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2024年9月の記事一覧
その拳を追いかける 1
最初の印象は最悪だった
他人を小馬鹿にした言動で、私もバカにされた
今は別に悪気があった訳じゃないのはわかるけど、その時は本当に頭にきた
なんでそんなこと言われなきゃいけないのか
言われるにしても言い方はどうにかならなかったのか
…言い方は今でもどうにかならなかったのかと思うけど
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
??:ヤバいヤバいヤバい
駅に向かって走る影が1つ
その拳を追いかける 2
??:邪魔、通してくんね
突然、声をかけられてカツアゲをしていた男たちは胡乱げに、背後から声をかけられた形になった正源司は驚きつつ視線を向けた
正源司:(邪魔って…助けるつもりならもっとマシな言葉があったでしょ?)
??:聞こえなかった?邪魔、退けろ
“おいおいおい”
“俺たちは大事な話してんだよ”
“ちょっと面倒かもしれないけど、遠回りしてくんね?”
正源司:別に私は話すこと無いん
その拳を追いかける 3
入学式、オリエンテーションを兼ねたLHRも終わり、高校生活初日は無事、終了した。
平尾は高校近くに住んでいる(しかも駅とは逆方向)ため、早々に別れ、駅への道を1人歩く正源司
正源司:特に何かしたわけじゃないけど疲れたぁ
自己紹介滑ってたじゃないですか
正源司:余計なことは言わないでくれませんか?
表情は笑っているけど目が笑っていないです、怖いです
正源司:ん?
おふざけはこの程度にし