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Flowers bloom(オリジナル曲)

1st EP 「Les Contes」がリリースされました
2曲目に収録されています。

ちなみにこの曲がリリースされる1年前、
夢の中で、この曲が街に流れているのを聴きました笑
先に夢で完成系を聴いていたわけです。
しかし「私の曲なのにもう先に別の人が音源リリースしてる!わたしがパクリ側になってしまう」と冷や汗が出る夢でした。

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Flowers bloom
当時英語はよく分からなかったので「花が咲く」
みたいな感じ。
本当は「花を咲かせる」かな。

夢で見た光景や空気感を、歌にすることが多くて
これもそのひとつ。
始まりの部分はまさに、お花畑にいざなわれて
小脇に花が咲く道を歩いていく。
光り輝いてモヤのかかる場所が広がっていて、天国のように美しかった。

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テーマは「片思い」と「死」が込められている。
相対するテーマが込められた曲は、そんなに存在しないのではないか。裏テーマとして「死」がある。

花には何かしら花言葉がある。
その他にお祝い事や、想いを伝える時に人に渡すものだ。
花は生き生きと、生命の象徴でもある。
花を咲かせるとは、何かしら生命を導く明るいイメージ。どうかその人のこの先に花が開きますように。

〜〜〜〜〜

高校1年生の初めてのクラスで、気になっている人がいた。
なぜ惹かれるのかはよく分からず、あんまり話したこともなかったけど。
肌が白かった。
特に4月はクラスの席順が苗字順なので、苗字が「あいうえお」の自分と、「まみむめも」のその人とは、座席が窓際と廊下側で遠すぎた。

その人は7月頃から病気で来なくなったので、余計に気になりモヤモヤしていた。手紙を書いたりした。
先生は自分に対して「あなたはいつも他人思いね」と高評価だったけど、先生、それ恋ですよ。
今思うとふつうに迷惑だったかなと思う。すぐ治るような簡単な病気ではなかったので。

「一輪の花見つけ 願い込めて 花占い」
典型の「すき、きらい、すき、きらい」のこと。
結果にならなかった時が悲しいので
「散らした花は 絨毯に」。
なにかの形になってほしい。

バスルームの中で作った片想い的な歌詞だったけど
その人は二十歳を迎える前に亡くなったので、この曲は片想いの曲から追悼の歌になった。

人が他界する時にも「花が散る」という
ラッキーオールドサンの曲の歌詞に「誰にも見られず今夜花が散る」(チャイナブルー)。
最近よく聴く曲。

片思い的な意味合いと、亡くなってしまった時に追加された思い出が二層に重なる。
それ以降、「Flowers bloom」は追悼の意味合いが深くなった。
誰かが亡くなる度に この曲をふと歌いたくなる。

詩の随所に、他界にまつわるこれまでの経験とそのモチーフを入れ込んでいる。
階段の向こうに消えていった祖父。そのような夢を見て1ヶ月以内に亡くなった。

「花を咲かせる」のは、どうしようもできないことへの祈りでもあるし、
旅立った者への祝福でもある。身体を抜けて軽くなって、自由になったのだから。解き放たれて。

~Lyrics~  Flowers Bloom

なにも持たず 坂道歩いてた
ラベンダー色に きらめいていた
夢の入口 くぐったらそこは
一面広がる 花畑でした

一輪の花見つけ 願い込めて花占い
散らした花びらは 絨毯に変わるでしょう

手のひらいっぱいの花咲かせようよ
わたしの思いで
薄暗い世界に色を付けるように
Flowers Bloom

風の丘を駆け上がる先に
絵の中に浮かぶ真っ白な雲
名もないままの声を 見つけようと手に取って
あなたが残してた 物語辿っていた

溢れんばかりの 花咲かせたいな
わたしの思いで
薄暗い世界に窓を作るように
Flowers Bloom

淡い口約束もなく あせた夢
白い階段の向こうに やがて消えた

手のひらいっぱいの 花咲かせようよ
わたしの思いで
薄暗い世界に色を付けるように
Flowers Bloom
溢れんばかりの花 咲かせたいな
わたしの思いで
薄暗い世界に窓を作るように
Flowers Bloom


Song by  Inu

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