【面接経験8,000人】 WEB面接・オンライン面接の極意① 〜ツール編〜
とある企業の新卒採用担当として、今まで約8,000人の学生を面接してきました。
面接を受ける人に最低限クリアして欲しいポイントと面接官の目線を書いてみます。
自己PRなど話す内容についてというよりは、基本的なオンライン面接の戦い方についてお伝えします。
23卒、24卒、25卒はもちろん、転職対策としても役に立てていただければと思います。
長くなってしまうので、数回に分けて発信していきますね。
■ 面接用ツールの使い方を把握しておく
面接で使用するツールはZoom、Google meet、Microsoft Teamsなど企業によって異なり、企業が指定してくるケースが多いと思います。
いずれのツールもスマホ・タブレットのアプリ版がありますし、PC用のアプリ、ブラウザでの使用も可能です。
PCで面接を受けるのであれば事前にアプリ版、ブラウザ版の両方を一通り触っておくことをおすすめします。
万が一、デバイスの不具合や通信環境の状況が悪いことで接続に支障をきたした場合、事前に改善のための準備をしておけば素早く対処できます。
接続不良で不合格になることはありません。
ただ、その時の対応が評価されることはあります。
接続不良で意思疎通が難しい際には、こちらから学生にいくつか指示を出し、改善を試みました。
一度退出し、入り直す
アプリ版⇄ブラウザ版を変更して入り直す
Wi-Fi⇄有線を切り替える
接続状況改善のため、場所を変える
最終的に日程変更や電話面接に切り替えるなどもありました。
グループ面接ならそれだけで余計な時間を使ってしまいますし、他の学生の時間を奪いかねないです。
事前準備をしっかりしてきた学生は自分で素早く対処し、その後も落ち着いて面接に臨んでおりました。
復帰したタイミングで丁寧な軽めの謝罪ができると、気遣いができるという印象も与えられます。
イレギュラーな事態にも落ち着いて対応できるというのは、社会人としてプラス評価になり得ます。
ピンチをチャンスに変えるべく、事前準備とトラブル解決の想定をしておきましょう。
■ アカウント名を本名に変えておく
アカウント名とアイコン画像には要注意です。
アカウント名は本名、画像は無しもしくは無難なものに変更しておくことをおすすめします。
一度、「仮面ライダー」(仮)というアカウント名の方を面接したことがありました。
こちらの手元にエントリーシートはあり、本名はわかっていたので、「仮面ライダー」のアカウント名は無視していたのですが…
仮面ライダーが真面目に受け答えしている様子を見てつい笑ってしまいました。別の学生の方も笑ってしまっていました。
仮面ライダー本人はすごく明るく、対応力のある学生でしたので、最終的には楽しい雰囲気の面接になりました。
企業、面接官の雰囲気や学生のキャラクター次第では、プラスになることもありますが、かなり危険です。
単純に準備不足感がありますし、真剣さが伝わりません。
アイコン画像については、面接を受ける業界によって多少異なると思いますが、
風景やペット、(真面目なイメージの)自分の写真なら特に気になりません。
偏見があるわけではありませんが、一般的にヤンチャな印象を与えるような写真や自身の趣味が前面に出ているものは気をつけましょう。
(アイコン画像から話が広がる可能性もありますが…。)
アカウント名やアイコンは事前に確認し、適切なものに変えておきましょう。
■ 充電しておきましょう
使用するデバイスは事前にしっかりと充電しておくこと、あるいは充電をしながら面接を受けましょう。
■ 通知オフ
通知はオフにしておきましょう。
面接をしていて通知音が聞こえてくることはよくあります。
私は特に気にしませんでしたが、受験する側からしたら集中が途切れる原因になります。
グループ面接なら同時に受験している仲間にも迷惑をかけますので気をつけましょう。
いかがでしたでしょうか。
いずれも簡単に準備できることなので、漏れのないよう事前に確認をして、万全の状態で面接に臨みましょう。
次回は印象をアップさせるためのデバイスのセッティングについてお伝えします。
▼オンライン面接での戦い方
② セッティング編
③ 立居振舞編