夢と現実の狭間で。
今日は、朝めちゃくちゃ眠かった。
多分、昨日の夜に、遅くまでスマホを触っていたのがまずかった。
あるいは、日没後にもPCを立ち上げて、少し薄暗い部屋の中でこのPCの画面と見つめあっていたのがよくなかったのかもしれない。
思いあたる原因がいくつかある。
布団の中でしばらく反省会をした後、眠い頭のまま、いつものブックカフェに来た。
「眠い」という状態は、不思議だ。
意識があるのにないような、そんな現実と夢の間を彷徨っているような感覚になる。
眠い私は、とても正直だ。
ブックカフェで、いつもの如く、エスプレッソシェイクを頼もうとしたのだが、
レジの前ですれ違った人が手に持っていた、ピンク色の飲み物が気になった。
レジのお姉さんに、
「ご注文はいかがなさいますか?」
と聞かれたので、私はいつものように、
「エスプレッソシェイクで」と答えたつもりが、私の口は「ストロベリーシェイクで。」
と無意識に口走っていた。
そうして、今私がこうして打ち込んでいるPCの左隣には、ピンクと白の混ざり合った飲み物が鎮座している。
下半分にヨーグルトが詰まっていて、上半分には、濃いピンクのストロベリーの飲み物がみっちり詰まっている。
ストローでぐりぐりとかき混ぜながら飲むと、甘酸っぱい。
本当は、眠い目を覚ますためにカフェインを入れたかったような気がしたのが、その予想外の酸っぱさに、思いがけず目が覚めた。
これは思わぬ効能だ。
さっきまで食べていたホットドックの味は全くわからなかったが、このピンク色の飲み物の酸っぱさは、いま、口に広がっている。
ようやく頭が覚めてきたようだ。
もう少し、夢の狭間を彷徨っていたかったような気もする。
途端に、さっきまで邪魔者扱いしていた「眠気」が恋しくなる。
今、夢から覚めた私の手には、甘酸っぱいストロベリーシェイクがある。
夢が置いていったお土産みたいだ。
さて今日は、読みたい本があってこのブックカフェに来たんだった。
もうしばらく言葉で遊んでから、読むとしよう。