宅で面接に臨む場合、来客の時間と被らないようにしてください。
わんちゃん猫ちゃんの鳴き声は、仕方ないですね。かわいいのでOKです。…冗談です。
私は鳴き声が聞こえてきたら、ペットの話を振って、
緊張をほぐしたり、就活生の本当の笑顔や人となりを見ようとしていました。
しかしやはり集中を削ぐ要因ですので、できれば別室で対応するようにしましょう。
学校の教室で受ける場合で、チャイムの音が入ってしまうことが事前にわかる場合は、冒頭で断りを入れましょう。事前に一言言っておけば問題ありません。
■ 接続状況
接続が悪いからといって不合格にしようとは思いません。
しかしタイムラグやフリーズが頻発するとお互いに集中できず、質の高い面接にはならないでしょう。
事前に接続状況は入念に確認しておきましょう。
やはりWi-Fiよりは有線で繋いだ方が安定します。
スマホならWi-Fiとモバイルデータ通信どちらもOKな環境が望ましいですね。いざという時にはWi-Fi⇄モバイルデータ通信を切り替えましょう。
■ 背景
ベストは白色無地の壁です。
ワンルームの部屋だとなかなか難しいと思いますが、ベッドメイクをして、部屋は片付けておきましょう。
相手は社会人。ビジネスの場ですから、ビジネスライクではないもの(ポスターやぬいぐるみなど)はできる限り画面に映らないようにしましょう。
バーチャル背景はおすすめしません。
バーチャル背景だから有利になる場面というのはありませんし、圧倒的に少数派です。
独特だな、変わっているなという印象を持たれます。
ちなみに背景をぼかすのはOKです!
あまり強力にぼかされていると違和感ですが、少しぼかすのは有効です。
いかがでしょうか。
今回も難しいことはありません。
基本のキの部分ですね。
おまけで、印象を下げる行為についても少し書きます。
■ カンペ、マウスの音
カンペ。カンニングペーパーです。
オンライン面接はその特性上、カンニングし放題です。
しかしカンペを読んでいることはわかります。
バレていると思っておいてください。
対面面接でNGなことは行わないのが無難です。
面接官側も数を重ねれば、学生が自分の言葉で話しているのか、その場で考えているのか、準備してきたのか、練習してきたのか…台本を読んでいるのかを感じ取ることができるようになります。
台本を読むつもりではなくても、PC画面に付箋などを貼り、取り組む場合があると思います。
メモを頼ってしまうと、どんなに一生懸命話しても伝わらない可能性がありますし、疑われたらもったいないです。
メモ帳機能やWordなどで画面に台本を表示させる場合も同様です。
目線の動きから違和感が生じてしまいます。
そして時々あるのが、マウスのカチカチ音です。
これはかなり聞こえます。
グループ面接時、他者が話している際、自分が話している際にカチカチ聞こえると、「落ち着きがない」「集中力がない」と評価されかねません。
気をつけましょう。
ぶっちゃけ、面接官にはカンペを読んでいるかどうか確認する術はありません。
しかし評価を下げる可能性のある行動は極力排除しましょう。
以上です。
次回はオンライン面接における立居振舞です。
今日もありがとうございました。
▼オンライン面接での戦い方
① ツール編
③ 立居振舞編